不屈のニッポン!2011/04/02 19:10

フジテレビ系列で全国放送されている深夜のスポーツニュース番組「SPORT(すぽると!)」が3月28日にリニューアルされた。スタジオのセットなどネービー(紺色)を基調とした色合いが落ち着いた雰囲気を出している。そのSPORTでシリーズ企画として放送されている「不屈のニッポン」を欠かさず見ている。沈みがちの心に力を与えてくれる。■4月2日、札幌ではオリンピック金メダリストらスキーのジャンプ、ノルディック複合の選手、関係者が義援金募金の呼びかけを行った。クールな岡部孝信が予定の午前⑪時前から声を枯らして大きな声で協力を訴え続けた。ワールドカップで手袋に日本へのエールを書き世界中にメッセージを送った葛西紀明も支援継続が重要と話した。世界ノルディック複合団体金メダルの湊祐介、加藤大平。女子ジャンプの渡瀬あゆみや平山友梨香も参加。■現役選手だけではない。昨年度をもって引退した坂野幸夫、小林範仁。指導者となっている阿部雅司、原田雅彦、斎藤浩哉。それに女子ジャンプの先駆者、山田いずみも募金を呼びかけた。■冒頭に紹介したSPORTの「不屈のニッポン」にもスキージャンプ陣が登場予定だという。【画像は長野金メダリストの船木和喜選手】

バッケンレコード2010/01/12 03:31

11日、葛西紀明選手が大倉山で145メートルをマークした。スゴい記録だ。それでもまだ、世界の頂点へは課題もあるのだという。見ているところは五輪出場回数とか、代表内定とか、そんなものではない。■世界を知る岡部孝信選手にとってもそれは同じだ。代表を巡る取材に対して苛立ちさえみせるのは、その見つめる先と繰り返される問答が噛み合ないからなのではないだろうか。五輪に出るのが目標ではない。世界の奴らをやっつけるには手負いの身でどう戦うのか。決戦の場に間に合うのか。正直、不安とも戦っているはずなのだ。■「今まで通り、やるべきことをやるだけ、間に合うのか、やりたいことをやれるのか、自信はない、しかしやるしかない」。報道陣に対してイラっとした岡部選手だったが、決して理由なく無愛想なわけではないのだ。14歳、中学2年の佐藤幸椰との対戦後には「絶対に負けられない、スゴいプレッシャーだった」とインタビューに答え会場を笑わせた。■ジャンプの怖さも、面白さも、楽しさも知っている39歳。残り1月。本気モードに入っているのだ、きっと。今のままでは、まだダメだ、やることがありすぎると必死なのかもしれない。それだけ厳格に自己の力を計っているからこそ、世界で闘い続けることができるのだろう。

