仮称マラソングランドチャンピオンシリーズ設立2017/04/18 17:39

瀬古利彦日本陸連マラソン強化プロジェクトリーダーが決死の覚悟で「今、始めなければ間に合わない」とマラソン代表新方式導入へ強い決意を示す。「ファーストステージ(2017-2018)に結果を出した者が東京を目指す中心になっていくのではないか」と河野匡長距離マラソンディレクターが予測する。新方針のスタートには「すぐに動き出さなければ!」との危機感、切迫感があった。■2020のオリンピックへ向け日本陸連が打ち出したマラソン代表の選考方法は先日、このブログにも書いた内容に近いものだが、前回のブログになかった決定戦(仮称マラソングランドチャンピオンレース)で決める2枠のうち、2番目については「タイムアドバンテージ」が設けられている。派遣記録、男子2時間5分30秒。女子2時間21分00秒を突破していて速い派遣記録突破者が3位の場合、2位を逆転して代表入りする。■五輪イヤーに追加される3枠のうち男女残り各1名も、グランドCシリーズ参加経験(完走)、グランドチャンピオンレースの出場資格を有していなければならない。五輪前年春以降を含む五輪イヤーのみに彗星のように頭角を現しても間に合わない。五輪チャレンジのプランはもう始めなければならない!▶︎2017年8月追記:名称は「マラソングランドチャンピオンシップ」に、カテゴリMGCを追加

【私解】MGCを軸とする東京五輪マラソン選考方式2017/04/22 13:38

今夏からスタートする一連の東京五輪マラソン代表選考で好結果を出しても代表漏れとなる注意を要するケースをいくつか紹介する。■この2年、長期休養やトラック種目専念などマラソンに出場しない者(一度は引退したが五輪が近づいて復帰する者、五輪まで1年を切って一撃で代表をつかもうと狙っていた者)。現在高校2年生以下(2000年3月以降に生まれた者※全く不可能というわけではない)。この2年の間にマラソンデビュー及び完走の経験をしておかない者。この2年の間にマラソン出場、完走をしていても海外レースなどMGCシリーズ大会以外だった者。自己記録がdh(ダウンヒル)などIAAFの公認記録とならない大会のものしかない者。→2019年秋以降のファイナルチャレンジで設定記録を突破した最速の選手だったとしても、MGCシリーズ出場かつ完走、またはMGCレース出場資格を保有していなければ代表に選ばれない(3.選考基準の(4)の要件から)。★高2以下の年齢に関しては、現在、国内の大会の参加資格に「大会当日19歳以上」という項目があり、2017-18シリーズ、2018-19シリーズで年齢に到達しないためだが、各大会の参加規定が変更される可能性もある。また、2019年4月の海外マラソンで男子2時間8分30秒、女子2時間24分0秒以内を記録すればワイルドカードでMGCレース出場資格は得られる。→10代、二十歳で五輪マラソンのスタートラインに立つのは夢があるが現実的ではないかもしれない。しかし、そんな超大物新人が現れるようなら例外措置を考慮しないとも限らないから指導者とも相談しながら夢は抱いていこう。2019年春に選考方針は選考要綱へと落とし込まれる。■逆に代表入りの可能性を高くする方法。→早い段階(今年夏、またはなるべく早く)でMGCレースの出場資格を獲得する。派遣記録(男子2:05:30、女子2:21:00)を突破する。→MGCレースに向け万全の準備がしやすい。MGCレースで優勝を逃し3位だった場合でも代表に決まる可能性がある。▶︎2017年8月追記:名称は「マラソングランドチャンピオンシップ」に、カテゴリMGCを追加