マラソンナショナルチーム2014/05/10 23:30

日本陸連がマラソンのナショナルチームを発足させた。メンバーはアテネ五輪金メダル野口みずき、モスクワ世界選手権銅メダル福士加代子、ロンドン五輪6位&モスクワ世界選手権5位の中本健太郎ら男子12名、女子9名。9月のアジア大会マラソン代表の川内優輝、松村康平、木崎良子、早川英里も含まれている。◆発表は3月31日、発足は4月1日。だから1ヶ月以上も前のこと。もうニュースでもないのだろうが、狙いや期待される効果、男子、女子における事情の違いなど、興味深い点は多い。なかなか端的には表現できないことなどもあるが、少しずつ、徒然なるままに書き留めておこうかな、と思いつつ、時間ばかりが経過してしまった。◆10日、仙台国際ハーフマラソンの記者会見会場で、ナショナルチームに関する興味深い質疑応答があった。メンバーから漏れた者にも秘めた思いがあり、決意を感じさせるものだった。◆日本マラソン再生への願い・・・。どこまで芯をくっているかわからないが、機会があれば私見を書いていこうと思う。【マラソン・ナショナルチーム】<男子12人>石川末廣(Honda)今井正人(トヨタ自動車九州)川内優輝(埼玉県庁)黒崎拓克(コニカミノルタ)小林光二(SUBARU)酒井将規(九電工)佐々木悟(旭化成)中本健太郎(安川電機)堀端宏行(旭化成)前田和浩(九電工)松村康平(三菱重工長崎)宮脇千博(トヨタ自動車)<女子9人>伊藤舞(大塚製薬)木崎良子(ダイハツ)重友梨佐(天満屋)田中智美(第一生命)野口みずき(シスメックス)早川英里(TOTO)福士加代子(ワコール)前田彩里(ダイハツ)渡邊裕子(エディオン)

こと座α星(ハープスター)2014/05/26 00:41

七夕のおりひめ星は、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに夏の夜空に大三角を形成する。おりひめ星は、こと座でもっとも明るい星、ベガのこと。こと座で最も明るいから別名をハープスター(琴星)とも。◆今年の日本競馬で話題の中心となるであろうメスの3歳馬がいる。3歳5大競走の初戦、イギリスの1000ギニーに相当する桜花賞を、4コーナー一番うしろから全て抜き去り優勝した。◆父は三冠馬ディープインパクト(古馬になり天皇賞、ジャパンカップなども制しG1・7勝)。母の母は桜花賞、オークスと牝馬二冠に輝いた「ベガ」。こと座の一等星から名付けられた名牝の一族は、ベガの別名「ハープスター」という。◆5月15日、フランス凱旋門賞(10/5)の登録馬にハープスターの名前があった。凱旋門賞は世界最高峰のレースとも言われている。世界への夢は広がる。◆5月25日。伝説第2章は圧倒的な1番人気に指示されたオークス。ここでハープスターは2着に敗れる。が・・・物語はまだ始まったばかりなのだ。伝説となる道のりを見逃してはいけない。◆牝馬伝説といういみでは、ダービーに挑むレッドリヴェールにも注目。

