総合優勝確定的!?2013/02/10 13:46

女子ジャンプのワールドカップ(W杯)総合優勝争いは4試合を残して高梨沙羅が937点で首位独走。2位、サラ・ハンドリクソン(アメリカ)とのポイント差は230点。3位、ヤクリン・ザイフリーズベルガー(オーストリア)と240点差、4位のコリーヌ・マテル(フランス)とは344点、5位アネッテ・サーゲン(ノルウェー)となら386点と大差がついている。■理論上はエンドリクソンが「2勝+8位以上」「4試合連続3位以上」、またサーゲンの4戦全勝などでも高梨を逆転する計算となる。ヘンドリクソンやマテルの4連勝はない話ではないが、逆転には高梨がこのあと無得点だった場合という条件が付く。■無得点というのは欠場or30位以内に入れない、または試合がキャンセルされたということを意味するのだが、試合中止ならライバルたちにとっても点が入らない。高梨の今季これまでの最低が12位の22点なので試合に出ながら無得点というのは考えにくい。イラシュコの例もあるので、絶対とは言えないが、高梨が最終的に1000点を超えるのはほぼ確実で、現在、総合4位のマテルでは4連勝しても1000点には届かない。アメリカのサラやジャクリンの逆転もないとはいえないが、残り試合数が少ないだけに試合数×50を超える差は絶望的だ。■驚異の2連勝だった。悪天候で土曜日の女子個人第11戦が順延され、第12戦とのダブルヘッダーとなった10日、その日の第1試合の1回目、この回、ただ一人のK点越え、しかもこの試合の最長不倒となる95.5mの圧巻のフライト。トップに立つと2回目も93.5mの大ジャンプを見せた。それぞれの最長、最高得点で圧勝した。■更に世界ランクトップ、桁違いのジャンプを見せたのが2試合目。1回目の飛距離は自身の持つバッケンレコードには僅かに及ばなかったが、ヒルサイズ(HS)越えの102メートル。飛型ジャッヂは分かれたが、飛距離点で2位以下を圧倒。2回目もその回、最長、最高得点と2試合連続完全優勝を成し遂げた。今季5勝目、6勝目を1日でゲット、札幌開催の不完全燃焼の鬱憤をはらす形となった。■女子ワールドカップのシーズン最多優勝は昨季ヘンドリクソンがマークした9勝。総合優勝、シーズン最多勝にも期待が膨らむ。もちろんスロベニア2連戦のあとに待つ世界選手権(イタリア)での活躍も楽しみだ。