スキージャンプ金子祐介選手2007/01/08 03:35

2005年11月27日、トリノ五輪シーズン開幕直前に合宿先のフィンランドで大けがを負い、トリノへの夢ばかりか、記憶や健康な体を失ったジャンプ選手がいます。大倉山のバッケンレコード145メートルジャンパーの金子祐介選手です。雪上合宿初日、その冬、雪の上で2本目のジャンプ、空中70メートル付近で金具が外れ転倒、頭部から落下し、顎の粉砕骨折など、顔の殆どの骨を折りました。金子選手は今シーズン復帰し、ブランクを感じさせないジャンプをしています。しかし、実際にはトレーニング量や体力的には十分な準備ができていません。脳挫傷の後遺症や顔面の至ところには骨折治療のために埋め込まれた金属があり、今も通院を続けています。去年1月29日(ケガから2ヶ月後)に大倉山で姿を見ましたが、正直、痛々しく声をかけるのも憚られるほどでした。ところが、今もう少し詳しく聞くと当初はもっとひどい状態だったのだそうです。生き、ジャンプが出来ることに感謝している金子選手。同時にどんな状況でもジャンプを飛ぶことばかりを考えすぎてしまうという、本当にジャンプを愛しているジャンパーです。そしてご家族や恋人、友人、もちろんチーム関係者など周囲で支えた人たちも素敵な人たちばかりです。北海道地区ですが8日夕方のニュースの特集、8日深夜、日付の変わった9日午前1時過ぎのスポーツ番組で金子選手の様子を放送します。僅かな時間では伝えきれないのがとても残念でたまりません。