卒業式2012/03/15 23:49

14日、上川中学校で卒業式が行われた。スキージャンプの高梨沙羅選手は3年間過ごした学び舎を巣立った。充実した3年間だっという。■ジャンプはシーズン終盤、国内では17日のシーズンファイナル大倉山ナイターが行われる。春めいた日が続き、雪も溶け出し、ジャンプ台の整備は大変なご苦労だろう。■1988年、カルガリー五輪で屈辱的な敗戦を喫した日本ジャンプ陣。沈痛なムードの日本チームに希望をもたらしたのが、当時、高校生だった葛西紀明、そして、東輝だった。カルガリー翌シーズンの88-89年、大人たちに混ざりこの2人の高校生は優勝争いを演じ、ラハティ世界選手権の日本代表をつかみ取る。■葛西は今季W杯400戦に到達、日本人最多の15勝、これまで6度オリンピックに出場。金色のメダルはないが、日本に多くのメダルをもたらした。東輝もワールドカップ100戦を超え、92年12月と97年3月の2勝。24シーズン以上、日本のトップ選手として戦い続けていながら2003年の世界選手権で団体銀メダルに輝くが、オリンピックには1度も出場していない。■ワールドカップ初優勝を果たした92/93シーズンは大倉山で5勝。仁木の天才少年と呼ばれた男は「大倉山男」の異名をとる。UHB杯初優勝もその年だった。UHB杯では2002年、2004年、そして2009年と4度優勝、その全ての勝利を見てきた。ソルトレーク五輪代表を逃した2002年、目標を失いかけても今、目の前にある戦いに挑む姿に圧倒された。■2007年、その大倉山に世界選手が巡ってきた。信じる道を突き進んで、選考まっただ中で体調不良に襲われながらそのシーズン3勝目となる選考会2勝を上げた。しかし、大倉山男が世界と戦う舞台に立つことはなかった。■2008年、足首を手術、既に40歳も近付いていたが、高校の1年上でもある岡部孝信の姿にも励まされ、戦いつづけた。2009UHB杯は復活優勝でもあった。■雪印メグミルクの斉藤浩哉監督は岡部孝信の戦いについて、「板の短い選手は物理学上、勝てない。しかし、精度を上げれば、失敗をゼロにすれば完璧ではない長身の選手の隙をつくことができる」という話をしていた。同じジャンプをしていたら数値上勝ち目のない、戦いに、鍛錬を積み、精度を上げ続けることで挑んでいるのだ。■偶然にも同じ高校出身の2人は日本選手の中でも小柄な方で、板の長さは年々短く、ここ数年で5センチ以上も短くなったのではなかろうか。少年団の頃に使っていた板くらい。■今朝、北海道内の新聞に東輝選手引退の記事。「まだできる」と慰留されているとも聞いていたが、本当に引退してしまうのだろうか。・・・大倉山ファイナル、ミスター大倉山を是非、見にいこう。アプローチは緩く、カッターも入れられない状況らしい、ランディングバーンも柔らかくなっている。16日には踏み固めるパッカーさんも来る。インラン整備も手を尽くす。ジャンプ卒業式に関係者は全力を尽くしている。

最終戦も2位2012/03/10 00:56

今季スタートしたスキージャンプの女子ワールドカップが9日、オスロで最終戦を迎えた。高梨沙羅は2回目にバッケンレコード(ジャンプ台記録)タイの108メートルを飛ぶなど、今回も距離で圧倒しながら飛型点とウインドファクターでサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)の2位に甘んじた。1回目104メートルを飛んで飛型点54.5点を上げたヘンドリクソン。総合チャンピオンに相応しい。昨年の世界選手権の場所でのバッケンレコードは世界のジャンプファンに日本のサラを強烈に印象づけたはずだ。■伊藤有希が9位と2度目の一桁順位に入った。総合は高梨3位(出場9試合)、渡瀬18位、伊藤20位(出場8試合)。■オスロのジャンプ台は昨年の世界選手権に合わせ改修された。ノーマルヒルのバッケンレコードは世界選手権ノーマル団体の際にモルギーが108mを飛んだが、高梨はその記録に並んだ。■ネーションカップ(国別順位)はアメリカ、ドイツに続く3位だった。2位ドイツとは 約250点の差で、高梨不在のイタリアシリーズで出来たもの。エースの参戦数の違いによるものだが、今後、高梨に続くメンバーの上位進出も望まれる。中高生の若いメンバーが多いだけに来季、そして2年後へ、期待度は大きい。(3/10午後1時加筆)

