KONDA, Homare Blog

2010年をアジア大会女子短距離２冠と充実の締めくくりをした福島千里が始動した。１ー④日はふるさと幕別町で過ごし、５日、６日と所属チームのグループ学園の年始式などに出席。６日夜に恵庭に戻り、同日から始まった日本陸上競技連盟の女子短距離合宿に合流した。■７日は福島にとっての練習初日。バスケットボールで体を温めると福島を成長させたインドアスタジアム内で躍動し、ミニハードルやレッドコードを使ったトレーニングで始動した。「この時期は仕方ない」と本人が言う様にまだ切れがないということだが、表情は晴れやかで新年を明るい雰囲気の中で迎え「賑やかな練習スタートは嬉しい」と感想を話した。■2008年に日本記録に並び、北京オリンピック出場。2009年日本新記録の連発と世界選手権女子短距離初の予選突破。2010年自己の記録を更に塗り替えたばかりか海外武者修行で成長し、アジア大会２つの金と個人種目では確実に進化を加速させている福島だが、「仲間」である女子短距離チームとしての目標もある。・・・それはヨンケイ（4継：400mR）での世界挑戦だ。■今回の合宿でもチーム力の向上はテーマの１つ。この日のトレーニングでもリレーパートがあり、「アンダー」でのパトンパスに取り組んだ。■バトンパスには、次走者の上に向けた手のひらに上からバトンを渡すオーバー型と。手のひらを下に向けたままの状態でバトンを下からはめ込む様に渡すアンダー型がある。運動会などでもみながやっているパスはオーバーが多い。北京五輪で朝原ら男子短距離陣が銅メダルを獲得したが、この時はアンダーパスだった。■バトン練習が始まると、福島が不思議な動きをし始めた。手のひらを下に向け、両手を広げて細かく上下に動かした。小刻みにリズムをとりながらしばらく続けたが、報道陣に「とら（撮影）ないでください」と笑いながら話す。この動きについて聞くと「ヒゲダンス」と。福島が編み出したアンダーパス習得の方法のようだ。■エースと呼べるスプリンターが日本女子に出現し、進化を続けてる。世界選手権で五輪標準記録を突破し、ロンドンへリレーで出場する。チームジャパン女子スプリントの目標でもある。