縁がある/石川遼観戦2010/08/01 01:20

8月29日の北海道マラソンの事前取材が29日、30日にあり、小樽カントリーに行けずにいた。土曜、日曜の素材受けの担当になっていたので午前中だけは現場に行けるかなと思っていたが、スケジュールから抜けていたジャンプ取材を急遽対応することになり、「石川遼」を直に見ることはないのか…と少しがっかりしていた。しかも遼君の成績も良くない。サスペンデッドで日程もずれ込んで、予選のラウンドも土曜日まで続いていた。31日、ジャンプ取材の合間に速報を見るとカットライン上。予選落ちしてしまうのか…と心配になった。■ジャンプは女子は中学2年の高梨沙羅が2位から逆転優勝、男子はバンクーバー五輪代表の伊東大貴が優勝した。■取材を終えて速報を見ると第3ラウンドは12時過ぎのスタートと知る。3オーバーの石川も最後、カットラインが下がり予選を突破。インアウト入れ替えとなりアウトスタート最終組。午後2時20分スタート。約4時間のラウンドと考えると全ホールはともかくプレーは見られそうだ。■悩んだ挙句、JRに乗り小樽カントリーに向かった。ご存知の通り第3ラウンドは9バーディノーボギーの63!コースレコードで8位タイに浮上した。なかなか見られるものではない。今回の同伴プレーヤーは宮本勝昌と清田太一郎と良いメンバーだ。■先週は担当じゃなかったのが、急遽、現場に行くことになったこともあり、ついている。2週連続で天候に悩まされた今年の北海道だが、おかげで直にいいプレーを見ることができた。

大股で歩こう!遼語録2010/08/01 21:39

いよいよ8月。今月29日の北海道マラソンまで死のロードが続く。◆石川遼選手は最終日のラウンドを振り返って「前半ドライバーが悪かった、せめて最後はバーディで上がって感謝の気持ちを表したかったが、ディフェンディングチャンピオンとしては期待はずれ」と自己評価した。なんと大人な18歳だろう。殊勝すぎる。◆前日63のコースレコードを出した時、石川は「いつもより歩幅を広げて歩いた」のだが、その理由を「遅くまで観戦して、ああ、つかれた、残念だったと思わせて帰したら申し訳ない。だから、歩く姿だけでも元気よくプレーしようと、意図して10センチほど歩幅を広げて歩いた」のだという。9バーディのプレーで夕暮れまで観戦したギャラリーも大満足だろう。◆最終日も、本人が辛く評価するほどでもなく、いい感じのプレーも随所にあり、ギャラリーは楽しめたはずだ。私も大股で歩くつもりだ。

2010 北海道マラソン 8月29日2010/08/04 19:10

夏の札幌を駆け抜ける北海道マラソン。今年の大会まであと25日です。6日には大会概要や招待選手が発表されます。国内で行われる唯一の本格的な夏のマラソン、オリンピックや世界選手権などチャンピオンシップを目指す上でも欠かせない役割を担ってきました。今年はオリンピックの中間年、思い切った挑戦、大胆な試みをするチャンスでもあり、ドラマチックなことが起きそうです。8月29日(日)どうぞご期待ください!!

あと24日 北海道マラソン8月29日2010/08/05 22:36

五輪中間年・・・以前は劇的に変るシーズンだった。特に新勢力の台頭、新記録の誕生など。大胆にチャレンジをするシーズンだったからなのだろう。◆陸上界は1993年から世界選手権が2年に1度になり、世界選手権、オリンピック、世界選手権、アジア大会(ヨーロッパ選手権)、世界選手権、オリンピック・・・と毎年、チャンピオンシップのビッグイベントがある。◆名誉、祭事の五輪。ビジネス色強く現実的な世界選手権・・・など色合いに違いはあれど、世界最高峰のステージは魅力的だ。ただ、それぞれが若干、味が薄くなってしまうだけではなく、シーズンのメリハリも漫然としているのかもしれない。◆五輪中間年、劇的なシーンに出会いたい。

