待ち望むファンの思いも乗せて2011/02/03 11:27

前回のブログで「とある選手」とはカーリングの小笠原歩選手、船山弓枝選手。ソルトレーク、トリノに出場した2人は結婚、出産を経て、去年秋、吉田知那美選手が加わった新チーム発足を発表、来年度の本格復帰を目指している。黒星先行から強豪を次々と倒し旋風を巻き起こしたトリノの印象もあって、全国にいる多くのファンが本格復帰を待ち望んでいる。■昨秋復帰を表明したのにはワケがあった。復帰への道筋、サポート態勢は整っていったが、復帰を表明したからといって競技者としてすぐに氷の上に立てる訳ではない。それには準備期間が必要だ。トップシーンを経験している者だからこそ戦う準備の大切さを何よりも知っている。その準備に着手しようにも、知名度の高い2人が動けば周囲も騒がしくなる。きちんとした形で皆さんにお知らせをして、復帰に向けた活動に理解を求めるのも理由の1つだったようだ。■先日参加したのはカーリングの裾野を広げる札幌市内の大会。マラソンでい言えば市民ランナーが参加するレースのようなもの。担当者が取材をお願いしたところ大げさになることを心配されたのか、復帰に向けた調整具合も「準備にとりかったに過ぎないので、まだまだお見せできるものではありません」と謙遜。インタビューなどはせず大会の様子を収録させていただくことのみお許しをもらった。■現時点では結果や調整具合は大きな問題ではない、夢に向かって動き始めている姿を見せてもらえただけでも嬉しい思いがした。現状はともかく2日間で8試合を経験し、確実に復帰へのステップを上がっているというのも間違いない。■札幌国際大学(前チーム常呂高校)がユニバシアードで4強入りのニュースが届き、来週は北海道・名寄で全日本選手権も開催されるとあってカーリングの注目度も上昇中。2012年には札幌に通年型のカーリングホールが完成予定だ。2014年のソチ、その先の2017冬季アジア大会。そして2018年五輪・・・もっともっと盛り上がりをみせるのには選手たちの活躍が不可欠だ。