香妻琴乃2010/07/18 00:58

先月、札幌のツキサップゴルフクラブで行われた日本女子アマチュアゴルフ選手、取材ターゲットとして注目していた選手の一人が香妻琴乃選手だった。クウォリケーションラウンドを71、73のイーブンパー、9位タイでマッチプレーに進出したが、意外にも、というべきか1回戦エキストラホールで敗れた。2回戦が行われている間、更にその後、陽が沈む頃まで一人で悔しさを噛み締めながらアプローチ練習を続ける姿があった。■香妻はJGAが編成する日本代表、ナショナルチームの一員だが、印象深いのは2008年の日本女子アマチュア選手権。当時、高校1年の香妻は弟の陣一朗を帯同キャディに「廣野ゴルフ倶楽部」を遊んでいるかのように跳ねるようにプレーしていた。初日は何と64。高校1年生がメダリストに輝いた。■マッチプレーはアドレナリンか、成長か、対戦相手の飛ばしに刺激されてか、グリーンを狙うショットの殆どがオーバー、キャリーでグリーンオーバーしたのもあった。2回戦、現在、プロで活躍する森田理香子に敗れたが強烈に心に残った。■調べてみると横峯さくらの父が開いた「めだか」にいたころテレビ番組でナイティナインの岡村さんの顔に昆虫をくっつけるいたずらをしたのもこの香妻だったらしい。■先月、廣野のメダリストに再会した際、「あの頃のゴルフができれば良いのだけれど・・・」と話していた。今週、静岡で行われているLPGAのスタンレーレディスに香妻が出場している。最終日は最終組の2つ前の組でプレーする。首位とは4打差、どんなプレーを見せてくれるのだろうか。

父と息子の時間2010/07/18 22:49

きょうは男同士でドライブに行った。道央道を樽前を見て室蘭、洞爺、中山峠を通って帰ってきた。苫小牧から室蘭、室蘭から伊達がイメージしていたより遠く感じた。■室蘭では陸上の北海道選手権を見た。3000m障害を水壕の脇で見て、息子は「水しぶきがあがって迫力あるね」と感想を言ったが、すぐに関心が薄れたようで、優勝タイム予想やペース配分、リレーのバトンの妙についての話に時折、反応を示したが、持参したノートにドラクエの能力、組み合わせなどを記すことに熱中していた。■会場には日本を代表するトップ選手もいたので「一緒に写真を撮ってもらえるように頼んでこようか」と持ちかけたが、「いいや」と断られてしまった。それでいて大会終了時にサイン会が催されると「サインはほしいな」という。地元の人たちが何十人も並んでいたので、「きょうは大変そうだから別の機会にしよう」と。サイン会は1時間近く続いていた。■出がけに妻から「いろいろ話したいことがあるみたいだから聞いてやって」と言われたのだが、息子は促しても何も言わなかった。白鳥大橋を渡り、洞爺湖を見ながら車中でテレビのアニメ番組「ワンピース」の歌を元気に唱い続けた。「おとうさんが元気になるように唱っているんだよ」と言った。■独身時代だったか、新婚当時だったが、「仕事に付き合わされるのはいやだからね」、「それでデートしたことにしないでよ」とよく怒られた。それすらしなくなっていた。家族と過ごした時間はすっかりなくなっていた。■帰宅後、その妻が「陸上は見てきたの?」と聞く。息子は「お父さんの後輩が優勝したよ」と報告した。男子5000メートルの優勝者は明大競走部の選手だった。ドラクエをやりながらも見ていたワケだ。