さよならマリシュ2011/03/21 01:25

スキージャンプのワールドカップ、今季の全日程が終了した。個人最終戦はカミル・ストッホ(ポーランド)が優勝した。そして、3位には今季限りで引退するアダム・マリシュ(ポーランド)。何度目の表彰台なのだろ(まあ、調べればすぐ分かるけど・・・)。■マリシュは今季開催された全ての試合に出場している。今季限りで引退することは2年前に決めていたというから、自分の中で世界各地のジャンプ台やファンに別れを告げる1年だったのか。■今年1月のワールドカップ札幌大会。マリシュは3位になった。ここ数年、五輪や世界選手権などに備えて、日本での大会をスキップする(欠場して休養や調整にあてる)ことが多かったこともあり、「世界選手権(オスロ)に備えて休む選手もいるが、今回の来日の意味、狙いは?」という質問があった。マリシュは少しとぼけた様子で「日本には何度も来ていますよ、このところ来日してなかったかもしれないけれど、まあ、年齢(トシ)のせいかな」というように答えていたような気がする。■無名時代、当時最強だった日本に学ぼうと白馬で夏合宿を行い、岡部のジャンプが理想と追い求めた。五輪、世界選手権を通じて4つの金を始め10個(金4、銀4、銅2)のメダルを獲得、W杯では個人戦通算39勝、2000/2001季から3季連続と2006/2007季の合わせて4度総合優勝に輝くなど歴史に残る屈指の名ジャンプ選手となった。■世界選手権の金メダルの1つは日本の宮の森で獲得している。今年、来日の意味と狙いを聞かれたとき、マリシュがとぼけてみせたのはまだ僕らには「さよなら」を言えなかったからか。■W杯表彰台は92回、その中には4勝を含む日本での5回の表彰台が含まれている。