育成型選考方針③2013/07/29 01:08

今年6月に日本陸連が示したリオデジャネイロ五輪のマラソン選考方針。内容を整理すると→①1発選考はしない(複数のレース、複数の要素から選考する)。②2015年に北京で行われる世界選手権(世界陸上)のマラソンで入賞(8位以内)した日本人トップ選手は内定。以上の2点がはっきりしている。■①の1発選考をせず、複数の要素から選手を選考する点については必要条件と十分条件を設けている。その両方を満たすかどうかだ。■まず、必要条件だが、これは選考のテーブルに乗る条件。それは3つの選考レース(男子は福岡、東京、びわ湖。女子は横浜、大阪、名古屋)で日本選手3位内に入ることとしている。これは必要条件であって、ここの順位を逆転して代表となることもある。■3つの選考レースで日本勢上位3人に入った選手が代表に選ばれるための「十分条件」は次のようなものだ。まず優先されるのがタイム。男子2時間6分30秒、女子2時間22分30秒というハイレベルな記録を日本陸連は目標記録として設定している。必要条件の選考会日本勢3位内の選手がこの目標タイムをクリアしていれば十分条件も満たしていることとなり代表になる。が、更に選考が必要になる場合がある。代表枠を超えて必要十分条件を満たした選手がいる場合と、選考対象者が設定タイムによる十分条件に届いていないケースである。次なる十分条件となりうるものは、リオデジャネイロの環境下への適応力となる。この要素を計る材料は、各レースの気象条件やコース、ペース変化への対応力、夏場に行われる北海道マラソンで収集するデータも勘案される。また、レース以外でもナショナルチームの合宿の内容も代表選考の要素となる。そして、五輪代表選出にはナショナルチームのメンバーが優先されるなど、「ナショナルチーム」であることが重要視される。ナショナルチームは2014年春から発足をさせるとしている。【つづく】

育成型選考方針④2013/07/29 01:47

2016年のリオデジャネイロ五輪へ日本陸連が示した選考方針の特徴は長期的視点、育成強化とのリンク、複数要素での総合的選考などが特徴的だ。◆五輪前年の世界選手権の成績による内定は、これまでのメダルから入賞にハードルが下がったとされてはいるが、今回の方針の特徴である育成強化とのリンク、多くのデータを集めて多角的に選抜する考え方が貫かれている。世界選手権は夏場のレース、対戦する相手関係が五輪レベルというだけでなく、そこに到達するまでにいくつもの関門を突破している点も見逃せない。加点評価の考えでは、世界選手権のスタートラインに立つまでに既にポイントを獲得しているというとになる。◆ナショナルチームのメンバーから優先的に選考する点も、少数精鋭のメンバーに選ばれ続け、時間をかけて繰り返されるチェックをクリアした者の中から選抜するということだと考えられる。◆一方で彗星のごとく登場する選手、勢いのある選手を選びにくくなるという指摘もある。その点についても、長い時間をかけて選手を見続ける方針のもとであれば、マラソンは回数は少なくとも、年齢は若くとも一定の選手データは集積されているはずで、条件を備えていれば選出されることになるだろう。◆来年4月のナショナルチーム発足に向け、既に今年のトラックレース、そして、各マラソン大会での選手の選抜が始まる。モスクワ世界選手権メンバーが現行ではナショナルチームの原型となると思われるが、8月25日の北海道マラソンのレースについても、早速、重要な材料となっていくだろう。

ジャンプ五輪派遣基準2013/07/29 02:11

ソチ五輪開幕まで200日を切った。およそ半年後の2014年2月7日が開会式だ。◆日本選手団の編成は参加するだけでなく、メダル、少なくとも入賞を狙えるレベルが求められる。これまで花形競技として優先的に代表を送り出してきたジャンプ競技も特別扱いはない。代表の枠は男子5、女子は最大で4。団体のある男子は5人を送り出すが、女子は派遣基準に達しなければ4人に満たない場合もある。◆選出の基準は昨季と今季のW杯(含むサマーグランプリ)などの世界大会で(1)8位入賞。(2)同期間内で10位以内に2回。(3)12位以内に3回。◆昨シーズンからということであるので、ワールドカップや世界選手権で8位以内のある女子の高梨沙羅、男子の竹内択、伊東大貴、葛西紀明、10位以内2回の清水礼留飛は基準をクリアしている(GPの優勝もある)。代表枠を超える複数の選手が基準をクリアする可能性もあるが、現実的には内定、もしくはかなり有力。代表になることではなく、本番で力を発揮することを見据えて準備を進める体勢を整えていくことになる。◆ドイツで開幕したサマーグランプリ、26日に行われた女子、28日に行われた男子、高梨2位、伊藤有希6位、竹内択が5位と派遣条件を満たす結果を残した。山田優梨菜も複数回が条件だが10位に入っている。◆国内大会では岡部孝信、渡瀬あゆみが優勝し、遠征メンバー帰り咲きをアピールする結果をだしている。代表が決まるのは年明けだが、夏から熾烈な争いは見逃せない。