ジャンプ日本代表選出注目点2009/12/23 15:05

▼全日本スキー連盟ジャンプチーム代表選考方針:「W杯ランキングおよび国内大会の成績を参考にしてコーチ会議で決定」。ただし、シーズンインに際し、「W杯メンバーのうち、W杯得点の上位5人から五輪代表を選ぶのが基本」と選考姿勢を示していた。▼現在のW杯ランキング:伊東大貴選手が9位(エンゲルベルク3位はじめ10位以内4回)、栃本翔平選手が20位(個人開幕6位など)、葛西紀明選手が22位(4試合でポイントを獲得できる30位以内)。竹内択選手は45位(6試合でポイントを獲得したのは27位が2回)、湯本史寿選手は51位(28位で3点を上げた1試合のみ)。▼今季の経過:◎雪上開幕前◎W杯遠征メンバー入りが第1関門だったため、前シーズンの成績をもとに編成された全日本メンバーの岡部、葛西、湯本、伊東、渡瀬、栃本、竹内、作山の8選手を中心に遠征メンバー入りが争われた。復活を目指す船木和喜選手がサマージャンプ国内大会で優勝、W杯同格のサマーグランプリ(SGP)でも好成績を上げ、W杯遠征メンバー入りが期待されたが、海外SGPやW杯メンバー選考に重要視されたサマージャンプの国内最終戦でも決定打を放てずメンバー入りを逃す。◎雪上開幕シリーズ◎W杯には葛西、岡部、伊東、栃本、竹内、湯本が選出された。メンバーの入れ替えは雪上開幕シリーズ(W杯第2ピリオド)後、ジャンプ週間(W杯第3ピリオド)参戦メンバーの入れ替えの可能性もあり、下部大会のコンチネンタルカップや名寄の国内開幕2連戦からW杯代表入り再挑戦に名乗りを上げる選手が登場するのか注目された。コンチネンタル杯では船木、渡瀬、作山の3人がポイントを獲得したが国別枠に関係なくW杯出場できる上位には届かなかった。帰国直後のコンチネンタル組も参戦した名寄2連戦は東輝が優勝と2位、吉岡和也が12位と優勝。コンチ組は小山内(2位と20位)、山田(3位と6位)、渡瀬(4位と5位)、作山(7位と3位)、船木(8位と12位)という結果だった。◎不測の事態◎ジャンプ日本代表の決定は当初ジャンプ週間最終戦6日までの結果を受けて事実上、決まる見込みだったが、ヨーロッパの雪不足による試合数減少、期待された岡部のケガの回復具合など選考材料の不足や新たに検討事象が出てきたことから5人と見られている五輪代表の結論は、先送りとなった。◎今後◎W杯遠征メンバーがジャンプ週間でどのような成績を上げるのか。1月3日の雪印杯から始まる国内大会、特にW杯遠征メンバー帰国後の9日、10日に大倉山で行われる国際ジャンプの成績。なにより岡部選手の腰痛の状況が注目される。

岡部選手、国内調整へ2009/12/22 19:54

スキージャンプの岡部孝信選手が、欧州ジャンプ週間と呼ばれる、年末年始にドイツ・オーストリアで行われるW杯に出場しない意向を明らかにした。理由はフィンランドでの大会後、室内練習中に腰を痛め、戦える状態ではないためだという。■ワールドカップの成績はオリンピック代表選考の重要な基準になるため、「五輪断念か」「代表入り絶望か」と衝撃が走った。しかし、冷静になると別の考え方もあることに気づいた。■今シーズンのW杯、個人6戦でポイントなし。予選通過さえままならない岡部選手のリザルトを見て不思議でならなかった。首をかしげる人も多かったはずだが、まさかケガをしていたとは。今回、その謎が解けたのだ。■理由がはっきりして、ほっとした。翻ると不振の要因さえ取り除けば、本来の世界と戦える岡部に戻るのではないかということだ。本人が言うように「チャンスは限りなく少ない」かもしれない。しかし、岡部を必要とする声は多い。ケガさえ治れば「代表入りの可能性は、まだまだ十分残されている」と私は思うのだ。▼一部改稿▼

伊東大貴、表彰台2009/12/20 23:43

スキージャンプのワールドカップ、20日のエンゲルベルク大会。伊東大貴が3位と今季日本勢初の表彰台に上がった。競技は悪天候で2回目途中、残り8人で中止となり1回目の成績で決着した。伊東は3日続きのマンオブザデイ(予選出場者の中の最上位)、シーズン総合も9位に上がり予選が免除される10位内に入った。■スロベニアで行われているクロスカントリーW杯、女子15kmクラシカルで石田正子が8位!とこちらも好成績を上げている。

お誕生日!岡部孝信選手、大菅小百合選手2009/10/27 01:13

冬のオリンピクに関係しそうな北海道関係の選手をしらべていました。日付が変わったのできのうになりましたが、10月26日はスキージャンプの岡部孝信選手の誕生日。そして、日付の変わったきょう、10月27日はスピードスケートの大菅小百合選手の誕生日のようです。何歳になったかはあえた記載しませんが・・・。おめでとうございます!!

