五輪リハーサル2013/10/14 02:33

先日、スキージャンプの雪印メグミルクに所属する選手たちの話を聞く機会があった。トリノ、バンクーバーと2度の五輪を経験してきた伊東大貴選手は「緊張しないタイプなのだが、オリンピックでは緊張したというか、雰囲気にのまれてしまった」と振り返った。◆オリンピックのジャンプといえば日本のジャンプ選手としてはその代名詞的な存在でもあったのが原田雅彦さん。やはりオリンピックは違うと話す。レベルの高い大会は、ワールドカップや世界選手権でも経験できるが、そうした大会はジャンプ、あるいはスキーの選手だけ。オリンピックは選手村にいけば、競技、種目の違う選手がいる、町中に五輪マークや大会ロゴがあり、まったく違う雰囲気になる。◆その話を紹介したところ、競泳の田中雅美さん(シドニー五輪メドレーリレー銅メダル)は「3度目はきっと違うはず、今度は幸せを感じてその舞台に立てる、そうしたら自ずと良い結果が生まれる」と話した。◆オリンピックのリハーサルをしておくのは本当に難しい。選手の導線も周りにいる人も、取材や試合の流れもいつもと勝手が違う。特別対応はないし、雰囲気から変わってくる。自分を律して、最高のパフォーマンスを発揮する準備をしておかなければならないが、相当難しい。◆オリンピックで印象に残るのは柔道、恵本裕子の「よくオリンピックには魔物がいると聞いていたが私には神様がいた」というもの。◆3ヶ月半後に迫ったソチ五輪、多くアスリートに、魔物ではなく、神と出会ってもらいたいが、果たして・・・。