鉄平選手も脱帽2011/12/10 16:52

雪の北海道恵庭市。ロンドンオリンピックを目指す陸上女子短距離の福島千里選手(100、200mの日本記録保持者)の本拠地。■オールシーズントレーニングできる北海道ハイテクインドアスタジアムに9日、姿を現したのはプロ野球、東北楽天の鉄平選手(09年首位打者)。■互いの管理栄養士同士の縁で、鉄平選手がレッドコードなどを使ったトレーニングに興味を持ち合同練習が実現した。この日は、同僚の牧田明久選手、横浜DeNAの渡辺直人選手の3人が、仁井コーチの指導のもと北風沙織選手が手本を示しながらおよそ2時間練習を行った。■「軽い練習で」と鉄平選手はリクエストしたが、不安定な状況で体幹などを鍛える練習に強者のプロ野球選手が悲鳴を上げる場面も。■ミニハードルやマークを使ってランニングコースで行った後半の練習では、福島選手と鉄平選手がランニング対決する場面も。福島選手が2戦2勝。その後も福島の走る様子を見た鉄平は「軽ーく、走ってる感じなのに『キーン』とはっぇーなぁ」と驚嘆、半ばあきれるような表情を見せた。■プロスポーツの世界で生きるトップ選手の来場に刺激をうけたのか、この日、福島は新た壁を突き破った。短い間隔で並べたハードルを連続ジャンプで飛び越えていくトレーニング。男子でもなかなか出来ない6台連続を福島はクリア。初めてのことに大喜びした。■ハイテク流トレーニングを経験した3選手も福島をベタ褒め。楽しそうに走る姿に共感する(渡辺)、ロンドンでの活躍が楽しみ(牧田)とエールを送った。■福島は「北海道まで来て頂いて嬉しく思う。もっともっと応援したくなった。競技は違ってもいろいろな刺激を受け、学ぶことがたくさんある。走ることが基本というけれど陸上も他のスポーツから学ぶことがあり、今後も吸収していきた」と話した。