注目!8月25日2013/07/05 00:08

リオ五輪への陸連のマラソン代表選考方法について、書いている途中だが、ちょっと、中断。ロンドン五輪のボクシングで金メダルを獲得した村田諒太選手のプロデビュー戦が発表された。8月25日だという。これは注目だ。この日は午前9時スタートで北海道マラソンが行われる。この夏の私の1番の大仕事が北海道マラソン。さて、どんな心境で村田のデビュー戦を見ていることだろう・・・。

朝日三望台シャンツェ2013/07/17 15:59

スキーのサマージャンプ国内開幕戦が7月14日、士別市朝日町で行われた。ソチシーズンの夏開幕戦、女子の優勝は高梨沙羅選手だったので多くのニュースで大会の結果を目にした人も多いはず。男子は清水礼留飛(雪印メグミルク)が1回目トップの小林潤志郎(東海大)を逆転、世界選手権男女混合団体金メダリストの伊東大貴(雪印メグミルク)らを抑え優勝した。少年組の優勝は佐藤幸椰(札幌日大高)だった。◆会場の三望台シャンツェはミディアムヒルとスモールヒルが並ぶツインヒル。ミディアムはK=60、HS=68というプロフィール。2008年、北海道文化放送が制作放送したドキュメンタリー「バッケンレコードを越えて」に携わった私には、このジャンプ台に特別な思いがある。◆オリンピック代表を目指しながら、シーズン開幕直前の海外合宿でアクシデントに見舞われた金子祐介さん。ジャンプには滅多に起きない大ケガをする。一命はとりとめたが、社会生活への復帰も危ぶまれた。多くの人の支えがあり金子さんは失望のどん底から復活を果たす。番組は「共に生きる」をテーマに人生の苦難を越えていく金子さんとその妻ひとみさんの姿を放送した。◆2006年7月26日、金子さん、ひとみさん、そして、金子さんの両親、妹さんたちがこの三望台シャンツェにいた。金子さんが、ケガ後初めてジャンプを飛ぶ・・・。家族は早朝札幌を出て道北の小さなジャンプ台に来たのだった。◆この初飛びの様子、そして、金子さんに駆け寄るひとみさんの姿は、「バッケンレコードを越えて」ではもちろん、多くの番組で紹介された。出たことのないような低いゲートから出た金子さん。スタート地点には監督の菅野範弘さん、カンテ脇には父親の茂さん、ブレーキングトラックの脇には母、葉子さん、妹の真弓さん、コーチの須田健仁さん、もちろんひとみさん。練習中の多くの選手たちも見守っていた。飛距離は小さな台のK点にも届かなかったが、ほんとに大きな大きなジャンプだった。撮影したのはひとみさん、真弓さんもデジタルカメラのムービー機能を使いこの大きなジャンプを撮っていた。◆14日の試合を取材することになった私はこの感慨のジャンプ台を訪れる機会を得た。スタート地点から朝日町の町並みや上士別の方も眺めた。そして、思い出したことが、あった。ひとみさんが撮影していたのは、金子さんの復活ジャンプだけではなかった。オレンジのワンピース、銀色のヘルメットをがぶりスモールヒルで練習していた小さな女の子もビデオカメラにおさめていた。あの復活ジャンプの日、同じ場所に、当時9歳の高梨もいたのか・・・、しかもひとみさんは、その姿を撮影していたんだと。「奇跡は思いの積み重ね」、ドラマ「バッケンレコードを超えて」の中にでてくる私の好きなセリフの1つだ。

