福島千里、日本新連発2009/06/08 23:22

陸上女子短距離の福島千里選手。スゴいですよね。11秒28のあと更に11秒24ですから。

叶莉英CHN@サントリーレディス2009/06/15 13:28

女子ゴルフのサントリーレディスオープンで最終日に66のベストスコアをマークした中国出身の叶(葉)莉英Ye,Li-Ying選手。プレーオフで諸見里しのぶ選手に敗れ惜しくも優勝を逃したが、そのプレーはとても魅力的だった。ドライバーは殆どFWをキープ。そればかりかピンのポジョションによって左右さえ打ち分けている。TSからピンポイントで攻めていたのだ。テレビ中継される終盤5ホールを中心に振り返ってみる。

叶莉英CHN@14番サントリーレディス2009/06/15 13:29

テレビ中継が始まる14番パー5は距離的には2オンも狙えるが、2打地点に立つとS字型のFWの右サイドに大木があり、TSが右サイドに行った場合は距離がでるとその大木がスタイミーになりグリーンは狙えない。TSで左山裾を越えるのが2オン狙いのルートなのだが今年からマウンドの手前にアゴの高いバンカーができリスキーになっている。初日の有村智恵選手、3日目の横峯さくら選手がこのバンカーに捕まりスコアを伸ばしたいパー5で苦戦することになった。■Ye,Li-Yingイエ・リーイン選手の最終日の同伴プレーヤーは北田瑠衣、茂木宏美両選手。飛距離のでない北田選手は迷わずドライバー。ボールはバンカー右のフェアウェイを右前方へキックして転がっていく。茂木は3WでTSを打ったが左バンカーを警戒し過ぎ右のラフに行ってしまう。2打目はラフから右の木を気にしながらのショットだったが上手く打ち、残り116ヤードへ。但し、左のピンに対して左サイド。ショートアイアンorピンチングの距離だがバンカー越えのアングル。イエもTSは3W(もしかしたら5Wだったかもしれない)。FWを捉える。そこからFW右サイド残り110ヤードにレイアップ。手間から5メートルほどのバーディパットをジャストイン。TSから刻み刻み、ピンポイントの戦略的マネージメントでバーディを奪う。この時点で2打差の首位となる。飛距離がないながらTSから目一杯のクラブでグリーンに近づけた北田は得意のアプローチ&パターでバーディ。最終組の1つ前を行く組に良いムードの緊張感がみなぎってくる。

叶莉英CHN@15&16番サントリーレディス2009/06/15 13:30

15番は右サイドに池があるパー4。距離が短く、池を警戒してTSはドライバーを使わないプレーヤーも多いが、グリーンを狙うショットが左足下がりになる。グリーンも奥にこぼれやすい形状になっている。池、バンカーを避けてなおかつボールを止めるのは高い技術と勇気が必要。■TSは北田、茂木だけでなく、意外にもイエもドライバー。距離的には池に届いていたがFW左サイドを見事に狙い打った。圧巻は3人の第2打。手間から8ヤードのピンに北田、茂木、イエが次々に絡めていく。北田はお先にタップイン。茂木も1メートルをバーディ。イエはエッヂまで85ヤードを1.5メートルにつけたが、この日初めてチャンスを逃した。コーチでキャディも務めた高岸佳宏プロは「終盤15、16とチャンスが来ながらモノにできなかった。優勝するためにはもう1段高いところが必要なのかなと思わされた」と話した。■高岸プロがそのモノにできなかったと話した終盤もう一つのチャンス、16番。TSは右サイドにいってセミラフからややラフにかかったたが、これは左サイドのピンに対してドライバーは右を狙ったためのもの。フォローの風、ラフからのショットを計算してピン手前に。バーディチャンスにつけた。優勝するときはこういう場面で入ってくれるのだろう。ナイスパットだったが僅かに手前で切れて結果的に入らなかった。

叶莉英CHN@17番サントリーレディス2009/06/15 13:31

17番パー3。最終日はエッヂまで154ヤード、ピンは21ヤードでプレーイングディスタンス(実測)は175ヤード。打ち上げと風をどう判断するか。林に囲まれ神戸・六甲の高台にある六甲国際ゴルフ倶楽部。17番のTeeは谷に面し、右側が開けているためか、Teeに立つとどんなときも右からのフォローに感じてしまう。風のジャッヂが難しい。■イエは6番アイアンでピン筋にいったが、グリン手前のマウンドに当たり戻ってバンカーに入ってしまった。手前から21ヤードといっても右奥のピンは右バンカーの上からはラフ2ヤードを含め10ヤードほどしかない。ほんの1、2ヤード、紙一重の違いだった。ここまでグリーンを殆ど外していないイエ、初優勝目前の残り2ホールという状況の中で始めて打つバンカーショットだったが、高いアゴの向こうのピンにゆるみなく鮮やかにアウトする。

