体力不足?2012/06/04 00:10

モエレ沼に行ったら(先月26日)、駐車場から公園内まで、思いのほか距離があり、広い公園だったので、予想外に歩いた。へばった。■きのう(2日)、きょう(3日)は自転車に乗って片道20分ほどの場所へ。上り坂で「立ちこぎ」をしたが、すぐに太ももが痛くなり、ペダルを踏む力がなかった。体力が落ちているんだな。

北風の存在2012/06/08 01:57

私の記憶では(思い違いかもしれないが)、以前の北風沙織選手はそれほど熱心な選手ではなかった。■中学生の頃から、その瞬発力は群を抜いていた。小柄とはいえ、俊敏さ、スピード、脚力は同世代のスプリンターを圧倒していた。全日本中学で優勝、高校ではインターハイ(高校総体)、日本ジュニア、国体と高校3冠に輝く。大学進学後インターカレッジでも優勝を果たす。申し分のない成績。類い稀なる才能。しかし、北風選手が好結果を出すのは本気になったシーズンだけ。ジュニア時代、最終学年では優勝するが、それ以外はやる気があるのか、ないのか・・・という時期もあったような気がする。■若くして活躍した選手が成長とともに影を薄め、いつのまにかトップシーンから消えていくことはよくある。北海道内でも将来を嘱望されたスプリンターが数多くいたが、高校や大学、社会人になっても活躍を続ける者は少なかった。北風選手も、そうした例に加わるのか、と考える人もいただろう。■2008年、北京オリンピックのシーズン、北風選手は、そうした見解を覆すはずだった。日本女子の400mリレー44年ぶりのオリンピック出場。そして、個人でもオリンピック代表入りする目標という「強い動機」もあった。開幕戦で11秒42という好記録で走ってみせる。しかし、2006年暮れのアジア大会で、スタート前の軽い跳躍の際に感じた激痛・・・脛の骨折は、翌2007年の世界陸上大阪大会、そして、北京選考シーズンも快走を妨げ続けた。■ロンドンを目指そう!足の痛みが気になるのなら治してから、4年後に向かおう。その判断から2008年に北風選手が脛にメスを入れたのは、今ではよく知られている。そして、予想外にその後、更に2度も手術することになったということも。■この頃の北風選手の表情は曇っていた。それでもチームメートに心配をかけまいとしている様子さえあった。再び笑顔が戻ってくるのだろうかと正直、危うさを感じていた。■2010年、笑顔が戻った。2011年、装った笑顔ではなくなっていた。そして、この頃からだろう。以前の「あまり熱心ではない」というイメージは完全に覆った。不調やアクシデントにも向き合い逃げない。完璧でない現実も受け入れ、尚かつ戦いづづけている「強さ」を感じた。かつてエース的な存在だった選手が、成長した後輩に必死に食らいついて行く。嫌気がさしてもおかしくない。それでも負けても、必死についていく。なかなかできることではない。■「ちーには勝てないかもしれない、でも他の選手には負けたくない」と以前、本音を話していた北風選手。まだ日本のトップに躍り出る前の福島千里選手が、北風を追い続けた結果、08年織田で初優勝し連戦連勝をスタートさせたように、遅れても遅れても福島を追う北風が他の選手には負けない力を身につけていないと誰が言えよう。その姿は福島をも支え成長させてきた。■中学も、高校も、大学もカテゴリー別、世代別ではいずれもチャンピオンに輝いている北風選手。まだ日本チャンピオンにだけはなっていない。そんな奇跡は起きないかもしれないが、少なくとも選考のテーブルに上がることのなかった4年前以上の素晴らしいアスリートになっていることは間違いない。あれから4年、痛みを抱えていた大阪世界陸上から5年。きっと長居で心を動かす風が吹く。

日本選手権初日2012/06/09 03:49

あっけなかった。残酷なまでに。

恵庭から2012/06/10 04:23

画像はピンバッチ(カンバッチ)。夢、挑、狙の文字。

いざロンドンへ2012/06/11 13:45

本日(6月11日)、日本陸連がロンドンオリンピックの代表を発表する。日本陸連が代表内定の条件とした、1)参加標準A記録を突破し、2)最終選考会の日本選手権優勝の②つの条件を満たした恵庭の北海道ハイテクAC所属で幕別町出身の福島千里選手が今回の発表後の会見にも出席予定。正式発表を受けてのコメントも述べる予定。これまでロンドンに向け、試合会場などで話したコメントの要旨は次の通り。【これまでのコメントまとめ→】▼北京に出場したときからロンドンを目指して、長い時間をかけて準備してきた。行くだけのオリンピックではなく、1本でも多く走り、世界と戦える大会にしたい。女子短距離はまだまだ世界との差はあるが昨年、世界選手権で経験した準決勝8位以上には行きたい。とてもワクワクしていて、オリンピックで走るのが今から楽しみ。今シーズン、レースの中盤から終盤にかけては練習の成果がでている。試合ではスタートが上手くいっていないが練習などでは良い感触をつかんでいる。この課題が解決すれば、100m全体を構成する要素もつながり一気に目指している次元にいける予感がある。試合でうまくいっていないがオリンピックで全て上手くいってくれるものと信じてやっていく。100メートルは11秒ほどの一瞬の間に結果が出てしまうが、それまでに準備する多くのことを1つ1つやってきたし、オリンピックまでの残りの時間も継続してやっていきたい。こんなに準備を重ねてきた試合は、自分の陸上人生のなかで、これまでなかった。残りの1ヶ月あまり、1日1日無駄なく大切にすごしたい。本当に楽しみ。この気持ちがあるのできっとやっていける、大丈夫だと思っている。【一部校正】