お疲れ気味?川内優輝【訂正】2013/07/22 13:11

士別ハーフマラソンに行ってきた。注目は世界選手権代表の川内優輝(埼玉県庁)。結果は残念ながら22位。不本意な結果に本人も「暑さに弱い」と自虐的なコメントもしていた。確かに2年前、そして今年の隠岐など暑さに課題を見せる点はある。だが、しかし、2011年のテグや去年の北海道マラソンなど、暑さ対策で成果を出している。川内の武器の1つは研究熱心、考えるランナーという点。暑さにめっぽう強いとはいえないかもしれないが、乗り越えられないわけではない。敗因は暑さではない。悲観するな!と言いたい。◆世界選手権男子マラソンは8月17日、4週前のこの時期、一番、追い込んでいる状況のはず。体が軽いようではむしろ問題だ。川内は7月7日にはオーストラリアでフルマラソンを走っている。動かなくて当然だろう。試合、公の場にでてくるから、走れない状況が詳らかになってしまうだけの話。◆確かに調子はよくないかもしれない。取材のカメラが気になると話していた。調子の悪いときは普段ならそれほど気にならないことにもナーバスになる。当然ながら顔も少しお疲れ気味のように見えた。ファンとの写真撮影に応じ、大会行事に参加、次々挨拶に訪れる人たちに丁寧な対応、相変わらずの律儀な姿勢。本当に、お疲れさまである。(そんな中、取材に応じてくれてありがとう・・・)。ここから疲労を抜いていけば上がってくるはずだ。足腰、内蔵、気持ちの面でも上手くストレスを抜いていけるかがカギだろう。◆優勝した今井正人は、2011年の福岡で激闘を演じた間柄、川内に関する取材陣の質問に「本番はこれから」とエールを送っていた。そうなのだ、まさに本番はこれから。【訂正】大変失礼しました!川内選手のお名前、漢字が間違っていました。

育成型選考方針③2013/07/29 01:08

今年6月に日本陸連が示したリオデジャネイロ五輪のマラソン選考方針。内容を整理すると→①1発選考はしない(複数のレース、複数の要素から選考する)。②2015年に北京で行われる世界選手権(世界陸上)のマラソンで入賞(8位以内)した日本人トップ選手は内定。以上の2点がはっきりしている。■①の1発選考をせず、複数の要素から選手を選考する点については必要条件と十分条件を設けている。その両方を満たすかどうかだ。■まず、必要条件だが、これは選考のテーブルに乗る条件。それは3つの選考レース(男子は福岡、東京、びわ湖。女子は横浜、大阪、名古屋)で日本選手3位内に入ることとしている。これは必要条件であって、ここの順位を逆転して代表となることもある。■3つの選考レースで日本勢上位3人に入った選手が代表に選ばれるための「十分条件」は次のようなものだ。まず優先されるのがタイム。男子2時間6分30秒、女子2時間22分30秒というハイレベルな記録を日本陸連は目標記録として設定している。必要条件の選考会日本勢3位内の選手がこの目標タイムをクリアしていれば十分条件も満たしていることとなり代表になる。が、更に選考が必要になる場合がある。代表枠を超えて必要十分条件を満たした選手がいる場合と、選考対象者が設定タイムによる十分条件に届いていないケースである。次なる十分条件となりうるものは、リオデジャネイロの環境下への適応力となる。この要素を計る材料は、各レースの気象条件やコース、ペース変化への対応力、夏場に行われる北海道マラソンで収集するデータも勘案される。また、レース以外でもナショナルチームの合宿の内容も代表選考の要素となる。そして、五輪代表選出にはナショナルチームのメンバーが優先されるなど、「ナショナルチーム」であることが重要視される。ナショナルチームは2014年春から発足をさせるとしている。【つづく】

育成型選考方針④2013/07/29 01:47

2016年のリオデジャネイロ五輪へ日本陸連が示した選考方針の特徴は長期的視点、育成強化とのリンク、複数要素での総合的選考などが特徴的だ。◆五輪前年の世界選手権の成績による内定は、これまでのメダルから入賞にハードルが下がったとされてはいるが、今回の方針の特徴である育成強化とのリンク、多くのデータを集めて多角的に選抜する考え方が貫かれている。世界選手権は夏場のレース、対戦する相手関係が五輪レベルというだけでなく、そこに到達するまでにいくつもの関門を突破している点も見逃せない。加点評価の考えでは、世界選手権のスタートラインに立つまでに既にポイントを獲得しているというとになる。◆ナショナルチームのメンバーから優先的に選考する点も、少数精鋭のメンバーに選ばれ続け、時間をかけて繰り返されるチェックをクリアした者の中から選抜するということだと考えられる。◆一方で彗星のごとく登場する選手、勢いのある選手を選びにくくなるという指摘もある。その点についても、長い時間をかけて選手を見続ける方針のもとであれば、マラソンは回数は少なくとも、年齢は若くとも一定の選手データは集積されているはずで、条件を備えていれば選出されることになるだろう。◆来年4月のナショナルチーム発足に向け、既に今年のトラックレース、そして、各マラソン大会での選手の選抜が始まる。モスクワ世界選手権メンバーが現行ではナショナルチームの原型となると思われるが、8月25日の北海道マラソンのレースについても、早速、重要な材料となっていくだろう。

