幕別町にて2010/03/24 21:15

海外遠征で15日の卒業式に出られなかったスピードスケートの高木美帆選手に9日遅れで卒業証書が授与された。■15歳の高木美帆選手は女子スピードスケートでは史上最年少のオリンピック代表。今回のバンクーバー五輪日本選手団の最年少でもあった。■バンクーバーからは3月2日に一旦帰国したが、帰郷はせず一泊しただけで世界ジュニアなどヨーロッパに遠征。16日に帰国、帰郷した。帰宅後も町民栄誉賞、プロ野球のハーフタイムピッチなど大忙し、この日の「卒業式」を終えて一息つける。幕別町立札内中学校では卒業証書授与式の前に五輪報告会が行われ、1、2年の在校生に加え、既に卒業式を済ませている同級生たちも100人以上が駆けつけた。全校生徒約350人の前で、高木選手はオリンピックでは悔しさもあるが貴重な経験ができたと振り返った。そのあと下級生からの質問コーナーもあった。■高木選手の偉いところは、レースの中身を自分の中で分析している点。親子ほどの年齢になる私としては、頑張る姿を見せてもらえただけで、すばらしいと思ってしまっているが、冷静に現実を見つめて上を目指す姿勢があるから安心する。ダルビッシ投手から「そのスポーツを好きになることが大切」とアドバイスされたそうだが、早速、好きになることを実践しているとも。本人が言うように調子の悪いときやその時々の力がどうなっているかはわからないが、この子は大丈夫だろうなという印象を抱いた。■札内中学校の報告会&卒業証書授与式の前に、札内北小学校を訪れている。その様子が北海道新聞で紹介されている。母校の児童から金メダルが贈られた。いいねぇ。

高木美帆選手のコメント2010/03/24 21:51

うろ覚えですが、卒業に関連して高木選手のコメントを■卒業証書を貰って、これで卒業なんだなぁという感じです。制服というより指定ジャージの印象が強いけれど、これで制服も着られないのかな。卒業の感慨は友達に卒業式の話を聞いたときには考えたが、きょうはそういう雰囲気ではなかった。■中学生活は充実していた。一番の出来事はオリンピック出場ということになるのかもしれないが、中学生活では、サッカーとスケートを掛け持ちした「部活」。サッカー部では夏に最高の思いができた。中学3年間は早かった。3年の3学期は学校に来ていないので学校の思い出はないけれど、やっぱりオリンピックに出場できたことは大きい。バンクーバー代表の前と後ではスケートに対する気持ちが大きく変わった。パシュートや男子500メートルのメダルを間近で見て、メダルを目指せるまでになりたいと思った。五輪で印象に残る選手は女子3000メートルと5000メートルで優勝したチェコのマルティナ・サブリコバ。練習環境なども違っていると聞いている、サブリコバになろうとは思っていないが、憧れという意味では印象に残る。■今は、やっとホッとできると思う、少し遊びたいけど、遠出するのは少しめんどくさいという気もするので、近くで遊びたいが、まだ雪も残っているしなぁという感じ。とはいえ高校生活を始めるにあたりけじめをつけていきたい。新生活に向けては教科書をそろえたり、ジャージのサイズをあわせたりしている。高校では友達を大勢作りたい。勉強も頑張りたい。スケートも世界に食らいついていくすべりができるよう頑張っていきたい。スケートはインターハイの学校対抗で優勝するのが目標。シニアの試合でも頑張りたい。姉と同じ高校になるが、兄弟というより、先輩、後輩という立場を大切に考えている。1年生なので、礼儀や挨拶、1年生の役割もしっかりやっていかないと。(今後の試合で、オリンピックに出場した選手として注目されるかもしれないが)、調子の悪いときもあるだろうし、どうなるかわからないけれど、もう、オリンピックのような(納得いかない)滑りはしたくない。1本1本、納得のいくすべりをしたい。