宮の森2012/01/20 22:59

今シーズン、海外ワールドカップで表彰台3回、ワールドカップ総合ランクで現在、世界7位につけている伊東大貴が帰国初戦を優勝で飾った。20日(金)、宮の森シャンツェで行われた札幌オリンピック記念。1回目96.5m、2回目に98.5mと2本ともハイレベルのジャンプでまとめた伊東は、1回目に最長不倒の102メートルを飛んだ渡瀬雄太と同点。珍しい2人優勝でもあった。■午後に行われた女子のSTV杯は伊藤有希が98.5mを飛んだ1回目のリードを守り優勝。高梨沙羅、山田優梨菜を除く海外遠征組も帰国、出場するなかでの優勝だが、「順位はつくと思うが、誰が出るとか、相手がどうとかではなく、自分の課題を克服することが優先。2本目は課題のタイミングが遅れる失敗ジャンプだった」と北海道選手権を含む、UHB杯から4連勝にも向上心を失うことはない。

同点優勝2012/01/20 23:13

20日の札幌オリンピック記念、渡瀬雄太と伊東大貴が同点で優勝2人。滅多にないですよね?と話しながら思い出してみるとちょくちょくある、ような気もする。宮の森では確か、西方仁也と葦本祐二の同点優勝があったとおもう。日本選手権でも原田雅彦、野呂田義一。UHB杯の女子でも2004年に山田いずみと小浅星子の同点優勝、ワールドカップでもゴルトベルガーとアリペッカ・ニッコラが同点で優勝を分け合った・・・のではないか。記憶が定かではないが・・・。珍しいことに変わりはない。▼きちんと調べたのではないので記憶違いかもしれません。

いろんな意味で面目を2012/01/20 23:24

第1回のユースオリンピック冬季大会がオーストリアのインスブルックで開かれている。スキージャンプの女子は日本の高梨沙羅が金メダルに輝いた。高梨の初代チャンピオンにはいろいろな意味でジャンプ関係者を喜ばせたのではないか・・・。■まずは日本のジャンプ関係者。女子ジャンプの歴史的シーズン、初代金メダリストが日本選手というのは素晴らしいではないか!。2014年のソチオリンピックから実施されることが決まった女子ジャンプ。2009年の世界チャンピオンのリンジー・バーン(アメリカ)、2011年第2代世界チャンピオン、ダニエラ・イラシコ(オーストリア)らを除くと女子ジャンプはユース世代が世界を席巻している。サラ・ヘンドリクソン(アメリカ)、コリーヌ・マテル(フランス)というのがまさに代表格だ。だからユース世代のオリンピックの金メダリストなら2014年の女子初のオリンピックをも占う!と見られていた。■ところが、ユースオリンピックにヘンドリクソンもマテルも出場していなかった。今シーズンから始まったワールドカップを優先したからだ。しかもユース五輪と同時期のワールドカップの会場は来年の世界選手権開催地。プレダッツォ、バル・ディ・フィエメ。女子ワールドカップの初年度の総合優勝争いだけでなく、来年の世界選手権のリハーサル大会とあって多くの選手がこのイベントを優先するのは理解できる。■IOCは11年春に「女子ジャンプを開催する」とオリンピックの門戸を開けてくれた。ユースオリンピックはIOCのロゲ会長がIOCの活動として力を入れている催しの1つだろう。女子ジャンプをオリンピックに迎え入れてくれることを決めてくれた、IOCの催しの最初の大会に女子ジャンプ界の「顔」としてふさわしい選手が出場し、しかも優勝する・・・。これはスキー界にとして大事なことのはず。高梨は女子の世界ランク上位の選手でもあり、大会としても華のある初代チャンピオンが誕生した。ワールドカップ上位選手が出ていなかったという点は、寧ろ高梨の価値を上げるものではなかったか。FISや世界の女子ジャンプをも救ったと思うのだ。そして、IOCに対して日本も高得点を上げたのではないか・・・勝手に考えてしまう。