日本のカーラーのために2012/10/28 16:44

続けてカーリングの話題を。■PACC日本代表に決まり、中部電力の市川美余は「この決定戦で戦った人たちの分も」と世界選手権、そしてソチへの道を切り開くPACCでの活躍を誓った。代表決定を勝ち取ったポイントとなる試合、場面について聞かれたスキップ藤澤は「あえて言うなら負けた次の試合」と話したが、どの試合、どの場面、どのプレーと聞かれてどれか1つを上げることはできないと振り返った。■勝敗表だけ見れば、予選全勝。決勝3勝1敗の中部電力だが、星を落とした決勝第1試合。そこから立ち直った次の試合。勝利が見えた中で食い下がられた決勝第4戦。それだけでなく、どのゲームも濃いものだった。■女子第6試合もそうだ。チーム青森と中部電力が対戦した予選最後の試合。「決勝進出チームを決める予選」という意味では既に中部のトップ通過、青森の敗退は決まり消化試合にすぎないのだが、それをそうしなかった。日本のカーリングを牽引してきた青森にとって、正々堂々、力一杯戦い抜くことが日本代表を目指す相手への敬意である。■試合はエキストラエンドにもつれ込む見応え十分。青森は4敗でアイスを去ったが、元チャンピオンの意地とプライド、そして、日本のカーリングを支える気概を見せてくれるものだった。