陸上福島千里選手のコメント(転載)2017/01/21 14:09

この度、私福島千里は1月20日をもって、北海道ハイテクノロジー専門学校を退職、ならびに北海道ハイテクアスリートクラブを退団することとなりました。

ハイテクACで10年間たくさんのご支援ご声援をいただいて競技生活を送れたこととても幸せでした。心より感謝申し上げます。

オリンピック出場や日本記録の更新ができたのも、滋慶学園をはじめ北海道ハイテクノロジー専門学校や監督、チームメイト、ハイテクACを支えてくださった皆様のおかげです。

また、このようにさらなる高みへの挑戦ができるのも同じくここでの経験のおかげだと思っております。

当面は今まで通りの練習拠点であるハイテクインドアスタジアムでトレーニングをさせていただきます。

2020年の東京オリンピックに向けて競技力の向上はもちろん、引き続き日本人女子初となる10秒台を目標にして、より一層努力してまいります。

今後の活動を通して、たくさんの方々に陸上競技の魅力を伝えていけたらと思います。

今後ともご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。

(北海道ハイテクノロジー専門学校のホームページ https://www.hht.ac.jp/prospectus/ より 1月20日づけ)

(1/22追記)福島選手はマスコミ各社、また後援会の会員向けにも挨拶を送っている。画像はハイテクアスリート通信の福島選手より「お世話になった皆様へご挨拶」の最後に添えられたサイン。

北風沙織〜涙そして笑顔2016/09/10 19:34

10日、厚別公園競技場にハイテクAC杯レディース陸上を見に行ってきた。目的は北風沙織の厚別ラストランを見届けるため。■北風は北海道江別市出身(父親の赴任先の関係で生まれたのは釧路)、全国中学、高校総体(IH)、日本インカレと中学、高校、大学で日本一に輝いた。高校3年時はIHと合わせ日本ジュニア、国体と高校三冠を達成している。■北海道ハイテクACに進んでからも06アジア大会、07世界選手権の日本代表に選出。151センチと小柄な体格ながら脚力強化と父親から伝授された高速ピッチで北海道から日本のトップ、そして世界に挑みつづけた。■アスリート北風を語る上では、いくつものタイトルを獲得し、日本代表にもなった07年までよりも、2008年から今日までの歩みこそ特筆すべき点だと思う。■脛を疲労骨折し、痛みに耐えながら北京に挑んだ08年。目標に届かずロンドンを目指し手術を受けたがうまくいかず1度ですむはずだった治療が2度、3度と手術台に横になるはめになった。もう以前のようには走れないという失望感に打ち勝ち、できることをやろうと、2012年のロンドンを目指した。■リレーで2度日本記録を更新、追い風ながら手術前に作った自己記録にも迫ることもできた。ただ、復帰後もケガや不調が次々に襲ってきた。ロンドンの選考の日本選手権は冷たい雨の予選、力を発揮できないまま終わってしまった。日本女子リレーの五輪参加を実現させる記録を導いた北風だったが五輪のトラックに立つことはできなかった。■ロンドンまでと決めていた北風だったが中村監督の勧め、励ましもあり、現役続行、その間、結婚もし、ミセスとして世界リレーやアジア選手権などで日の丸をつけた。■「引退」という言葉は使わないが、一線で走るのは今シーズン限り。6月の日本選手権が終わったあとには中村監督とも相談し区切りをつけることを決めた。7月の南部陸上。厚別で走るのは今日が最後かな?と聞いた。思い出が詰まった南部陸上、厚別で少し涙を浮かべた北風は「ハイテク杯でも走ります」と言ってすぐにケラケラと「笑顔」を見せた。■あれから2ヶ月。厚別ラストラン。「一線で世界を目指して走るのは一区切りですね、でも、また何年かしてハイテク杯で走っているかも」。また少し涙を浮かべてケラケラと笑った。■■■北風沙織の出場予定は今月下旬の全日本実業団、そして10月の岩手国体。残り2試合。ぜひ声援を送ってほしい。

