全美貞が今季2勝、通算11勝目2009/07/14 15:39

女子ゴルフの明治チョコレートカップ最終日が12日、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ島松コースで行われ、5アンダー、首位タイでスタートした全美貞が終盤抜け出し、トータル9アンダーとしてこの大会2回目の優勝を果たした。ラウンド中、初優勝のときのことをたびたび思い出したという。風向きなど、その時と同じような雰囲気だったという。■3年前、全美貞のキャディは飛行機が苦手で北海道に来なかった。代わって姉の美愛さんがバッグを担いだ。美愛さんはキャディだけではなく、優勝インタビューの通訳も担当した。日本の「温泉」が大好きな美愛さんは、その後、キャディはしなくなったが、北海道のトーナメント会場にも顔を出し、妹のスタートを見送り、妹がラウンドしている4時間ほどの間、周辺の温泉めぐりを楽しんでいた。そして、美貞のホールアウトのころクラブハウスに戻り報道陣に囲まれる妹の通訳を務めもしていた。■この3年の間、美貞は3週連続優勝などを始め日本ツアーでその存在感を示し、毎年賞金女王争いにも加わっている。日本語学校にも通い、日本語も上達、インタビューや取材にも日本語で応じる。■姉は今年始めに長男を出産。美貞は各ホールの特徴や距離、グリーンのラインなどをメモする「ヤーデージブック」に甥・健ちゃんの写真を入れてプレーした。美貞の調子が悪いと姉から「おばちゃん、ダブルボギーはいやだよ」と甥が言ったかのような文面でメールを送ってくることがあるという。「苦しいときは『ケンちゃん』の写真を見ると癒されます。でもきょうはあまり見ませんでした」。3年前は慣れない日本でキャディをつとめた姉とともに勝利を手にした全。今年はその姉の子、甥っ子と「苦しい場面もなく」思い出の地で圧勝劇を演じた。■2位の古閑美保の妹にも長男が誕生した。甥の名は大和くん。フロントナインの3バーディと、上がり2ホールの連続バーディには賞金女王の復調を感じさせるものがあった。■誕生ばかりではなかった。最愛の人との別れもあった。父親のスコアを追って奮闘した選手もいた。家族の存在を感じさせられた週末だった。

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