可能性がある限り/北風沙織2010/11/20 23:20

励ましの言葉さえ受け入れられなかった。「私の辛い思いを分かるはずない」。手術すれば治る、また思い切り走れると信じて決断したのに、現実はそうではなかった。祈る気持ちで受けた3度の手術。脛の疲労骨折は治療しても回復しない、リハビリやトレーニングもままならない中でトレードマークだった笑顔さえも奪ってしまった。陸上短距離の北風沙織さんは当時の辛い思いを振り返った。■20日に恵庭で行われた北風さんの講演を聞いた。テーマは「夢を手に入れるまで」。合同企業就職説明会の会場で氷河期の就職戦線を戦う学生たちを前に30分ほどの講演だった。1%でも可能性があるなら、夢・目標に向かって諦めずにチャレンジしてほしいと語りかけ、私も夢に向かってチャレンジすると決意を込めた。■話を聞きながら、そういえば笑っていなかったな、笑顔のときも想像している以上に辛かったのだろうなと思いが駆け巡った。今、北風さんには笑顔がある。きっかけはお姉さんが持っていた1冊の本。その中に詰まっていた言葉が後ろ向きになっていた心を前向きに変えてくれた。辛かったことも得たものの方が多いと感じている。そして、学生たちに語りかけたように夢に向かって諦めない。脛のケガが治らなくても、もう100%には戻れないかもしれないけれど、それでも可能性がある限り「夢を手に入れるまで」チャレンジを続ける。

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