右代、木村らも五輪代表2012/06/11 15:04

B標準ながら日本選手権優勝を評価、男子混成の右代啓祐、女子100mHの木村らも代表入りした。

ビックリなこととは!?2012/06/16 17:55

各種報道によると、日本陸連が陸上のオリンピック代表を発表した11日、テレビ各社の共同インタビューに応じた女子短距離の福島千里選手は、「ロンドンでびっくりするようなことは起きそうか?」との質問に。「あらゆることを想定して万全の準備で大会に臨むので、びっくりするようなことがあったら困る。でも、びっくりするような記録や成績がでたら、それはうれしいこと」と答えた。更に「自己記録の更新はびっくりにあたるか」という問いには、「それは目標にしていることであって、目標の達成はびっくりなことではない」とのことで、その視線は高いレベルをみつめていることを伺わせる。■ラウンド間のインターバル、風やウレタンの固さ、競技場の雰囲気など、いろいろな要素で一概に言えないが、去年の世界選手権テグ大会のリザルトに照らし合わせると予選11秒20、セミファイナル11秒19で走れば、着順、タイムとも次のラウンド進出となる。■福島選手が目標としているもの以上のびっくりな記録や成績はどのようなものなのか・・・。ロンドンオリンピックの陸上女子100mは予備予選を除き全てイブニングセクション(日本時間深夜から早朝)に行われる予定。世界選手権同様、予選からスタートで準決勝3組制であれば、予選も準決勝も殆ど差のない高い厳しいレベルでの争いとなるだろうが、PB(自己ベスト)、PBの連発ならば、決勝進出も現実味を帯びてくる。あまりあおるのは効果的ではないが、今季試合ではまだ繋がっていない理想の走りをロンドン1発目からだし、続けていけば、本人は驚かないだろうが、私たちがビックリするようなことが起きる可能性も十分ありそうだ。■代表決定後の取材で、ロンドンでの経験はその先に広がるものかと質問される場面もあったが、「先のことは考えていない」ときっぱり。以前は長い競技人生のことも話していたが、今はロンドンに集中しているようだ。そして、特別なことはしないとも。それが一番難しく、大きな目標だから自然にテンションもあがっていくと思うが、極力いつも通りをこころがける。

女子リレー48年ぶり五輪は2012/06/17 15:18

11日の陸上ロンドン五輪日本代表の発表の際、まだ「代表」ではなく「代表候補」として男女7選手の名前が挙がった。これは日本がリレーでの五輪出場権を獲得できた場合に代表入りする男子400mR、男子1600mR、女子400mRのメンバーだ。既に個人種目で代表入りしている選手とともにチームを組む。■陸上競技のリレー種目のロンドンオリンピック出場権は世界ランク16位内の国と地域。五輪出場権に関するリレーの世界ランクの決め方は去年の1月1日から今年7月2日までの間に3カ国(地域)以上が出場した国際大会で記録されたタイムを対象として、各チームのベスト記録とセカンドベスト(国別上位2つの記録の合計)の速い順で決める(合計、平均、どちらもでも同じ)。日本は現在出場圏内にあるが、7月1日までの間には、例えばヨーロッパ域内で数カ国が集まり五輪トライアル的な大会が開催される可能性もあり、そうした大会の記録で圏外からランクアップすることなども考えられ、7月2日までは確定できない。■出場権の確定待ちではあるが、東京五輪以来48年ぶりとなる女子400mRは注目を集める。既に個人種目で代表入りしている福島千里(北海道ハイテクAC)が中心となるが、候補に入っているのは土井杏南(埼玉栄高2年)、髙橋萌木子(富士通)、市川華菜(中京大)、佐野夢加(都留文科大職)。出場権が確定し土井が代表となれば高校2年でのオリンピック出場。陸上では1992年バルセロナ、女子競歩の板倉美紀以来。板倉は8月1日生まれのため、8月24日生まれの土井は陸上では史上最年少でのオリンピックとなる。■因にこれまで高校生での五輪出場はロサンゼルス五輪の不破弘樹なども。■6月11日更新、日本のリレー世界ランンク▶男子400mR:13位。男子1600mR:14位。女子400mR:87秒04で12位。(43,39 Kawasaki & 43,65 Asian GP)。女子17位以下にはポーランド、ベルギー、スイス、プエルトリコなど。

