竹内択8位今季日本勢初の1桁2008/02/03 00:25

今シーズン、葛西紀明の11位が最高と、苦戦が続いていた日本に希望をもたらしたのは高校時代をフィンランドで過ごし、帰国2シーズン目、20歳の竹内択だった。アプローチのスピードが抑えられる難しいコンディションの中、120メートル50を飛び1回目4位につける。表彰台も狙えるポジションで迎えた2回目も122メートルとK点オーバーを揃えるが、海外の上位常連選手は更に距離を伸ばし、竹内自身は順位を落とした。8位は自己最高、今シーズン日本勢初のシングルだが、悔しさも少し残った。明日は昼間の試合で風の影響が出てくると思うが、更に上を目指して日本チームに勢いをつける。■W杯ジャンプ個人第18戦大倉山(HS134)優勝:T・モルゲンシュテルン(オーストリア)今季8、通算10勝目。8位竹内択はじめ、伊東大貴、栃本翔平、湯本史寿、葛西紀明、岡部孝信の6人がW杯ポイントを獲得した。

モルギー異次元 W杯ジャンプ札幌②連勝2008/02/03 19:10

スキー・ジャンプのワールドカップ(W杯)札幌大会で、2006年のトリノ五輪の金メダリストで、今季W杯総合ランキング1位を独走するトーマス・モルゲンシュテルン(オーストリア、21歳)が桁違いのジャンプを連発した。3日はデイイベントの大倉山特有の風に各選手が苦しめられる中、悪条件を、ものともせず1回目に135メートルでトップに。2回目は失敗しながらも風をとらえ139メートル。異次元のフライトで札幌シリーズを②連勝した。これで今シーズン早くも9勝目。今や押しも押されもせぬ世界ナンバーワンジャンパーは格の違いを見せ付けた。◆因みにモルギーの憧れの人は日本の船木和喜だという。少年のころビデオを見て、自分に取り入れられるものはないかと研究し、日本のコーチをしてた隣国に住むパシャ・バイチェに船木の話を聞きに行ったという。3年前、モルギーは札幌でW杯優勝のチャンスを惜しくも逃している。その時の優勝者は船木和喜だった。◆日本勢は竹内択が9位。2日連続でのシングルフィニッシュだが、「きょうは余計な事を考えてしまった。普通に飛べばもっと上にいけた」と悔しさをにじませた。2回目は失敗して18位にとどまったが、岡部孝信が1回目123.5Mを飛び世界再浮上の兆しをみせた。