新世代2012/03/03 11:08

3月最初の週、冬のスポーツ新世代女子が注目を集めている。山形・蔵王では女子ジャンプのワールドカップ。北海道・帯広ではスピードスケートの世界ジュニア選手権が開催されている。■ジャンプの女子は2012年ソチ大会からオリンピックでの実施が決まり、これまでなかったワールドカップも今季から行われている。従って蔵王でのワールドカップは「日本初開催」。しかも、ユース五輪、世界ジュニア(個人&団体)と今季次世代最強決定戦3冠の高梨沙羅(上川中3年)の日本女子ワールドカップ初優勝の期待も高まっている。■日本の冬のスポーツ・ニュージェネレーションの象徴といえば、バンクーバー五輪に当時中学生で出場したスピードスケートの髙木美帆(帯広南商高2年)。その髙木が地元開催の世界ジュニア選手権で奮闘している。今季国内で行われるスピードスケート最大のイベント。2年後のソチ有力候補の世界各国の10代のスケーターが熱戦を展開している。

高梨沙羅、金メダル!2012/02/23 21:30

トルコのエルズルムで行われているノルディックスキーの世界ジュニア選手権。23日に行われた女子ジャンプで日本の高梨沙羅(北海道・上川中3年)が金メダルを獲得した。高梨は1回目に108.5mでトップ。2回目も、この回最長の107.5mを飛び圧勝した。1月の冬季ユース五輪に続く「次世代」世界大会の金メダルに輝いた。しかも、ユースオリンピックの際には不在だったワールドカップ首位独走(6勝)のサラ・ヘンドリクソン(アメリカ)を圧倒しての勝利だった。■エルズルムのジャンプ競技場はK点95m、ヒルサイズ(HS)が109mとノーマルヒルにしては大きめの台。R(アール:傾斜が緩やかになる部分)が大きく長いのが特徴。■日本勢は伊藤有希(北海道・下川商業高2年)が7位。山田優梨菜(長野・小谷中3年)が11位。田中温子(北翔短大2年)が15位。25日に行われる団体にも期待が高まる。また、このあと男子も行われるが清水礼留飛らの活躍に注目。■ノルディックスキーの世界Jr選手権で日本勢が金メダルを獲得したのは、ジャンプの西下和記、複合の小林範仁、小林潤志郎に続き、4人目だと思う。女子ジャンプでのメダルは去年、伊藤有希が銅メダルに続く2つ目。▶大会の記録はFISのオフィシャルHPより。日本人メダリストは記憶による。

高梨沙羅3位COC2012/02/18 22:05

スキージャンプの女子ワールドカップは3月の蔵王まで日程が開くが、世界ジュニアに出場する日本の5選手が、リベレツ(チェコ)で行われたコンチネンタルカップに出場した。高梨沙羅が3位表彰台。山田優梨菜が4位。田中温子が8位、伊藤有希が9位タイ、岩渕香里が17位に入った。コンチネンタルカップといっても出場者はワールドカップとほぼ同じ顔ぶれ、優勝はサラ・ヘンドリクソン。2位はダニエラ・イラシュコだった。

女子初の・・・2012/02/12 23:17

ノルディックスキーワールドカップ、今シーズンから始まった女子ジャンプは9試合が終わった。残りは4試合。この後は日本ラウンド(山形・蔵王)に突入する。■現在、総合トップはアメリカのサラ・ヘンドリクソン。順位をポイントに換算して累積得点でランク付けするのだが、9試合で6勝(600点)、2位2回(160点)、9位1回(29点)という圧倒的な成績で合計得点は789点。2位のダニエラ・イラシコ(オーストリア)の578点を大きく引き離している。実質的には逆転は不可能な差になってはいるが、残り試合数に100を乗じた点差をつければ初代総合優勝者が確定する。サラ・ヘンドリクソン(USA)が来日するのであれば、それは蔵王の初日になる公算が大きい。女子W杯初代優勝者の誕生!が日本で決まることになるだろう。更に日本勢初のワールドカップ優勝もありうる。山形取材は忙しいぞ。■現在、高梨沙羅の総合順位は299点で7位。出場5試合なのだから優秀だ。3試合ある日本ラウンドで300点とは言わないが、200点以上を積み上げる可能性も高く、総合3位くらいまでに上がるチャンスも十分だ。■その前に世界ジュニアでの良いニュースを待ちたい。世代チャンピオンが決まる。サラ・ヘンドリクソンはユース五輪には出場していなかったが、今度は出てくるだろうから。

