稲葉さん、凄いですよね ― 2012/05/17 01:56
2010年3月22日、高木美帆選手は札幌ドームにいた。バンクーバーオリンピックに当時、中学生で出場し、明るい話題を提供、五輪後の海外遠征を終えて帰国した高木選手は、北海道日本ハムの試合に始球式ならぬ「ハーフタイムピッチ(5回終了時のイベント)」に登場したのだった。■日本ハムの試合前練習のときだった。稲葉篤紀選手が、練習を見ている高木選手に気づき声をかけた。「オリンピックは緊張したでしょう?」稲葉選手は2008年、日の丸をつけて北京オリンピックに出場している。そのときのことを話しかけ、大人たちにかこまれ、五輪のときとはまた違う空気の中にいる高木選手を和ませた。■先月、高木美帆選手の公開練習があった。4月28日の午前中だから、稲葉選手が2000本安打を達成する数時間前になる。2年前のことを思い出し、高木選手に「札幌ドームで声をかけられたよね」と偉業達成目前の稲葉選手について聞いてみたのだった。すると高木選手は毎日、新聞で稲葉選手の記事を読み、すごいなぁと感心していると話してくれた。■本当に凄い。その後、稲葉選手は通算250本塁打も達成。400二塁打にもあと1と迫る活躍、記録以上に勝利へのムード作りでもチームを牽引している。さてさて、「凄い!稲葉さん」。交流戦も楽しみです。(ナゴヤドームで陸上短距離の市川華菜選手が始球式との話題とも関連して。今年はオリンピックイヤー、野球はオリンピック競技ではなくなりましたが、暑い夏、楽しみです)
美帆スマイル ― 2012/03/05 21:24
全ての種目を滑り終え、TP(チームパシュート:団体追い抜き)の表彰台に登場した髙木美帆選手は本当に嬉しそうだった。観客に手を振り、カメラマンにひょうきんな表情をしてみせるなど喜びだけでなく、安堵の様子も現れていた。この大会は地元開催、期待に答えたいと強い気持ちを持って臨んでいたはずだ。ポスターやプログラムの表紙にも髙木美帆の写真が用いられていた。本人は口にはしないだろうが、プレッシャーというか普段とは違う雰囲気を感じていたはずだ。■初日の500m、総合に出場した選手の中では1位。1500mは5位で総合2位の好位置につけた。それは本人にしか分からないだろうが、持っているものを出し切ったとい感覚ではなかったようだ。今シーズン、重点的に取り組んでいる1500メートルで終盤、思ったように動かなくなったのも宿題を残した気分だったのだろう。それが2日目の1000メートルで今できるベストの滑りを出せた。K.エルバノバとの直接対決でアウトスタート、「同走に恵まれた」と満点はつけないが、平地での1分17秒69は素晴らしい。ジュニア世界記録保持者の意地と面目。3000メートルも最後まで力強い滑りで逆転で総合優勝に輝いた。■健闘した、ではなく、1位になったというのは本当に大きなことだと思う。これからも続く挑戦を応援したい!■日本チームは髙木美帆の個人3つ(金2つ、銅1つ)とチームパシュート(美帆、菜那、高山、樋)の銀、そして、男子500mの長谷川翼の銀の合わせて5つのメダルを獲得した。スピードスケート世界ジュニア選手権(帯広2日-4日)
新世代 ― 2012/03/03 11:08
3月最初の週、冬のスポーツ新世代女子が注目を集めている。山形・蔵王では女子ジャンプのワールドカップ。北海道・帯広ではスピードスケートの世界ジュニア選手権が開催されている。■ジャンプの女子は2012年ソチ大会からオリンピックでの実施が決まり、これまでなかったワールドカップも今季から行われている。従って蔵王でのワールドカップは「日本初開催」。しかも、ユース五輪、世界ジュニア(個人&団体)と今季次世代最強決定戦3冠の高梨沙羅(上川中3年)の日本女子ワールドカップ初優勝の期待も高まっている。■日本の冬のスポーツ・ニュージェネレーションの象徴といえば、バンクーバー五輪に当時中学生で出場したスピードスケートの髙木美帆(帯広南商高2年)。その髙木が地元開催の世界ジュニア選手権で奮闘している。今季国内で行われるスピードスケート最大のイベント。2年後のソチ有力候補の世界各国の10代のスケーターが熱戦を展開している。
W杯スピードスケート ― 2011/11/19 23:40