北海道にも10代旋風2014/05/31 23:17

10代旋風が吹く女子ゴルフ。北海道のアマチュアチャンピオンも高校1年生、16歳の小祝さくらが初の栄冠を手にした。◆北海道女子アマチュアゴルフ選手権は今年ルーキーながらプロで大活躍する藤田光里が昨年まで前人未踏の5年連続優勝。藤田がプロに転じた今年、誰が主役に飛び出すのか注目が集まった。◆最終日最終組は昨年、中学1年ながら藤田を苦しめた政田夢乃、USLPGAの試合出場経験を持つ中学3年生、松本樹実。そして、道内ジュニア大会中学生の部で優勝経験があり、この春高校生となった小祝さくらと中2、中3、高1と「ヤング」な顔ぶれ。◆最終組の前もJGAジュニア会員が名前を連ねる。他地区同様、ジュニアが上位争いを展開した。3日間を通じて好天に恵まれたが、最終日は風が強く、止めなければならないホールが追い風、距離の残るホールが向かい風、ピンポジションもハザードの上や左右に振ってあるなど難しいコンディションだった。◆スタート時、首位は松本、2打差で政田、そして、小祝は3打差の3位だった。初日に79を叩いた小祝は「終わった、優勝はナイと思った」というが、2日目に72でジャンプアップ。最終日もスタートから安定したプレー、特にグリーン上、パッティングは好調を伺わせた。飛距離と切れのあるショットを打つ政田、オーストラリア仕込みのクレバーなコース攻略と多彩なショットを見せる松本の間で、小祝は「平均的な」プレーながらマイペース、堅実なゴルフを貫いた。◆初日の79同様、最終日も序盤で「優勝はナイ」と思わせる場面があった。首位と2打差で迎えた5番、パー3。オナーで打ったTSは強い向かい風に押し戻され手前のカラー。そこからの第2打が大きくオーバーし、実質4パットのダブルボギー。絶望的な状況になった。◆それでも崩れなかった。むしろスイッチが入ったのかもしれない。本人が大きかったと振り返ったのが8番パー3。2段グリーンの下の段、アゴの高い深いバンカーの上に立つピンの手前につけると6メートルのバーディパットをねじ込んだ。これで息を吹き返すと後半の流れをつくる10番でもバーディを奪う。そして後半最初のパー3、13番ではピンの根元に落ちるホールインワンかと思わせるオーケーバーディ。パー3でのダボを8番、13番と2つのパー3で取り返してしまった。◆なんとなく競っているというのは分かったが、自分が首位、優勝だとはホールアウトして声をかけられるまでは気づかなかったという無心のプレーで、他の選手がスコアを乱す中、バック9もパープレーでまとめ優勝。16歳の新チャンピオンが誕生した。◆中学2年の政田は、パワーフェードでプロのような球を打つが、アドバンデージになるはずのドライバーが序盤曲がってスコアメークに苦しんだ。連続バーディも取るがあっさりボギーも叩く。アグレッシブさが裏目に出る場面やショートゲームでのミスが響き最年少優勝記録更新のチャンスを逃した。◆非凡さが際立ったのは松本樹実。スコアがまとまらなかったのはグリーン上の問題とはっきりしている。バーディーパットが入ったのは1回だけ。「もともと苦手」と笑ったが34パットでは優勝は難しい。母親の幸恵さんによるとこんなに叩いたのは最近では少し記憶にないというが、確かにゴルフの質が他のプレーヤーより数段上だった。日本のゴルフ場でプレーしたのは今回が初めてというのにも驚かされた。◆札幌出身の松本は父親の仕事の関係で6歳からオーストラリアで暮らし始めた。オーストラリアでは、このみではなくKONOと呼ばれている。9歳の時、観戦したゴルフトーナメント会場でアンケートに答えたら、なんとクラブセットが当選。自宅に送られてきた。それがきっかけでおもしろそうとゴルフを始めた。両親、4人の兄姉妹でゴルフをやるのは樹実ただ一人だが、オーストラリアの恵まれた環境で一気にトップアマへと成長したというのだ。◆「オーストラリア、ニュージーランドはメートルなんです」。3間日の大会期間中、残り距離の計算と使用クラブのジャッヂで頭の中は大変だった。「計算方法も覚えました」。0.9と1.1という数字を使ってラウンドした。(ヤードに0.9かけるとメートルになり、メートルに1.1をかけるとヤードになる。残り100メートルで使うクラブは1.1かけて110ヤードの時に使うんだな、残り80ヤードはメートルでいうと72メートルか・・・と言う具合のようだ)。普段の会話は兄弟とも英語。日本語は両親と話すときだけだそうだから、ヤード、メートルだけでなく取材対応も日本語に置き換えていたのかも。◆日本のプロのトーナメントに主催者推薦で出場するという。北海道女子アマチュア選手権の上位5人は日本女子アマに出場できるので2位の松本も大洗でもプレーする予定だ。札幌生まれ、オーストラリア育ちのKONOちゃんが10代旋風の主役の一人に加わるかもしれない。▼北海道女子アマチュアゴルフ選手権(5/27-28@ツキサップGC)優勝:小祝さくら(79/72/73) 2位:松本樹実(75/73/78) 3位T:山田彩歩(77/75/75)、政田夢乃(74/76/77) 5位T:髙橋明日香(76/80/73)、見延若菜(75/79/75)