陸上とラグビーとサッカーと2011/09/20 03:00

学生時代に本格的なスポーツをやっていて、今は伝える側にいる人っていますよね。私の仕事仲間にもいます。でも、競技や種目が違うと「当たり前」と思っていることを意外と知らなかったりするものです。■17日の札幌は天気が悪くて、陸上の札幌選手権1日目が行われていた厚別公園競技場も午前10時頃にはさした傘がバタバタと激しく音をたてるほど雨足が強まりました。サブトラでウォームアップを終え招集所に向かう寺田明日香選手に(普通、このタイミングでは話はしないのですが)、わがスタッフは「天気悪いけど試合やるの?」って聞いたのです。寺田選手はキョトン!?としていました。■やりますよ、勿論・・・なのですが、その人、テニス部出身、ああ、テニスなら雨だと中断するか、運動会なら中止や延期もあるから走る大会は一般的には雨だとやらないと思われているのか。やってる人には常識でも意外と皆、知らないという発見。■私が「陸上は雨でもやる」と知ったのは中学のとき。学校に陸上部はなかったけれど、駅伝大会の季節に寄せ集めのチームができたのですが、野球部員が多かったということもあり、雨だと練習にメンバーが集まってこないのです。先生が皆を集めると競技を指を折って数え上げながら言いました。「陸上!ラグビー!サッカー!それに『田植え!』は雨でもやります」。

台風でも嵐でも2011/09/20 13:19

田植え同様、雨でもやると知った陸上競技。台風でもやりました。■1979年の宮崎国体(第34回国民体育大会)は台風に見舞われました。確か当時、陸上には30キロという種目があり、暴風雨の日南海岸沿いの道で熱戦が繰り広げられた・・・のだそうです。記憶が定かではないのですが、地元宮崎からは宗さん、広島なのか、東京だったのか新宅雅也さん、伊藤国光さんも出場していたのではなかったかと思います。豪華です。■1982年の日本選手権(東京・国立競技場)も台風下で試合が行われたのではなかったでしょうか。当時、上京中だった私は見に行って周囲に呆れらたのか、見に行く予定を中止したのかさえ、覚えていません。夜のスポーツニュースで水たまりの中を転がっていく砲丸や水しぶきを上げて走る選手の足下を映した映像をテレビで見たのは確かです。■17日の札幌選手権の女子100mハードルに出場した寺田明日香選手(北海道ハイテクAC)は高校3年のインターハイ(高校総体)で100m、100mH、400mRの3種目で優勝し陸上女子のMVPに輝きました。100mハードルは3年連続の優勝でした。2007年の佐賀インターハイ、そういえばこの大会も台風の襲来が話題になった大会でした。

嵐を越えていこう!2011/09/20 14:32

6月の日本選手権後、健康診断を受けた寺田明日香選手。不調の原因は体調そのものにありました。寺田選手の持ち味はスピードですから走力が落ちてしまっては本来の力が出ないのも当然といえば当然なのかもしれません。約3ヶ月は治療や体質改善。競技場に姿を見せても出場することはありませんでした。治療薬の種類や量なども一般の患者さんとは違う注意も必要です。もどかしい日々の連続なのだと思います。■札幌選手権では予選14秒01。決勝13秒97。最近の「全天候トラック」では大会の雰囲気や競技場の状態などで競技場の記録の偏差値が決まってくるように思います。寺田選手が13秒1前後で走っているシーズンでも厚別の札幌選手権では13 秒85でした。復帰戦としては十分合格点だと思うのですが、寺田選手は「14秒かかってしまい『どうしよう(焦り)』と思いました」「決勝もスタートは良かったと思いますが、遅れているのが自分でわかるくらいで・・・まだまだです」と反省しきりです。■今は嵐の中だと思いますが「雨にも負けず、風にも負けず」進んでいってくれそうな雰囲気は感じました。

ロンドン五輪メダルを目指す2011/09/20 17:48

世界選手権の女子マラソンで日本勢最上位の5位に入賞した赤羽有紀子選手が所属するホクレンで会見した。世界選手権の様子や今後の目標を語った。■赤羽選手がマラソンで世界選手権に出場したのは今回が2度目、前回(2009年ベルリン)は「思うような結果を出せなかった」が、今回は「最後までしっかり走ることができた」ただ、「結果を残すことができたが『メダルをとれなかった悔しさ』もある」。(この時点で)ロンドンオリンピック代表の内定は得られなかったが、「『ロンドンオリンピックでメダルをとる』という目標に向け足りなかったものを見つけることができた」「一瞬の切り替えに対応できれば国際舞台でも十分メダルを狙える」という手応えも掴んだと世界選手権を振り返った。■今後のレース出場に関しては「当面、駅伝に力を注ぎ駅伝をスピード強化として活かしながらロンドンオリンピックを目指す」と赤羽周平コーチが説明。選考会については「ロンドンオリンピックでメダルをとる」ことを目標にしているので、代表に選んでもらえるように考えて計画を立てていく。内定の条件はクリアしていないが世界選手権も選考レースの1つだったのでその点をどう評価してもらえるのか・・・。駅伝の間にある横浜は出場しないが、春までにはハーフ以上の距離の大会、できればフルマラソンに出場したいと考えているので、フルマラソンには出場すると思う。それが1月、3月の大会なのか、他の大会なのかはまだ決まっていない。持ちタイムが2時間24分なので、出来れば2時間21分くらいのタイムを狙わせたい、という趣旨の話をした。■福士加代子選手も本格的にマラソンに取り組み、渋井陽子選手も少しやる気を取り戻しているよう、野口みずき選手も選考会に復帰を間に合わせたい意向だと伝えられている。新しい選手の台頭だってあるだろう、五輪シーズンとなると劇的なことが起きるので、まだまだどうなるかは分からないが、代表選考やその先の五輪本番に向け注目度が増していくのは間違いない。