国内では長野五輪銅メダリスト、ソチへ6度目オリンピックを目指す母となった岡崎朋美の復帰が話題になっているが、海外では今季のワールドカップが開幕した。初戦はロシア、日本勢は500メートルでは連日表彰台に立った。(男子及川2日とも3位、加藤2日目優勝、女子辻初日2位)。■19日、女子1500mに出場した高木美帆はディビジョンBながら1.59.36でトップ。Aに入れば10位以内に入れる感じのスタートを切った。小平奈緒は何かアクシデントがあったのか、と感じる開幕2日間のリザルトだが、あまり一喜一憂してもしかたない。
7月にスケート! ― 2011/07/17 03:22
屋内スピードスケート場の明治北海道十勝オーバルでは氷上練習がスタートしている。16日は全日本ジュニアの合宿で高木美帆(帯広南商業高校2年)も約4ヶ月ぶりに氷に乗った。シーズンを通して戦える体力のアップ、昨年から取り組んでいる新フォームの修得など世界挑戦に更に上を目指す。■NTC(ナショナルトレーニングセンター)の指定も受け、24日からの一般開放に先駆けて強化施設として利用されている。3年目を迎えるが最も早い利用開始。高木選手は「久しぶりで新鮮、最初に乗る時はいつもこんな感じかなあ、今年からシューズを新しくしたのでそのチェックもしている」など今季初滑りの感想を話した。■この日はスキージャンプの女子チームが新千歳空港を出発、成田経由でポーランドに向かった。遠征チームは、渡瀬あゆみ、高梨沙羅、伊藤有希、葛西賀子、平山友梨香、田中温子。平山はユニバシアードでの遠征はあるがコンチメンバー入りは初。田中は世界ジュニアやカナダ時代に経験はあるが、全日本のトップメンバーでの遠征は初めてだ。■高木美帆選手も、高梨沙羅選手も表情が明るい印象を受けた。なでしこジャパンの話題を聞くと一層明るくなる。サッカー女子の活躍は同じ女子アスリートたちにも好影響を与えているようだ。
願晴 ― 2011/04/25 00:39
札幌駅前通りの地下にできた歩行空間。今月15日から30日の間、北海道のアスリート19人のポートレートが展示されている。サッカー、コンサドーレ札幌OBの曽田雄志さんが発起人となって3月11日の東日本大震災の復興を支援しようと始めたプロジェクトの1つだ。写真には各アスリートが思いをこめた漢字1文字が添えられている。■賛同したアスリートの一人、スピードスケートの高木美帆選手は「晴」の字を添えた。ガンバレの当て字に「晴」の字を使っていたことがあり、明るく笑顔になって欲しいと考えたときに浮かんできたのがこの文字だった。■震災で甚大な被害を受けた岩手県大船渡市の大船渡高校、陸前高田市の高田高校。今月に入りソフトボール部が部活動を再開(最初は練習ではなく道具探しから)。両校を激励しようと盛岡中央高校の川手祐輔教頭が色紙を届ける。そこには高木選手の書いた「願晴」という文字が記されていたという。■川手教頭は元スケート選手。帯広南商業高校の東出俊一スケート部監督を通じて高木美帆選手からのメッセージを渡したのだった。高木選手は去年暮れの全日本スプリント選手権で岩手のリンクで滑った。「自分の想像以上に大変だろうけれど」同世代の仲間に晴れ晴れとした笑顔が戻るようにと願いを込めた。
十勝 ― 2011/04/24 17:54
昨シーズン2ヶ月に及ぶ海外遠征、W杯初参戦と貴重な経験を積んだ高木美帆選手が24日、練習を公開した。2年生になったスピードスケート界、希望の存在は1日1日を大切にしたいと語った。▼画像は帯広駅前の「ぱんちょう」にて3月26日撮影。
高木美帆も募金呼びかけ ― 2011/03/26 23:12
「笑顔を取り戻す力になりたい」。スピードスケートの高木美帆選手は街頭に立って募金を呼びかけた。■帯広南商業高校の生徒有志が26日、帯広市内5カ所で東日本大震災の復興を支援しようと募金を行った。高木美帆選手も有志に加わり、帯広駅前で約2時間、協力を呼びかけた。日差しは春のそれに変わってきてはいるが、この日の帯広の最高気温は6度と屋外に立ち続けていると冷える。「あら、ミホちゃん!」と足を止め握手を求める市民の姿も見られた。■「被害の大きさが日に日に分かり恐怖さえ感じる、被災地は私が想像している以上に大変だと思う」。できることはないかと考えていた。帯広南商業高2年生の生徒が募金活動を発案し、生徒会や多くの生徒たちに輪が広がった。同校1年の高木もぜひと参加した。地元でも高木の知名度は抜群、足を止める人の反応について聞かれると「スケートをやっていたことが支援協力の呼びかけに役立ったのだとしたらその点でもスケートに感謝したい。これからもできることをやっていきたい」「少しでも早く、多くの方に笑顔が戻ることを祈っています」と話した。【3.29道内スポーツ募金活動を別項へ】
1つ1つやるだけ ― 2011/03/17 00:24
