マラソン選考 その22015/03/25 00:11

一発選考がわかりやすく、スッキリする・・・という人がいるが、日本陸連はマラソン選考方法について一発選考を行わない姿勢を明確にしている。やらないことが前提のところに、一発がいいという提言は、そもそも噛み合わない。■過去のブログと今月、名古屋あたりから代表発表にかけて呟いた簡易ブログを再掲(少し直したり、補足したものもある)。■2013年6月20日にこのブログにアップした「育成型選考方針① (http://kondahomare.asablo.jp/blog/2013/06/20/6871345)」■名古屋ウィメンズ〜代表発表にかけてのつぶやきまとめ▼1988年の大阪でリサ・マーチンが2時間23分で走ったときは、さすがに衝撃的だった。あれから四半世紀以上たった今、5km16:50を驚きのハイペースと謳う感覚はどうだろう。これが世界選手権や五輪、北海道マラソンなど気温20度超大会ならともかく、今は目指すべきペースのはず。▼とはいえ、現状では高すぎると思われるハードルをほぼクリアして見せたのだから感服した、という感じはする。2時間20分突破を狙うとき、16分40秒を重ねていかなければならない。5km17分を切ると速い、という感覚こそ変えていかなければ・・・と思う。▼99年東京国際女子の千葉ちゃんの飛び出しはリサ・マーチン以上の衝撃でしたね。日本女子の意識を完全に打ち破ったレースでした。東京、大阪、名古屋すべて22分台。今から15年前のことです。▼競走馬の力量を独自の理論でランク付けしている友人がいた。タイムに関しては単純な絶対値の比較ではなく偏差値化していた。優勝タイムは「もっと速くなる」可能性があり2着以下はプラス要素は加えない。ただし1着との乖離率は勘案する。流れにのって出たのか地力が生み出したものかということだ。▼ハイレベルかなりのインパクト
1.KIRWA/BRN 2:22:08
2.KONOVALOVA/RUS 2:22:27
3.MAEDA/JPN 2:22:48
▼日本人国内で23分突破
2.21.18野口03年1月
2.21.37野口07年11月
2.21.20千葉03年1月
2.21.51坂本03年1月
2.22.12山口99年11月
2.22.19高橋00年3月
2.22.48前田15年3月
2.22.56弘山00年1月
▼きょうの前田の記録は今年の世界ランク11位▼増田明美さんと陸連幹部がバトル マラソン代表発表会見で女子選考巡り(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース http://t.co/wuwlp69WWJ▼重友を擁護するならば、強化の方針、テーマに沿ったキャリアを積んでいる。惨敗したロンドン五輪後のレースは、夏のマラソンに再挑戦させ(13北海道)、(時差があり、世界勢が揃う海外のレースにも出場)、女子マラソン再建が叫ばれる中の14大阪は撃沈覚悟で、日本を代表するランナーとしての気概をみせる入りだった。つづく▼13夏、14冬は失敗しても挑める時期。五輪経験者が安全策をとらずリスクを冒し挑んだプロセスがあっての15大阪の結果、そこは決定条件に満たない候補者を評価する強化委員の考課に頷ける。むしろ代表選出後、私でよかったのか、などと思わせないことが大事だ。重友はエースたる選手だ!▼決定条件をクリアすれば、機械的に代表にするが、条件を満たさなかった場合は選考委員会が決める、という方針はめいじされていた。優勝の結果は重いが決定条件に達していなければ代表の行方は選考委員会の眼力に委ねられる。それだけNTの指揮官の責任は重い。▼会見では否定されたが、田中陣営に代表辞退の事情があったのか?と疑問を抱いた。▼誰が選ばれ誰が外れても、そんな大きな話題ではないんじゃないか、白熱した会見場をあとにするメディア関係者の中に、そうつぶやく人がいた。確かに今の日本マラソン界の現状はそうかもしれない。話題を呼ぶ活躍を期待!!▼フェアタイム:池上孝則氏の補正タイム
田中智美(第一生命)横浜優勝2:26:57フェアタイム2:26:06±14
野尻あずさ(ヒラツカ・リース)北海道優勝2:30:26→2:28:40±12
重友梨佐(天満屋)大阪3位2:26:39→2:26:51±14▼「物足りない」日本マラソン界がまだまだ全然物足りない。選ばれた人もそうでない人ももっともっと頑張らなければ!▼松野明美、山本佳子、安部友恵、鈴木博美、吉田直美、原万里子、弘山晴美、千葉真子、渋井陽子、高橋尚子、、、代表漏れの選手でも入賞はおろかメダルとってもおかしくない面々。■つづく