半年前2012/01/28 03:16

去年7月24日に福士加代子を直に見た。士別ハーフマラソンに出場していた。宿舎からアップがてらさっと来て、フィニッシュ後は更に俊敏にサッと引き上げていった。世界選手権に出場する選手も何人かいて、テグ事前取材に来ていたライターもいた。「福士選手に少し話を聞きたいね」という希望があったが、その余地はなかった。■士別は合宿の里として知られている。ハーフマラソンも合宿の練習メニューに取り入れて走るケースもある。この日は、優勝争いを演じるトップグループは5キロ17分のペースで進んでいた。福士は・・・とみると始めから先頭集団にいない。おそらく18分の設定だろう。天満屋の中村や森本のいるグループで走っていた。設定が違うから先頭と福士のいるグループは距離が進めば進むほど、時間が経過すればするほど、先頭集団から離れていった。■先頭集団には今回の大阪にも出場する重友もいた。ロンドンでなまじマラソンを走っていてそのタイムが返ってカモフラージュ効果を生んで、あまり注目されていないが、天満屋で一番、オリンピックへの流れにのっている「要警戒」の選手だと思う。おっと話がそれた。■士別ハーフの福士の記録は1時間17分19秒で10位。それだけ見るとなんということもないのだが、これは前述のようにペース走だったから。それも、はやる気持ちを抑えてあまり速くはしらない練習をしているかのように伺える中でのものだ。ついでに言うとペース走の上がりは各自に任されたのだと思うが、上がりでけ、少し力を入れて締めくくった。ラスト5キロだけペース走のグループを走っていたメンバーを約1分をも引き離している。■1ヶ月後、北海道マラソンを制したのは福士から2分遅れの16位でフィニッシュしている森本友だった。選手はどこで、どう走ったか、そこにどういう狙いをおいて取り組んでいるのか・・・そういうことを考えると、2012年1月29日のマラソンを見据えて取り組んでいた福士、重友、楽しみだ。

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