願晴2011/04/25 00:39

札幌駅前通りの地下にできた歩行空間。今月15日から30日の間、北海道のアスリート19人のポートレートが展示されている。サッカー、コンサドーレ札幌OBの曽田雄志さんが発起人となって3月11日の東日本大震災の復興を支援しようと始めたプロジェクトの1つだ。写真には各アスリートが思いをこめた漢字1文字が添えられている。■賛同したアスリートの一人、スピードスケートの高木美帆選手は「晴」の字を添えた。ガンバレの当て字に「晴」の字を使っていたことがあり、明るく笑顔になって欲しいと考えたときに浮かんできたのがこの文字だった。■震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市の大船渡高校、陸前高田市の高田高校。今月に入りソフトボール部が部活動を再開(最初は練習ではなく道具探しから)。両校を激励しようと盛岡中央高校の川手祐輔教頭が色紙を届ける。そこには高木選手の書いた「願晴」という文字が記されていたという。■川手教頭は元スケート選手。帯広南商業高校の東出俊一スケート部監督を通じて高木美帆選手からのメッセージを渡したのだった。高木選手は去年暮れの全日本スプリント選手権で岩手のリンクで滑った。「自分の想像以上に大変だろうけれど」同世代の仲間に晴れ晴れとした笑顔が戻るようにと願いを込めた。