デジャブ 〜 ノルディック世界選手権・ジャンプ2007/02/25 10:55

24日の世界選手権ジャンプ個人ラージを一般観客エリアで観戦しました。金子祐介選手と一緒でした。ジャンプ選手の解説つきというのは贅沢ですね。ところで、きょう金子選手と落ち合ったとき、不思議な感慨がありました。実はあまりハッキリしていないのですが、金子選手の最初の思い出は・・・15年ほど前だと思います。宮の森でコンチネンタル杯(当時はインターがついていたかな)かワールドカップの取材をしていた時です。金子選手は当時、まだ高校生だったと思います。その大会には出場していなかったのですが会場にひょいっと姿を現しました。友達と連れ立ってという様子も無く、とても身軽にひょっこりという感じでした。「観戦に来たのかい」と声をかけると、怪訝そうな顔をしてプイっと行ってしまったのです。こちらは数日前の雪印杯か何かで顔と名前を覚えたので声をかけたのですが、声をかけられた方にしてみれば、知らない大人に馴れ馴れしく話かけらたら驚きますよね。一説によるとその頃の金子少年はかなりトンガっていたとか・・・。場所は宮の森でしたが、ジャンプ台を眺めて左側の場所でのことでした。

ハリー・ポッター再び〜世界ノルディック/ジャンプ個人ラージ2007/02/25 11:25

2002年のソルトレークシティ五輪ジャンプ個人二冠のシモン・アマン(スイス)が世界選手権では初の金メダルを獲得した。5年前、少年のような風貌と五輪2冠の快挙に、魔法使いの少年を主人公にした大ヒット映画になぞらえてハリー・ポッターとあだ名されたヒーローが低迷を抜け充実した輝きを取り戻した。2位のハリ・オリ(フィンランド)とは僅か0.2点差の激戦だった。

原田に勝ったのが自慢〜世界選手権ラージ金のSアマンの思い出2007/02/25 12:07

シモン・アマンは札幌に特別な思い出があるという。初めて飛行機に乗った海外遠征の到着地が札幌だった。1998年、16歳の時だった。当時、日本ジャンプチームは世界最強だった。アマンは「その頃、原田さんはとても調子がよかった」「その原田さんに勝ったんです」と楽しそうに振り返る。勝ったと言っても試合に勝ったのではない。原田は飛び出しの高さに定評があったが、アマンは「原田さんより『高く』飛び出したんです」。大倉山で140メートルを飛んでいる原田より高く飛んだのだから160メートルにも届くと思ったらしいが、飛距離は伸びなかった。「ジャンプ競技は高さを競うのではなく、遠くに!遠くに飛ばなくてはダメなんだ、大切なことを学びました」とニヤリと笑った。アルプスの少年はその後、魔法の杖を手に入れオリンピックダブルゴールド、そして、今回、世界を知った思い出の地で世界チャンピオンの座についた。「ソルトレークのメダルが孤立しないように、今回も2つこれ(金メダル)が欲しいね」。悪戯っぽい笑顔で伝説の札幌宮の森への意気込みを語った。