学生時代の思い出2012/06/18 01:21

ロンドンオリンピックの陸上日本代表で目を引くのは競歩陣。男子50キロ、男子20キロ、女子20キロの3種目で9選手が代表をつかみ取った。発表の会見の場に(壇上ではないが)小坂忠弘氏が同席していたし、先日、NHKで放送された大利久美選手の番組には今村文男氏も映っていた。(先方はご存知ないだろうが)私にとっては見慣れた顔。我が青春時代に尊敬する先輩が競い合った相手でもある。■30年近く前に通っていた我が母校は競歩の強豪チームでもあった。当時、関東インカレの初日の決勝種目は少なく、競歩はその1つ。複数の選手が入賞すると初日のポイントは筑波、順大、中央、日体大など総合優勝争いをする大学さえも押さえてトップに立つということもあった。■我が母校の競歩ブロックの選手はとてつもない練習量だった。大学単位のトレーニングだけではなく、多摩川などへ出かけていき他のチームと合同練習、毎日が強化合宿のような生活をしていた。メキシコなどへの遠征もしばしば。後にオリンピックに出場する園原健弘先輩の部屋には世界各国で開かれた大会のゼッケン(布製のナンバーカード)がカラーボックスを覆うクロスとして使われていた。■園原先輩は箱根駅伝にも出場した。区間最下位に甘んじ、討ち死にしていくチームメートが多い中で、モノが違うという、この時ばかりは「走り」を披露している。私は駅伝ブロックなのにも関わらずメンバー入りすることさえできない「へたれ」だったのでただただ感服するばかりだった。■園原さんは卒業後、大阪に勤務している時期があった。当時、大阪の生活を私たちに紹介してくれたことを思い出した。朝の通勤ラッシュ時、園原さんが職場に向かって歩いていると、サラリーマンに次々に追い抜かれてしまうというのだ。「あいつら歩くのがとてつもなく速い」「大阪のサラリーマンを競歩選手にスカウトしたい」とユーモアたっぷりに話してくれた。日本一の競歩選手を抜いて行く大阪人、確かに驚異の歩きだ。今年の日本選手権、五輪代表発表で思い出したことの1つでもある。

記録よりも2012/06/18 21:48

18日、福島千里選手のふるさとで行われた壮行会。「『1本でも多く走りたい』そこに全てが集約されていると思う」と福島選手は言った。順位も、タイムも、変わる状況も、あらゆるものをクリアした先に次のラウンドはある。「1本でも多く走る」ということはそれだけいくつもの目標を越えていくことなのだろう。■先日のブログで福島千里選手の自己記録を題材にしておきながらナンだが、福島選手はロンドンオリンピックで「タイム」のことはあまり考えていないのではないかな、たぶん。■予選突破や準決勝で戦うレベルとなれば、当然、そのレベルの記録は必要になるけれども、記録を求めるというよりも「勝負」優先!なのかな。結果として記録が必要になるけれど、とにかく上位に入る「着順」が大事になってくる。もっと言うと「いかに持てる力を発揮するか」ということを考えているのではないかな、あくまでも想像だけど。■オリンピックは特別な場所。本気を見せない奴たちも本気を出す場所。国内のレースや日本人同士の争いとは違う展開になる。力が拮抗しているレースでどれだけ自分の能力を引き出せるか。初めての経験だった北京では、圧倒されて力を出せないまま悔しい思いを抱いた。力を出し切れない悔しさはもう味わいたくないはずだ。4年前より、フィジカルも技術も、メンタルも格段に進歩、実績も残し、成長してきた。持っている力を出す。圧倒されて能力を封じられるのではなく、レベルの高い人たちに引っぱられて、潜在するものまで爆発させたい。その作戦までねってきているのではないのだろうか。■成長した姿を発揮したいというのは、雰囲気や相手に動じることなく、持てる力を出すこと。高いレベルの中で心身ともに研ぎすまし、これまでと違う次元にいくこと。持てなかった自信をつかむための日々。それだけの準備をしてきたはずだという自負。それを試そうとしているのではないだろうか。最高の舞台だ。■会見でも禅問答のような受け答え、具体的な話はしない。記事や原稿を書く者としては「具体的に」と指導を受けるし、指導する。例えば若い記者が「ベストを尽くす」とか「全力を出し切る」という原稿を書いてくると、「ベストを尽くさない奴がいるか!」「『ベストは尽くさない』と言っているなら面白い話だが、ベストを尽くすのどこにニュース性があるんだ」、「何を目指しているのか?」「バーをどこにかけているのか?」「ちゃんと取材しろ!」というぐあいにダメを出すだろう。■しかし、福島選手の禅問答のような受け答えには、細かい数値に表せない訳があるのではないか。勝負ごとは生き物、単純明快に答えの出る陸上短距離でも、1本1本すべて違う。一期一会だ。組み合わせによっても、相手関係でも、自身の体調も全て違う。具体的な数字を上げることで、形に縛られたり、数字がひとり歩きしたり、そんなつまらない経験もしてきた。■ロンドンでの彼女の走りの中に答えはある。その時を楽しみにしよう。【19日改稿】