スキージャンプW杯遠征2009/10/24 02:38

全日本のジャンプチーム2009−2010シーズンW杯第2ピリオド遠征メンバーが19日、発表された。メンバーは岡部孝信、葛西紀明、湯本史寿、伊東大貴、竹内択、栃本翔平の6人。21日には練習が報道陣に公開された。湯本はインフルエンザで練習を休んだが他の5人はインタビューにも応じた。その模様は各メディアで伝えられるだろう。■遠征メンバーからはもれたが全日本の渡瀬雄太、作山健斗も合宿に参加。五輪代表は年末年始のW杯欧州ジャンプ週間終了後にW杯ポイント上位者5人が選出される公算が大。復活の代表入りを目指す船木和喜ら、第2ピリオド遠征に漏れた者は五輪代表への道のりは厳しくなる。しかし、名寄で始まる国内戦も第3ピリオド派遣への選考対象になり、チャンスが消えたわけではない。■サマーグランプリを第1ピリオドとしているため、第2ピリオドが雪上シーズン開幕シリーズとなる。

スキージャンプナショナルチーム始動2009/06/05 01:31

来年2月のバンクーバー五輪を目指すスキージャンプの全日本メンバーの今年度初の合宿が始まった。4日の会見でカリ・ユリアンティラ全日本ヘッドコーチは、個人団体とも色は何色でも良いが「メダルをとる」と目標を語った。確かトリノ五輪前は、「残念ながら入賞が今の日本の実力」と消極的な目標だったように記憶しているが、高い目標に強化指定AとB合わせて8人のメンバーの表情も引き締まった。そのメンバーを紹介しよう。データは記憶違いなどもあるので、公式記録などで確認してほしい。

作山憲斗(さくやま・けんと)北野建設2009/06/05 00:00

1990年7月3日、長野県出身、18歳、五輪時19歳。■初の五輪出場を目指す十代。■中野実業高から社会人入り1年目。今回のナショナルチーム参加選手の中では最年少。■3月まで在校していた中野実業高校スキー部にジャンプ選手は作山ひとりだった。県の強化合宿などに参加して、世界ジュニアの代表に。札幌の原田侑武、細田正太郎ら北海道勢の不振もあり、昨シーズン出場したジュニア、少年組のタイトル総なめにした。■世界ジュニア団体5位、6位。2008サマーグランプリ長野4位とFISの主要大会でも好成績を残している。

渡瀬雄太(わたせ・ゆうた)雪印2009/06/05 00:00

1982年8月8日、北海道札幌市出身、26歳、五輪時27歳。■初の五輪出場を目指す。■父弥太郎は元雪印で世界選手権代表、妹あゆみも今年の世界選手権に出場したジャンパー。札幌のジャンプ一家として知られる。渡瀬一家が脚光を浴びたのは、そもそも雄太の活躍にあった。雪印杯のテレビ中継で当時中学生の雄太がK点オーバーのジャンプを披露。解説をしていた弥太郎氏は、驚きと喜びでしばし解説者であることを忘れてしまう。■雄太は札幌日大高校の時にW杯札幌大会のメンバーに選ばれたり、社会人を抑えて優勝したりと、超高校級選手として話題になった。2002年のソルトレークシティ五輪でも代表入りが有力と見られていたが、選考過程で精彩を欠き、代表から漏れる。その後、不振が続き、その間、女子ジャンプが注目を集めるようになり、妹も活躍し、渡瀬家の話題の中心は全日本女子コーチの弥太郎と女子選手のあゆみになっていった。■しかし、もともと期待された存在の雄太もそのままでは終わらない。C杯を経て、W杯遠征メンバーに加わり、09年のW杯札幌大会ではシード選手以外でもっとも上位の選手に与えられる「マンオブザデイ」を獲得する。09リベレツ世界選手権代表発表を先送りさせる活躍となった(結果は代表入りを逃す)。■目前で逃した2002年のソルトレーク、不振の中、横目でみていた2006年トリノ・・・、果たしてバンクーバーでは悲願の五輪代表をつかむことができるだろうか。■長身、長い板をはける利点を生かせるか。■(札幌日大高、雪印)