招待選手発表!2010 北海道マラソン2010/08/06 21:52

エントリー数は過去最高の8,861人。8月29日に行われる北海道マラソンの招待選手が発表された。【女子】注目は来年のテグ世界選手権の選考対象となっている女子。05名古屋、07大阪を制し2度の世界選手権で日の丸をつけた原裕美子(ユニバーサルエンターテーメント)がケガなどを乗り越え北海道マラソンに挑む。小出門下に移籍後初のフルマラソンでもある。那須川瑞穂、佐伯由香里の2選手も国内招待。北海道マラソンの前年の成績による主催者招待の谷奈美と合わせ、同チームから4選手が出場する。女子の国内招待は「大南姉妹より見分けがつかない」という人もいる宮内宏子、宮内洋子(ともに京セラ)の姉妹。宏子は去年11月の横浜8位、2時間32分30秒。洋子は今年3月の名古屋11位、2時間33分36分がそれぞれのベスト。これだけではややインパクトに欠けるがまだキャリアも浅く可能性は無限大だ。姉妹そろってのレースは話題を呼びそうだ。北国銀行の岡本美鈴やホクレンの鈴木澄子ら郷土の熱い声援を受ける選手にも注目。【男子】アフリカ勢が好成績を残している男子は連覇を狙うダニエル・ジェンガ(ヤクルト)、箱根など学生駅伝で鳴らし初マラソンのリベンジに燃えるメクボ・モグス(アイデム)、初マラソン初優勝の雰囲気漂うサイラス・ジュイ(日立電線)らに堀端宏行(旭化成)、下重正樹(コニカミノルタ)ら若き日本勢が挑む。2008年優勝のGTT:グレートティーチャー、高見澤勝(佐久長聖教ク)も抜群の相性を発揮し、新婦、嶋原のアジア大会へのはなむけレースを飾りたいところだ。■北海道マラソン8月29日正午放送!!▼画像は宮内姉妹、どちらがどちらか分かりますか?

ゴンゴールは・・・2010/08/07 23:27

8月29日の北海道マラソンまであと23日のこの日、札幌・厚別公園ではサッカーJ2のコンサドーレ札幌対ギラヴァンツ北九州の試合が行われた。スタッフの殆どか野球中継に借り出され、通常、サッカー取材を担当しているディレクターも不在。そこで、急遽、普段は内勤などデスク業務や若いスタッフに偉そうに指示だけしている私がサッカーの現場に行くことになった。老兵がどれほど役に立つのか・・・。事前にサッカー担当がカメラマンらに取材の狙いなどを伝えていたので私は移動の車両の手配や会場での受付などをする程度だった。ゲームは2対0でコンサドーレが勝利した。ロスタイム、終了間際には、古田からのパスをゴンさんこと中山雅史選手がシュート、枠を外しゴンゴールはならなかったが、後半降り出した雨の中で声援を送り続けたスタンドが大いに沸いた。ゴンゴールが決まればビッグニュース、Jリーグ最年長ゴールだったのに・・・。慣れない取材担当者としては「大事件」がおきなくて、ホッとするやら、残念やら・・・。社に戻り、雑務を済ませて、他会場の成績をチェックすると、なんと2対0で勝った横浜FCのゴールに「三浦知良」とあるではないか!カズさんはJ最年長ゴールの記録保持者。もちろんこれで自身の持つ記録を更新。ああ、ゴンさん、決めていれば・・・数時間だが最年長記録だった。野球は北海道日本ハムファイターズが勝利、中継では中田翔の連日のアーチをお伝えすることができた。ドキドキする1日だった。

ダニエル・ジェンガ2010/08/13 00:43

2010北海道マラソンまで約2週。昨年の男子優勝者、ダニエル・ジェンガ選手に会ってきました。「予定していた練習も順調にこなしている。夏のマラソンは難しいが、試合までのコンディショニングで疲労を抜いて、できれば去年のような良い結果を出したい」と話してくれました。■きょうの千歳は雨。青葉競技場も土砂降りでした。気になったのは「ケニアの人は雨に濡れるのを嫌う」ということ。「雨に当たるとマラリアになる」と多くの人が信じているらしいのです。科学的な根拠があるのかないのか分かりませんが、体験的に体に良くないと感じているのでしょう。■当初、練習後に競技場で話を聞くつもりでしたが、合宿先の宿舎を訪ね着替えてもらってからインタビューを始めました。雨の話を聞くと「暑い日が続いていましたから、筋肉が冷えて収縮してしまうのは気をつけますが、ケニアの人が心配してるようなことは思いません」「もう、日本にいる方が長いですからね」と笑っていました。■92年来日、故郷のニャフルルに帰省するのは年に1度か2度。日本生活19年です。「人生は山あり谷ありです」「マラソンも良い結果がでれば良いが、そうでない時もあります。そんな時は落ち込みますが、なるべく前向きに考えます。プラスに考えるようにすることが、長く続けていけることに繋がっているのだと思います」というマラソン観、競技観も話してくれました。■話を終えると、ジェンガ選手はインタビュー終了を確かめてきました。「終わりですよ」と返事をするとスッと立ち上がりました。気になる次ぎの予定でもあったのかと思ったら違いました。扉のところに立って姿勢を正しました。私が帰り支度をして、その場を去るのを見守り、丁寧な見送りをしてくれたのです。なんと礼儀正しい人なのでしょうか。健闘を祈って握手して別れました。■勝負は水物。レースの結果はどうなるか分かりませんが、8月29日、札幌を走る彼を応援したいという偽りのない気持ちは一層、深く、確かなものとなりました。

