2011北海道マラソン2011/09/02 02:26

少々、遅くなりましたが、2011北海道マラソンに出場したランナーの皆さん、惜しくもスタートラインに立てなくとも2011夏を頑張った皆さん、そして、応援した皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。■放送という一面でのお手伝いでしたが、今年もこの大会に関わることができ、とても嬉しく感じています。この大会を通じて何らかの前に進む元気が生まれていることを願っています。本日(1日)、テグで男子マラソンの日本代表選手の顔を見かけました。2008年の北海道マラソンで2位の中本健太郎選手、去年、結果的には撃沈しながらケニア勢のハイペースに果敢に挑んでいった堀端宏行選手、その経験がいきてくれるものと期待を寄せています。■2011北海道マラソンは男子、アルン・ジョロゲ選手、女子、森本友選手がそれぞれ初優勝しました。ブログには書けないハプニング、反省点もあるように聞きますが、どうかそうしたことまでプラスに変えていただけるよう祈るばかりです。■私の担当は男子でしたが、女子に関する印象が強く残ります。この夏、心躍らせてくれた選手たちに感謝しています。その思いの断片を何回かにわけて記します。▶画像は女子上位3選手。左から2位嶋原清子、優勝の森本友、3位渋井陽子。

2011北海道マラソン②2011/09/02 02:49

土佐礼子選手は大会直前に故障をしてしまい、スタートラインに立てませんでした。レース当日の朝、ぎりぎりまで出場に向けて最善を尽くしてくれましたが、残念ながら欠場を決断しました。「シブと一緒にスタートラインに並ぶのが楽しみ」と話してくれていましたから、本人もとても残念に思っていることでしょう。今回の痛みは、フルマラソンに本気で立ち向かおうという気持ちが、少し無理をさせてしまったのではないでしょうか。復帰戦に向け気合いが入り過ぎましたね。7月、8月、そして大会直前と、みるみるマラソンランナーの姿に仕上げていく様には驚きすら覚えました。お子さん誕生後のマラソンチャレンジは次の機会を楽しみにしています。

2011北海道マラソン③2011/09/02 02:56

原裕美子選手はとても気になる選手です。何度も苦しい思いをして何度も復活しています。去年の優勝にも感動させられました。しかし、その復活劇のあとまたもケガの不運。周りにはケガ無く走れている人がいて、何で自分は・・・と思ったこともあったそうです。それでも「他人のことよりまず自分がやるべきことをやる」と5月の練習再開から少しずつ進み出しています。7月の札幌国際ハーフマラソンでは「まだ時間がかかりそうなのかな」という印象も持ったのですが、もともと力のある選手ですから北海道マラソンではまた激走もあるのではと考えていました。■確かに去年とは顔色も雰囲気も違っていました。記者会見では「苦しいときに考えること」という質問に「レースを終わったあとに楽しく美味しいものを食べること」と応えていました。会見後、複数の者で話を聞く機会があり、「レース後の食事について」改めて聞くと「良い結果を出すと食事も楽しい」と答えたのを受け、「去年は?」と更に質問があり、「去年は楽しかった」と応えていました。それを聞いて、私は「ことしも楽しく食べしょう」と投げかけました。■マラソンは簡単ではありません。体調、練習量、やはり今の状況としては仕方ない現実を受け入れなければならないときもあります。今回の原選手もそうでした。■あまり楽しくはないかもしれないけれど、「今年も楽しく!」と言った手前、招待をとも思いながら行動できませんでした。そうはいってもこれで終わりではありません。いずれチャンスが訪れることと信じています。

釜山テグ往来日記2011/09/02 22:26

韓国滞在5日目。釜山に泊まりテグで陸上観戦。KTXにお世話になっている。往来日記と銘打ったがもう帰国する日の方が近い。次はあるのかな・・・。■さて、表紙のジンクスとはデイリープログラムの表紙になった選手がことごとく敗れているというもの。きのうのブログに書いたように、大会7日目のデイリープログラムの表紙は女子200メートルの選手だった。結果から言えば、ジンクスは破られず・・・。ご丁寧に、トリミングしてフェリックとジーターの2人を表紙にしていた。優勝はベロニカ・キャンベル・ブラウンだった。オリンピックゴールドメダリストが世界選手権でもチャンピオンになった。■女子200mの決勝に進出した8人はアメリカ3人、ジャマイカ3人。あとはロシアとバハマ・・・。女子短距離ではアメリカ、ジャマイカ以外からファイナルの扉をこじ開けるのは並大抵のことではない。■今回のテグ観戦は地元・北海道の選手に声援を送るため。福島千里選手の2種目準決勝進出の快挙に興奮した。その一方で世界の強さを改めて思い知らされた感じがする。

高い山を登れ2011/09/02 22:40

世界の頂きは何と高くて険しいことか。世界選手権を直に観戦して感想は強まるばかり。頂点を目指す挑戦者にとっても、この先に踏み込むのは並大抵でないと感じているかもしれない。しかし、この険しさを知りえたのは限られた者だけなのだ。山登りに例えるなら山頂に近付いてきているからこそ感じるもの。ここまで登ってきた者、岩に指をかけ、手足を踏ん張り、アイスフォールや氷河の割れ目を勇気をもって越えて来た者だから知ることができたのではないか。■3年前の北京では、やっと登山口に立ったばかりだった。その山の雄大さに圧倒されて終わってしまった。あれから1歩1歩、進んできた、植物ももはや高木はなく、やがて低木も絶える。登山道さえなく石と岩。斜面もこう配を増す。頂きが近付けば近付くほど、酸素は薄く、ここまで力を尽くして登ってきて、さらに目の前に聳える道なき行く先の険しさに途方に暮れそうになるかもしれない・・・。■険しい山ほど挑みがいがあるという。麓から双眼鏡で眺めるているお気楽者だが強く念じることだけはできる。その険しい道のりに幸あれと。北海道から世界の頂きに挑む姿に応援を続けたい。敬意を持って・・・。

Daily Programme表紙2011/09/02 23:46

Day1:スティーブン・フッカー(オーストラリア)男子棒高跳び。北京五輪金、2009世界選手権優勝。予選5m50を3回失敗、記録なしで大会を終える。▶Day2:ベルリン大会男子100mのスタートシーン。中心にはウサイン・ボルト。テグ大会100m決勝ではボルトがフライング。▶Day3:ダイロン・ロブレス(キューバ)男子110mハードル。1着入線したが、劉翔を妨害したとして失格。▶Day4:エレーナ・イシンバエワ(ロシア)女子棒高跳び。4m65成功のあとパス。4m75の1回目失敗後、パス。4m80で形勢逆転を狙ったが2度失敗。6位に終わる。▶Day6:ヤルヘリス・サビネ(キューバ)女子三段跳び。北京五輪金メダリスト。6位。1回目14m43、2回目、3回目ファウル、競技中のケガで担架で運ばれていった。▶Day7:アリソン・フェリックスとカーメリタ・ジーター(ともにアメリカ)。■もっともDay5の表紙だったオルガ・カニスキナ(ロシア)は女子20キロ競歩で金メダルを獲得している。