ジャンプ五輪派遣基準2013/07/29 02:11

ソチ五輪開幕まで200日を切った。およそ半年後の2014年2月7日が開会式だ。◆日本選手団の編成は参加するだけでなく、メダル、少なくとも入賞を狙えるレベルが求められる。これまで花形競技として優先的に代表を送り出してきたジャンプ競技も特別扱いはない。代表の枠は男子5、女子は最大で4。団体のある男子は5人を送り出すが、女子は派遣基準に達しなければ4人に満たない場合もある。◆選出の基準は昨季と今季のW杯(含むサマーグランプリ)などの世界大会で(1)8位入賞。(2)同期間内で10位以内に2回。(3)12位以内に3回。◆昨シーズンからということであるので、ワールドカップや世界選手権で8位以内のある女子の高梨沙羅、男子の竹内択、伊東大貴、葛西紀明、10位以内2回の清水礼留飛は基準をクリアしている(GPの優勝もある)。代表枠を超える複数の選手が基準をクリアする可能性もあるが、現実的には内定、もしくはかなり有力。代表になることではなく、本番で力を発揮することを見据えて準備を進める体勢を整えていくことになる。◆ドイツで開幕したサマーグランプリ、26日に行われた女子、28日に行われた男子、高梨2位、伊藤有希6位、竹内択が5位と派遣条件を満たす結果を残した。山田優梨菜も複数回が条件だが10位に入っている。◆国内大会では岡部孝信、渡瀬あゆみが優勝し、遠征メンバー帰り咲きをアピールする結果をだしている。代表が決まるのは年明けだが、夏から熾烈な争いは見逃せない。

マラソン・ナショナルチーム2013/07/31 22:56

モスクワで行われる世界陸上選手権。マラソンのスタートは女子が8月10日午後2時(日本時間午後7時)、男子は8月17日の午後3時30分(同午後8時30分)。日本のゴールデンタイムに合わせてだろうか、北緯55度のモスクワとはいえ、昼下がりのレースは過酷なレースになりそうだ。◆今夏の世界選手権、マラソンの日本代表は男子が川内優輝(埼玉県庁)、堀端宏行(旭化成)、前田和浩(九電工)藤原正和(ホンダ)、そしてロンドン五輪6位の中本健太郎(安川電機)。女子は木崎良子(ダイハツ)、野口みずき(シスメックス)、福士加代子(ワコール)。本番まであと10日か・・・。男女ともとても楽しみなメンバーである。◆強い日本のマラソンが復活を目指し日本の陸上界は動き出した。オリンピック2大会連続金の日本はその後のオリンピックで苦い思いを重ねて来た。そのオリンピック金メダリスト、野口の復活は日本女子マラソンの復活の象徴でもある。アテネから9年ぶりに日の丸をつけてマラソンを走る野口、その姿を想像するだけで胸が熱くなる。そして、福士。日本代表で「マラソン」を走るのは初めてだがトラックナンバーワンのスピードランナーがどんなレースをしてくれるのか。我慢してゆっくり、落ちついて走ること、しっかりエネルギーを体に蓄えることができていれば、終盤のスピード勝負で世界を驚かせてくれるだろう。そして、オリンピックを経験した木崎。「経験」はなによりも大きい。さらに「経験をつなげる」ことも。北京惨敗を背負って走った2012年の代表はそれだけで大変だったはず。日本巻き返しへ、まず女子からスタートだ。