15日に帰国した日本スピードスケート界のホープ高木美帆選手に聞いた。11日の地震はドイツ・インツェルで行われていた世界距離別選手権の女子1500メートルの朝だった。■インツェルの町は穏やかで美しい。(こんな平穏な中でスケートをやっていても)「いいのかな」と思ってしまうほど。海外のスポーツ関係者は友人を襲った災いに心を砕き「ミホ、君のファミリーは大丈夫なのかい」と気遣いの言葉をかけてくれる。会場では日本の犠牲者に黙祷も捧げられた。■日本選手、スタッフの中には東北の出身者、関係者は多い。無事の連絡はほどなくつき、一安心はできたが、ドイツでも被災の様子は報道されていて、心は痛んだ。■2010年のバンクーバー五輪では多くの人の応援に力をもらった高木。東北地方のリンクで滑った思い出もある。ミーティングをやった訳ではないが、「日本」代表という気持ちは高まり、「スケートをやるしかない」と意思は強まった。それだけに世界の力に跳ね返された悔しさは大きい。■高校1年生では寄付など経済的な支援活動は何もできそうにないが「スケートでも、勉強でも、1つ1つ一生懸命やっていこうと思う」と前向きに生きることが、応援へのお返しと考えている。【世界距離別選手権3/10-13独Inzell】加藤条治が男子500mで2位。穂積雅子が女子5000mで4位。女子団体追い抜き(チームパシュート:石野、穂積、高木)で4位と健闘した。【追記3.24】帯広南商業高校の有志が26日、27日の両日、帯広市内の街頭に立ち募金を呼びかける。高木選手も参加する。
1位で締めた高木美帆 ― 2010/12/30 17:41
2010年最後のレースを高木美帆は第1位で締めくくった。「2010年は初めてのオリンピック、初めてのワールドカップ遠征、いろいろな国を転戦していろいろなレースを経験できた。長く感じたが、その分充実していた」と丁度1年前の五輪選考会から激変した1年を振り返った。■2010年の締めくくりのレースとなったのは28日、29日の両日、盛岡県営スケート場で行われた全日本スプリントの4種目目、女子1000メートルの第2レースだった。初日は500が3位、1000が2位で総合3位で折り返したが、2日目の500メートルは立ち上がりの加速から上手く行かず、追い風を受けるバックストレッチ、コーナー、そして立ち上がりも伸びを欠き4位と課題を残すレースとなった。■そして迎えたのが女子1000メートル。総合首位の小平奈緒選手との同走。大会前には「最後のレースはしっかり滑ってスッキリ年を越したいね」と友達とも話していたという高木選手。第一人者の小平選手の姿を追って諦めず、最後まで足を使って滑り切った。疲れ知らずの16歳!若さの特権とも言うべきか、攻め続けるレースで力を出し切った。「もう少し落ち着いて滑っても良かったのかな、タイムの上でも雪の降っていた昨日以上のものを出したかった」とまだまだ満足するわけにはいかないが、結果は選考会以来の1位※。一番上の順位に「凄く嬉しい」と微笑む。■2日間大会の4レース目、最後のコーナーで向かい風を受けるコンディションの外リンクで、インスタート&イン上がりという条件ではあったが、そうしたチャンスに諦めずに攻めきることができるところも素晴らしい。■2010年はスポーツファンにとっても高木選手のおかげで充実した1年になった。バンクーバーオリンピックの盛り上がりに果たした役割の大きさを否定する者はいない。■最下位に終わったデビュー戦。100分の1秒の差と世界に挑む日本スピードースケーターの熱いハートに動かされた五輪。そして中学卒業と高校入学。フォーム改造とスケートトレーニングに打ち込んだ夏。初めてのワールドカップでは世界のトップ選手の姿を更に間近に感じ、「これはやれるかも」と道筋と手応えも掴んだ。■まだまだ開発途上のヒロインの可能性に夢が広がる。2010年を見る者にとっても充実した1年にしてくれた高木美帆選手に感謝するとともに、更に飛躍していく姿に声援を送りたい。◆画像は全日本スプリント女子1000m2ndレース表彰(左から)小平奈緒、高木美帆、仁科有加那※<選考会以来の一番上>本人談。アジア距離別選手権やW杯Bでの1位はあるが、小平を含む全日本級、および世界トップ選手の中での1位は1年振りと言う意味か。【加筆1月1日】2010年のブログ1回目を振り返って見たら高木美帆選手の話題だった。ブログの締めも高木選手。高木美帆に始まり高木美帆で締めた。
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