叶莉英CHN@18番サントリーレディス2009/06/15 13:32

そして最終18番。ドライバーはFWのど真ん中。残り137ヤードを8番アイアンで。距離はぴったりだったが、18番グリーンは左右に段差がある。その傾斜を左に転がりピンから遠ざかっていった。気合いの入る場面で、ほんの僅かだが左に行く傾向もあるのかもしれない。この間、15、16連続バーディの諸見里が追いついて12アンダー、グリーンに上がっていったときには首位は2人になっていた。バーディをとれば1打リードして結果を待つことになるのだが、マウンドを上ってその先は下るファーストパットは1メートル以上もショートする。■前年のイム・ウナ選手のバーディパット、大山志保選手のパーパット、ショートパットがカップを抜ける信じられないシーンが蘇る。ランドリポートをしているフジテレビの福永アナウンサーもこの日、ここまで2番を除けば、グリーンを外しても完璧なプレーを見せてきたイエ選手のパットがこれほどショートしたのは始めてだったと不安点を挙げる。■周囲の不安をよそにイエ選手は「最初のパットは緊張したが、パーパットは100パーセント入ると思って入れた」と振り返るように抜け出すことはなかったがコ・リーダーで72ホールを終えた。■ピンを見すぎてまっすぐ攻め抜いたイエ選手。結果はカップが左奥に切り直されたプレーオフ2ホール目、エッヂからカップまで下りというピンサイドのバンカーに入れてパーセーブを逃したが「優勝のことは考えず最後まで自分のプレーをしようと心掛けた。ミスしたがベストを尽くした。負けたけれど、このような成績を残せてうれしい」と話した。

叶莉英CHN余談@サントリーレディス2009/06/15 13:33

1978年11月7日(10月説も、採用する暦によるものかも)中国福建省生まれの30歳。アメリカツアーに挑戦した中国人女子プロゴルファー第1号(おそらく)(参/Yang Hong-mei)。結婚・出産を経てQT46位の成績で今シーズンから日本ツアーに参戦している。夫はシンガポール系アメリカ人。2006年12月生まれの長男、ニコラス君を上海の母親に預け日本で戦う。アメリカやアジア・ヨーロッパツアーで磨き鍛えた本格的、中国ママさんプロゴルファーの日本初優勝は近いだろう。■福建省といえばサントリー烏龍茶の原材料の産地。サントリーレディースでの活躍・・・何か縁があるのだろうか「叶」は中国の簡体字で、元々は「葉」という文字。お茶の文化を持つ中国、まさか「お茶の葉」と関係があるのだろうか!?■ところで従来、日本語にない発音、モノなどを日本語でどのような呼び方にするのか・・・人の名前は基本的に本人が希望する呼称を優先する。その意味でもスポーツ選手などの場合は競技団体への登録名で呼ぶことになるのだが、競技団体によっては、国際表記など多様なパターンが大変詳しく紹介しているものがある一方、ふりがななどがない簡素なもの、時には落丁じゃないかと疑ってしまうものなどもある。詳しすぎるモノはどれを採用すべきなのか、本人に確認できな場合などはどうするのが好ましいのか、一般的な法則を知っておくのは大切なことだ。■叶莉英選手の場合、「叶」は中国の簡体字で日本で使われている文字は「葉」、日本語的表記なら「葉莉英」で発音は「よう・りえい」。英表記は「Ye,Li-Ying」コンマなしなら「Li-Ying Ye」、中国系アメリカ人俳優などを呼ぶ場合の方式なら「リイン・イエ」、「L・Y・イエ」となるのだろうか。宮里藍なら「アイ・ミヤザト」とするケースだ。Li-Ying Ye選手の場合、日本女子プロゴルフ協会に叶莉英で選手登録している上、かつてU.S.LPGAや欧州を主戦場にしていた経歴もあってアルファベットを日本語読みする「イエ・リーイン」という読み方をすることになったのだろう。形状は同じでもイエ選手の「叶」を「かのう」と読むことだけは絶対にないのである。

