シカゴマラソン2011/10/10 12:58

大会のホームページによると福士加代子選手(ワコール)は2時間24台で3位だったようだ。前半は3人の先頭集団の中で快調にレースを進めているが中間点を境にペースダウンしている。何かあったのだろうか。これではモタナイと少し落として、安全運転に切れ変えたものだったのだろうか。安全策をとったのにも関わらず優勝争いから離れたことで更に減速してしまったのか。それともどこかに異変があったのか・・・。中間点までハイペースで行き、どこまで粘れるかという「突っ込んでいく」ハイペースを意識した実践での40キロ走というとらえかただったのか。3位は悪くない。今後5ヶ月の間にどこかで出場する選考レースを睨んだモノだとしたらいろいろなタクティクスを持っているとも考えられる。

元気を発信したい2011/10/10 13:10

おいでませ!山口国体の会場でこころに止まったことを何題か。■福島の渡辺真弓選手(東邦銀行)が予選から気持ちのこもった走りを見せた。「『ふくしま』と書かれたユニフォームで走る意味を感じている。いろいろな方に励ましをいただいている感謝はもちろん、何より福島から元気を発信したいという思いがある」。左腕にはオレンジ色の「がんばろう!ふくしま」のリストバンドも。静かな語り口のひとことひとことからぐっと気持ちが伝わる。■渡辺選手は新潟県の日本文理高校から福島大学に進学。卒業後、ナチュリル、そして、今年4月に発足した東邦銀行と「福島県」を活動拠点としてきた。日本選手権の女子100mでは2009年2位、2010年3位と表彰台に立っている。2007年の世界選手権代表、今年5月に更新されるまでの400mリレーの日本記録43秒58では3走をつとめた(08年5月、国際グランプリ大阪)。■今大会は予選は組トップでスタート(タイムは12秒03)、準決勝は11秒77で岡部奈緒選手(千葉)と競り組2着だったが、決勝は11秒61で福島千里選手(北海道)、高橋萌木子選手(埼玉)に続く3位に入った。

お静かに!2011/10/10 17:15

底力がついてきた。「(11秒)2台は確実に出せる感じか」の質問に「そうだと良いと思います」と答える福島千里選手。「(2台を確実に出せるようになり)それがあっての1台だと思う、準備はできたと感じることができました」。■今回も自己ベストを狙っていた。ちょっとした「何かがあれば」1台に入ることができると感じ取っている。ロンドンオリンピックのシーズンは記録も勿論、「狙っています」。但し「密かに」。■多分、福島選手が打破していく1つに周囲の喧噪もあるだろう。中村宏之監督も周囲のヒートアップを難敵の1つとして心配している。福島選手は非常に律儀で真面目、周囲の期待に応えようと気を使ってしまう。■それにしてもビッグイベントのあと、ともすると淋しく、低調になってもおかしくないのに、圧倒的な走りで存在感を示した。「あまり騒がないでください」と言われても注目は続くだろうな。

受付でビックリ2011/10/10 18:00

費用対効果というのは仕事の上では重要なチェックポイント。国体取材を検討しているときも時間も経費も費やして出張して取材することかという声も心配した。国体は県政がらみの行政ネタの傾向がある。地元局がローカル枠できょうの国体情報というニュースを出したりもするがスポーツではなく政治経済デスクの指揮下で行われていることも多いようだ。■福島選手の今季ラスト100mを取材すべく山口県を取材エリアとしている系列局に問い合わせるとロンドンオリンピックの出場を決めている卓球の石川佳純選手が出場するということもあり、陸上の取材はしないという。外部のスタッフに撮影をお願いすることになる。秋の連休中でホテル代も行楽シーズンレート。経費を計算しながら心が痛む。■そんな私の心の痛みは8日朝、陸上競技場の取材受付で吹っ飛んだ。受付の記入欄に北海道のテレビ局の名前がズラリと並んでいた。日本ハムのCS進出決定がかかり、東京ではバスケットボールの新生チーム、レバンガ北海道の開幕戦がある。国体は自分たちだけかなというのは大きな間違いだった。それどころか危うく当社だけ取材なしという状況に陥るところだったのか・・・。■なにより、福島選手のレースは素晴らしい。他社が取材しようがしまいが、経費や手間がかかろうが、ヴァリューは高いという自信を持とうと感じさせてくれた。人を動かすもの、人の心を動かすもの。それを読み取る、感じ取る力も大切にしなければ・・・。