北海道マラソン男子日本勢2010/09/01 14:52

気象コンディションと記録の関係について一概に決められないが、これまでの観戦経験で得た感覚的な印象では25度を超えるレースでは1度ごとに約1分の落ち込みがあると考えてやっても良いのではないだろうか。今回、女子の記録で見ると自己ベストから約10分、設定&目標タイムから5から7分前後余計に走破タイムを要している。男女比では女子の方が落ち込みが少なく、男子でも体質面なのかアフリカ勢は落ち込みが少ないとも感じる。もちろん練習、準備をした選手というのが大前提である。今回の日本男子もゴールタイムから6、7分を差し引いてやってもいいのではないだろうか。勿論、スピードの絶対値もあるので、じゃあジュイは2時間4分、5分なのかと言うことについてはそうとも言えないかもしれないが、少なくとも体力消耗などスタミナ面の低下には大きく影響を与えるのは間違いないだろう。■今年の北海道マラソンは例年にも増して気温が高かった。真夏日となった。気温以上に湿度の高かさが大きく影響した。男子日本勢にとって非常に過酷なレースだった。結果的に大きくペースダウンしたが、堀端宏行(旭化成)はメクボ・モグスやサイラス・ジュイらが展開したレースに唯一加わった選手だった。日本勢を代表するランナーへという意志もあったのだろう。高見澤勝(佐久長聖教員、4位、2時間18分17秒)や西村哲生(YKK、5位、2時間18分31秒)に関しては夏のレース巧者ぶりを見せたとも言えるし、悲観するものではない。夏のレースでは第2、第3グループから最終的に上位に食い込む作戦はアリだから。6位の下重正樹(コニカミノルタ)に関しては今後、世界挑戦につながる経験になったはずだと思いたい。なかなかこんな環境で実践を積むことはできない。これが最終ステージではないのだから寧ろ幸運だったと感じてもらえれば・・・。■放送ではカメラ台数などの制約もあり、トップに上がってきた者のみしか映し出すことができなかった。日本勢がトップに来てくれるのが1番なののだが、辛抱強く拾っていく作戦が夏のレースの1つの戦い方である以上、夏の男子マラソンの見せ方についてはまだまだ工夫が必要だ。戦いの経過や敗者が得たものまでも伝えるのは本当に難しい。

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