敗者を美化してよいのか2008/01/28 00:02

「ドランドの悲劇」を知っているだろうか。1908年のロンドンオリンピックでフラフラになりながらフィニッシュ、競技場で係員に手助けを受けたため失格になったドランド・ピエトリ選手のエピソードのことだ。福岡ユニバシアードの女子マラソン鯉川選手の逸走。川上優子選手の失速。今年の箱根駅伝で起きた複数のチームの棄権。これは勝負の上では負けだし、目標に向かったチャレンジという点では失敗だ。美化しても悔しさは拭えない。失敗を失敗として受け入れることが、冷静に分析できることが次への第1歩なのではなかろうか、感傷的になるのは1利くらいはあるかもしれないけど、百害あり・・・なのではないだろうか。我慢すればチャンスはくると耐え続け、「最後の10キロを大事にしないともったいない」とくじけそうになりながらも初優勝を手にした選手のいることを忘れてはいけない。慰めは敗者を勝者に変えるチャンスを摘みかねない。

コメント

_ HI ― 2008/01/28 01:08

冷静な視点での返信、ありがとうございました。
北京五輪代表選考も兼ねているということで、
昨年と違って係員の手出しについては、
説明会など打ち合わせで、実例を挙げて注意を受けて臨みました。

いまは、誰が北京五輪代表に選ばれても
最高の環境で送り出してほしい、と思います。

来年も微力ながらお手伝いするつもりです。

_ anonymous ― 2008/01/28 20:14

1つの大会が行われるのには本当に多くの方々の力があってのことですよね。今年の大阪は途中、雪も降り出し、係員、補助員、ボランティアの方々も体温を奪われ大変だったことでしょう。エネルギー切れを起こしたランナーの消耗度も加速度的で、バテた選手ほど厳しいレースになっていたのかもしれません。敗者や失敗した人たちを目の当たりにすると、本当は冷静ではいられません。胸が潰れそうになります。自分自身のことを考えると、敗北感ばかりを味わうことが多かったからでしょう。だからこそ、夢を託したいと思う対象には強くあって欲しいと願うのかもしれません。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
長野五輪(1998年)のスキージャンプ個人ラージで日本のメダル獲得数は?半角数字1文字で答えて!

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kondahomare.asablo.jp/blog/2008/01/28/2583877/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。