過去の名場面&未来の名場面2010/08/16 02:53

今月29日の北海道マラソンに向け準備を進めている。今年は大会前に放送するミニ番組の制作も担当している。北海道マラソンがスタートしたのが1987年。来年で四半世紀だ。スタッフの中には谷口浩美が優勝した年(89)にまだ生まれていない者もいる。有森裕子、浅利純子、安部友恵、松野明美からワイナイナ、山口衛里、千葉真子、加納由理、嶋原清子まで北海道を駆け抜けたランナーの姿をほんの僅かだが放送したいとも思っている。膨大な映像ライブラリの中から数秒を抽出する作業を試みているが・・・お見せできるのはほんの僅かだろう、あるいはそのパートは丸ごとカットとう事態になるかも。まさに徒労になるのかもしれないのだが番組制作を度外視して過去の映像を見入っている自分に気づく。大掃除の途中で古い本やノートを読み始めて片付けが全然進まない状況に似ている。■歴代のチャンピオンや名場面以上に重点をおいているのが「今年」の注目点。アメリカ・コロラド州で合宿中の那須川瑞穂や再起を目指す原裕美子の様子を中心に放送する予定だ。先日、話を聞いたジェンガのインタビューも。そして、意外と言っては怒られるかもしれないが、高見澤勝の話が心に響く。山梨学院大から日清食品に進んだ彼は早々に現役に見切りをつけて母校、佐久長聖高校の教員になった。そして、更に強くなった。ただ、彼は指導のかたわら試合にも出ているのというのではないようだ。彼はその時、競技者に戻るのではなく、走るときも教師あり、コーチとして走るのだ。指導の一環で自ら走ってみせている。実際に走って示す。自身の指導に自信を持ち、生徒たちの信頼を厚いモノにするための1つでもある。スポーツには肉体や技術以上に意志、こころに影響される部分がある。目的意識が明確なほど効果は高い。模範を示す、言葉なき指導、この明確な意識が現役選手をも舌をまくパフォーマンスを生み出しているのかもしれない。今年も熱い教師の熱烈メッセージを北海道マラソンで目の当たりにすることだろう。

ズバリ!北海道マラソン予報2010/08/23 00:50

8月29日に行われる北海道マラソンの事前番組(15分)の制作がほぼ終了。あとはオンエアを待つという感じ。なかなか面白い(自画自賛)。北海道マラソンのコースを紹介しながら注目選手のVTRを挟み込んでいる。普通、編集中から繰り返し見ているうちに「飽き」てくるのだが、高見澤パートのある部分は何度見ても「笑う」し、原裕美子のパートはプレビューの度に涙が出てくる。北海道内では8月28日午後3時5分と8月29日午前6時15分から放送を予定しているほか、宮城、静岡、愛知、岐阜、三重、福井、滋賀、大阪、京都、奈良、和歌山、兵庫、岡山、広島、福岡でも放送される。仙台放送、テレビ静岡、東海テレビ、福井テレビ、関西テレビ、岡山放送、テレビ新広島、テレビ西日本の受信エリアです。ぜひご覧下さい!この番組というよりも、8月29日(日)正午からの北海道マラソン!を見てください!!こちらは全国放送です!。

原裕美子に関する記憶①2010/08/23 23:01

原裕美子選手に関する最も古い記憶は、1996年福島で行われた東日本女子駅伝。当時、栃木山辺中3年の原は中学生区間の8区3kmで区間賞を獲得した。第3移動放送車に乗っていた私は栃木チームの追い上げをリポートすることになったのだが、原選手は早々に苦しそうな表情に変った。慣れない3kmを走る中学生が勢いに任せて走り出し、オーバーペースに陥り失速していく姿を何度も見てきた。原選手も表情を見るかぎりオーバーペースでブレーキじゃないかという印象を持った。区間賞をとるなどとは想像もしていなかったから、栃木から応援にきている家族や福島大学に在学中のお姉さんの話題など、サイドネタで話を繋いで終わりにしてしまったように思う。それが、苦しい表情のまま、最後まで走り切ってしまったものだから、随分驚いた。■1999年、シドニー五輪前年の秋に行われた日本選手権。女子1万メートルで弘山晴美、高橋千恵美、山口衛里らに混ざり健闘した高校生がいた。原だった。氏家高校から宇都宮文星に転校したためインターハイには出場できなかったのが、駅伝に向けて頑張っているというような話を聞いた。因みにこの年の東日本女子駅伝でも区間賞を獲得している。ただ、高校卒業後は京セラに進むので「ふるさと制度」でもなければ栃木チームで走ることはなく、福島で会うことはないのかと卒業を感じたものだった。■因に原が東日本女子駅で区間賞をとった年、2回とも栃木は1区(6km)で区間賞を獲得している。96年が当時高校3年の渋井陽子、99年は学生時代の赤羽有紀子だった。