父と息子の時間 ― 2010/07/18 22:49
きょうは男同士でドライブに行った。道央道を樽前を見て室蘭、洞爺、中山峠を通って帰ってきた。苫小牧から室蘭、室蘭から伊達がイメージしていたより遠く感じた。■室蘭では陸上の北海道選手権を見た。3000m障害を水壕の脇で見て、息子は「水しぶきがあがって迫力あるね」と感想を言ったが、すぐに関心が薄れたようで、優勝タイム予想やペース配分、リレーのバトンの妙についての話に時折、反応を示したが、持参したノートにドラクエの能力、組み合わせなどを記すことに熱中していた。■会場には日本を代表するトップ選手もいたので「一緒に写真を撮ってもらえるように頼んでこようか」と持ちかけたが、「いいや」と断られてしまった。それでいて大会終了時にサイン会が催されると「サインはほしいな」という。地元の人たちが何十人も並んでいたので、「きょうは大変そうだから別の機会にしよう」と。サイン会は1時間近く続いていた。■出がけに妻から「いろいろ話したいことがあるみたいだから聞いてやって」と言われたのだが、息子は促しても何も言わなかった。白鳥大橋を渡り、洞爺湖を見ながら車中でテレビのアニメ番組「ワンピース」の歌を元気に唱い続けた。「おとうさんが元気になるように唱っているんだよ」と言った。■独身時代だったか、新婚当時だったが、「仕事に付き合わされるのはいやだからね」、「それでデートしたことにしないでよ」とよく怒られた。それすらしなくなっていた。家族と過ごした時間はすっかりなくなっていた。■帰宅後、その妻が「陸上は見てきたの?」と聞く。息子は「お父さんの後輩が優勝したよ」と報告した。男子5000メートルの優勝者は明大競走部の選手だった。ドラクエをやりながらも見ていたワケだ。
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