渡部&高梨が連日の表彰台2012/02/12 23:06

ノルディックスキーのワールドカップ、複合の渡部暁斗、女子ジャンプの高梨沙羅、12日も表彰台にたった。

沙羅ちゃん惜しい!2012/02/11 23:59

女子ジャンプの高梨沙羅(上川中学3年)が表彰台中央まで、あと1歩だった。■11日、スロベニアで行われたW杯女子第9戦(実施8試合目)。高梨は冬季ユース五輪や全日本選手権出場のため、戦列を離れていたW杯に5試合ぶりに復帰した。不出場で4試合ポイントを加算できずにいた間にランキングは13位に後退していたが、復帰初戦でいきなり存在感を見せた。1回目、飛距離、この回最長タイの86.5m(K=85)、飛型点も全員が18.5の55.5点で2位で折り返した。2回目はイラシコ(AUT)が90メートルを飛び追い上げたが、飛距離でそのイラシコに次ぐ2番目の88.5mをイラシコより低いゲートから飛んだ。■優勝はサラ・ヘンドリクソン(USA)。今季5勝目。8試合で5勝、2位2回という圧倒的な成績だ。総合2位のダニエラ・イラシコが3位。ユース金メダリストの高梨が2位と実力通りの表彰台ということか。■今季始まった女子W杯の優勝者は僅かに3人。ヘンドリクソン5勝。イラシコ2勝。そして、悪天候1本勝負の第2戦で優勝したサブリナ・ビントミュレル(スイス)のみ。しかも、ビントミュレルはユニバシアードで5位はあるが優勝したW杯第2戦以外は1桁順位やワールドカップの2回目進出も少なく上位争いからは脱落しているから、事実上2強。そこに日本の高梨が加わった3人が世界トップクラスといえる。■高梨自身は、ヘンドリクソンと対等に戦えているとは思えないと話していたが、今回は互角の戦いだったのではないか。飛距離は上回り、飛型点もゲートも同じ。スタート順の離れていた1回目の風による点数の加減で僅かに初優勝を逃した。■帰国していたとき、伊東大貴のワールドカップ優勝を見て、感銘を受けたと話していた高梨。国内調整でも飛び慣れた台で課題に取り組むことができたと忙しい滞在期間ながら有意義な時間を過ごした。W杯合流してすぐに初優勝も夢物語ではない。▼記録はFIS公式HP参照。女子W杯第6戦は中止、3月の蔵王で代替開催。【画像】今月8日、北海道・新千歳空港を出発した高梨沙羅選手。

高梨2位、暁斗3位2012/02/11 23:38

女子ジャンプの高梨沙羅が2度目の2位。連勝の期待がかかった渡部暁斗が3位。ノルディックスキーのワールドカップ。

キム・ヨナの教え2012/02/05 21:23

今年から始まったユースオリンピックで金メダルを獲得したスキージャンプの高梨沙羅選手(上川中学3年)が帰国後初めて国内の大会に出場した。札幌の大倉山で行われたNHK杯。女子ではあまり行われていないラージヒル。高梨自身は昨年1月のHBC杯以来(練習では10月のサマーファイナル前、そして今大会前にも飛んでいる)。■「ラージはあまり飛ぶ機会がないので、緊張したが、無事に終わって良かった」「滞空時間が長くて楽しかった」と振り返った。海外遠征中は食生活がパンやヨーグルトでお腹がドイツ人になってしまったが、帰国してお米をたべたら「日本人にもどった」とふるさとでリラックスできたようで、優勝にも「地元で勝てて良かった」と笑顔をみせる。応援はうれしい、そして「会場に来て生でジャンプを見てください!」と更なる応援を呼びかけた。■ユースオリンピックでは教育プログラムもあり、講師にはフィギュアスケートのバンクーバー五輪金メダリスト、キム・ヨナも。高梨はプレッシャーや緊張を克服する方法などを学んだ。今回は極度にプレッシャーを感じることはなかったので、実践するまでにはいたらなかったが、世界での経験を積み確実に成長を続けている。