ある意味!真の複合選手?/世界ジュニア2011/01/29 17:43

エストニア28日に行われたジャンプ個人、「純(スペシャル)ジャンプ」日本代表の小林潤志郎(東海大1年)選手は18位だったが、1回目は6位タイ。うーん、残念。本職の複合(ノルディック・コンバインド)では前回大会の金メダリスト、ジャンプと複合の異種メダリストの可能性もあったのですね・・・。ノルディックスキー界の救世主として活躍、期待しています。記憶違いかもしれないが、マリオ・シュテヒャーがジャンプ団体のメンバーに入ったことがあったかも?今のオーストリアでは考えられないけどね。

ジャンプ女子個人/世界Jr2011/01/29 18:04

【高梨沙羅6位】昨年、初出場で7位。今回は前回以上の6位以内を目標に掲げた高梨沙羅(上川中2年)。チャイナレールを滑り人工芝に着地する夏場のサマージャンプではコンチネンタルカップ(女子ジャンプ現状で世界最上位シリーズ)では開幕第2戦の2位など総合で日本勢最高の4位。雪上シーズンに入ると年末の名寄開幕戦こそタイミングのずれに苦しんだが、年末調整で感覚を取り戻すと年明けの雪印メグミルク杯で優勝、ラージヒルに舞台を移したHBC杯の決勝では141メートルの女子のバッケンレコードを打ち立てた。全日本の遠征方針でシーズン前半のコンチネンタルカップには参戦していないが、世界ジュニアの会場入り後も好調で、練習日には101.5メートルを飛んだらしく、公式練習では参加者最長の94メートルと飛距離を生む技術は健在、注目度は高かった模様。エストニア・オテパの台はこの大会の為に新設されたもので鉄筋の櫓式、風の影響を受け易いのかもしれないが、高梨の2回目はシグナルが赤になり、一旦ゲートを外さなければならなかった。もしかしたら、高梨の飛び過ぎをジュリー(競技役員)が心配していたのかもしれない。1回目94.5メートルで3位。メダル圏内で迎えた2回目だけに心理面への影響があった可能性もある。前後の選手が95メートル前後を記録する中で、高梨の飛距離は90メートル。着地後、テレマーク姿勢を解く仕草に「失敗してしまった、納得いかない」というガッカリした様子が出ていた。【伊藤有希3位】世界ジュニアは2008年から4年連続出場、これまでは2009年の10位が最高だった。父・克彦氏は下川町のジャンプコーチ、叔父・直人はユニバシアード金やワールドカップ出場経験もある元雪印ジャンプチームメンバー。小学生で大倉山を飛び(NHK杯テストジャンパー)、同年のコンチネンタルカップ札幌大会では3位表彰台。下川中時代にも当時女子ジャンプ最強の山田いずみを脅かす存在としても注目された元祖スーパージュニア。成長による身長の変化と体重が増えないことなどによる用具のマッチングに苦労していた。女子ジャンプが初めて行われた2年前の世界選手権は中学2年で出場し17位。代表選考では最終戦で優勝、土壇場で代表をつかみ取る勝負強さを見せた。今年度、地元の下川商業高校に進学、「シーズンを通じて好成績を残せる様に」という目標を掲げていた。2回目に飛んだ99メートルはオテパの女子バッケーンレコードだということだ。新年「タイガーマスク運動」が話題になった今年、かつて叔父の「タイガーマスク」ヘルメットを着用して飛んだタイガー少女がスキー女子初の世界ジュニアのメダルを獲得した。

平山友梨香が銀/ユニバ2011/01/29 19:22

学生のオリンピックとも形容されるユニバシアードの冬季大会がトルコで行われている。ジャンプの女子はエルズルムでノーマルヒル(HS=109、K=95)があり、平山友梨香(北翔大2年)が1回目102mで3位につけ、2回目も96.5mでまとめ銀メダルに輝いた。イタリア勢が金と銅。優勝のヘレン・ルンガルディアElena RUNGGALDIERは前年の世界ジュニアの優勝者。イタリア勢は今年の世界ジュニアでもエヴリン・インサムEvelyn INSAMが5位、飛型点は悪かったが2本とも大きなジャンプをしていてチーム戦(団体)になったら手強い存在になりそうだ(2月の世界選手権に女子の団体はない)。また今回のユニバではウインド&ゲートファクタが導入されていて、平山の1回目は10.5点も減点されている。■画像は23日、出発の前の大倉山

今夜女子団体/世界ジュニア2011/01/29 20:06

ノルディックスキーのジュニア世界選手権(エストニア・オテパ)は29日、ジャンプの女子団体がお行われる。個人で伊藤有希、高梨沙羅の2選手が入賞した日本の上位入賞が期待される。個人戦の成績を参考に見所をまとめる。■日本のオーダーは第1グループに山田優梨菜、第2グループに高梨沙羅、第3グループに田中温子、そしてアンカーに伊藤有希を配置した。出場国は10チーム。強敵と見られていたオーストリアが出場していない。■個人で4人が2回目に進んだのは日本、ドイツ、ノルウェー3カ国だが、ベスト10に2人が入った日本のトータル得点は他国に抜きん出ている。30位以内に3人となるとスロベニア、オーストリアが加わる。スロベニアは2位、7位、11位と上位3人のトータルでは日本を上回る。2回目に進めなかった4人目の選手もポイント差はわずかだった。3人目の順位はドイツが14位。オーストリアが15位、日本19位、ノルウェー26位。■個人優勝のマテルを擁するフランスもマテルの貯金をどこまで活かせるか。それ以上に、マテルの出場するグループのゲート設定が下がることから、各チームの戦略にも影響する。■フランスはマテルを定石通りアンカーに起用。日本の伊藤が個人戦同様の試合をするればグループ1位、または同等のポイントを稼げるだろう。スロベニアのアンカーは個人で35位と不本意な結果に終わったTEPES Anjaが第4グループ。銀メダリストROGELJ Spelaを第2グループに。第1グループは個人⑪のBOGATAJ Ursa、第3グループに個人7位のLOGAR Evaと他国が手薄になるグループでも確実にポイントを稼ぎ逃げ切るオーダーを組んでいる。日本がスロベニアに勝つには高梨、伊藤が実力を発揮するのは勿論だが、第3グループの田中温子の活躍が鍵になりそうだ。田中はカナダ育ちで海外での勝負魂は座っていて期待して大丈夫だろう。■今回のスロベニアのように逃げ切り型オーダーの場合、先手を取れればよいが、貯金をしておかなければならないという負担が序盤から選手にプレッシャーを与え、負の連鎖が起きる可能性もある。■先行するスロベニアを日本、ドイツが追う展開になるのか。