中央競馬北海道シリーズ開幕2009/06/20 15:15

中央競馬の北海道シリーズが開幕しました。例年、函館と札幌でそれぞれ2開催、約4ヶ月に渡って行われますが、今年は改修のため函館競馬場での開催がないため1月少ない3ヶ月間。でも札幌エリアだけで考えると1月増えたともいえるのかな?若駒のデビューや夏の上り馬、秋に向けての調整、成長、始動など楽しみをいち早く間近で目撃できそうです。

横峯さくら3勝の共通点2009/06/21 18:19

女子ゴルフで賞金女王を目指す横峯さくら選手が21日、今シーズンの3勝目を上げた。■賞金女王とは獲得賞金でのランキングの首位のことだが、出場試合が多く、予選落ちもなく、2位、3位などという上位が多ければ仮に優勝がなくても賞金ランキングは上位にくる。現在、横峯選手がランキングトップにいるのは3勝もさることながら出場13試合全てで予選を通過して11位以内、しかも11試合はベスト6以上といういう要因が大きい。■ところで、3勝の割には2位以降の選手との差がそれほど開いていない気がしないか?それで横峯選手の優勝大会の共通点に気づいてしまった。■トーナメントの賞金額は大会ごとに違いがある。メジャーと言われる大会は2000万円超、大会によっては2勝分ほどの優勝賞金にあたる。横峯選手の今季これまでの2度の優勝大会はいずれも1080万円のトーナメントだった。そして、今回。優勝賞金は1440万円だった。しかし、最終日が中止になったことで、賞金ランキングへの加算額は75%になった。1440万円の75%は、不思議なことに1080万円なのだ!このあと優勝賞金1080万円の大会は4大会ある。あと4勝はすると言うことかもしれない・・・。■ちなみに来月北海道で行われる明治チョコレートカップ(7/10-12、札幌国際カントリークラブ島松コース、北海道北広島市)の賞金総額は9000万円、優勝賞金は1620万円である。

福島千里選手@北海道恵庭市2009/06/23 18:31

今月3日深夜の「すぽると」、8日(月)夕方の「UHBスーパーニュース」(北海道内)で紹介された陸上女子短距離の福島千里選手。日本選手権が近づき「楽しみにしています」と伝えると「楽しみですか?」と聞き返されました・・・。楽しみですよね!。誰も踏み込んだことのない世界にドンドン進んでいく、その才能と可能性。スーパーアスリートの姿を目撃するのって、同時代に生きている者にとっては超ラッキー!わくわくしますよね。■福島選手は北海道幕別町出身。糠内小学校4年のときに十勝の陸上クラブ「帯広JAC」で陸上競技を始めます。陸上を続けてこられたのは子どものころからクラブ、部活動・・・それぞれで陸上仲間や先輩、指導者はじめ周囲の人に恵まれたこと。そして成績や記録が順調にでて楽しかったからだといいます。■現在も北海道ハイテクACの中村宏之監督、マネージャー兼任の畑善子選手、コーチ兼任の仁井有介選手、3つ年上で全国中学、全国高校総体、そして日本学生といずれもチャンピオンに輝いている前北海道記録保持者の北風沙織選手、1つ年下で100メートルハードルのジュニア日本記録保持者、高校総体V3、07年インターハイ陸上女子三冠&MVPの寺田明日香選手、そして、名前は表に出てこない、魅力的な多くの人たちに囲まれて「進化」を続けています。もちろん中学、高校の頃から高め合い、敬意をもつ存在でもある高橋萌木子選手や中村宝子選手というライバル。■「もっと、もっと頑張ろう・・・」と思う出来事があるたびに飛躍をしているようです。例えば中学のころ、全国中学は100mも200mも2位だったんですよね。その大会前には200メートルでその年のランキング1位のタイムを持っていたのに!。ちなみにその200メートルのタイムは全道中学でのものですが、そこにも「悔しさ」のドラマがありました。全道中学陸上は100メートルと200メートルの2冠が有力だったのですが、100メートルはフライングを取られて失格。スタートしないまま終わってしまったのです。200メートルは100メートルの後だったので、おそらく周りは「上手くスタートできるだろうか」、「落ち込んでいないだろうか」とヤキモキしたはずです。しかし、本人は「スパーッと」駆け抜けて25秒02の自己記録をマークしたのでした。■勝負はミズものですが、日本選手権、楽しみにしましょう。女子200メートル決勝は26日、女子100メートルは28日、会場は昨年11秒36の日本タイ記録をマークした場所、広島。ちなみにその時は記録よりも、それまで勝つことがあまりなかったので、「勝ったかも!」という点で印象に残る大会だそうです。