控え室にて2014/11/07 23:09

陸上競技は駅伝、マラソンなどロードレースのシーズンが到来しました。ということはトラック&フィールドの選手はシーズン終了。すぐに冬季トレーニング(鍛練期)に入るのでしょうが、11月は束の間の休息期(でしょうか)。■6日、シーズンを終えた福島千里選手ら北海道ハイテクACのメンバーが地元北海道のテレビに出演。陸上女子応援パン発売をPRしました。北海道ハイテクACの本拠地は北海道恵庭市、市や商工会議所、JA、恵庭に工場を構える企業などがチームを応援しようという活動をしています。■山崎製パンは駅伝や日本選手権のスポンサーなどで全国的にも陸上競技の応援をしていますが、北海道では工場が恵庭にあり、そんな縁もあって陸上応援パンが実現しました。以前(2011)にも企画された北海道ハイテクAC応援パンですが、今回は「選手たち」のアイディアを取り入れたコラボ製品となりました。■走り幅跳びの平加有梨奈選手は恵庭名産のえびすかぼちゃにちなんだ「もちもちしたかぼちゃパン」、ハードルの野村有香選手は強い骨をつくるカルシウムが大事!と「ミルククルミ蒸しパン」、北風沙織選手は季節感を織り込んで「クッキーマロンクリームパン」をそれぞれオシていました。この3品は第1弾。福島選手の推す陸上女子応援パンは3月の第2弾で発売されるそうです。■さて、福島選手、今季は春季合宿で海外武者修行へ、新たなチャレンジで心身ともに新鮮な空気を吸い込みシーズンを迎えました。ところが、右足母指疲労骨折のアクシデントもあって、個人種目の開幕は6月の日本選手権。2大会連続2冠のチャンスがあったアジア大会は金こそ逃したものの女子100m、女子200m、女子400mRでメダルを獲得しました。結果に対する評価・自己採点などは口にしませんが、残念な部分もあり、収穫もあり、だったように見受けられました。■結果は結果として、目標にしている大会に向け、やるべきことをやっていけた、コンディショニングなどうまくやれた、調子が上がっていった、という納得できる、というかウンウンと頷ける部分はあったようにも感じました。■時の利があるときにチャンスをつかむのが大切なのはもちろんですが、流れがきていないときをどう耐え、逆風を乗り越えていくのか、そこにはさらなる強さの扉を開く楽しさ、新しさがあるのだと思います。挑戦は続きます。

レディース陸上2014/09/15 00:05

第2回北海道ハイテクAC杯レディース陸上競技選手権大会が14日、札幌円山競技場で行われた。高校・一般部門は女子のみ。北海道ハイテクAC所属で国際大会や日本選手権で活躍する選手始め、女子400メートルRの日本記録3走はじめ日の丸経験を持つ東邦銀行の渡辺真弓選手や去年の女子100mHの日本チャンピオン紫村仁美選手らも招待選手として出場した。■女子アスリートが主役の大会というだけではなく、次代を担う子どもたちにとっても大きな刺激となる素晴らしい舞台だ。小学生、中学生の部に出場するこどもたちのなんと生き生きしていることか!一般・高校は女子のみだが、中学生以下の部は男子もあり、子どもたちが精一杯走り、投げ!飛ぶ!■どれだけの子たちが陸上の道に進み、トップアスリートに育って行くかは分からないが、スポーツの持つ力、スポーツが社会へ還元できるエネルギー、そうした大切なものを強く感じさせる大会であった。■女子100mは向風のあいにくのコンディションだったが11秒台で渡辺選手が優勝。女子走り高跳びで京谷萌子が1m75の好記録をマークした。【画像は中学女子400mリレーに向かう北海道ハイテクジュニアのメンバー】

今年の1文字2013/01/10 23:54

陸上の福島千里選手(北海道ハイテクAC)に新年にあたって、2013年を漢字一文字で表現してほしいとリクエストした。■オリンピックが行われた2012年、福島選手は「うまくいかないことも多くあったが、それが良かったのか悪かったのかは、今シーズンが決めることだと思う」と2013年が大事、これからに力を込めた。そして「ロンドンのことを振り返っても仕方ない、リオに向けて、リオを優先に1年、2年、3年、4年と考えていけたらいい」とも。■さて、そんな2013年を漢字一文字で福島選手は、なんと書いたのか・・・。答えはあす(11日)のフジテレビすぽると!で放送予定。ヒントは黄門さまのテーマソングかな。

新しい挑戦2013/01/04 22:53

「時間は待ってくれない」。北海道ハイテクACの中村宏之監督が記者の囲みでつぶやいた。「本人は一言も言わないだろが、ロンドンが終わった直後は正直、ダメージ(ショック・落ち込み)はあった。それでも下を向いていても仕方ない。前を向いていくしかないんです」。「次々に大会はあり、おろそかにできない。1つ1つがリオにつながっている、立ち止まっている暇はないのです」。■新年を迎え監督が、そう当時を話すのも、もう前に向いて進み始めている確信を得ているからなのだろう。本人にその自覚があることも誰よりも強く感じている。「体幹が一段と強くなっている。福島は次元の違うところ、誰も経験したことのないところを歩んでいる、それをサポートできないかと考えているところ、常に私の考えの先を行っている」。リベンジ、いや、仕返しや反撃ではなく、新しい領域に飛び込む、切り開く挑戦が始まっている。秘密主義を貫く福島選手自身から、その新しいことについて具体的なことは今回はまだ明かされなかったが、本当に楽しみだ。(※秘密主義・・・ではなく、コメントできる時期、状況を見極めているため、発言には慎重なだけか、具体的に言わないのは計画が膨大か、まだ先か、説明しづらいか・・・・そういうことだと思います。)★☆★☆国内ラージヒル開幕戦2013UHB杯ジャンプ1月6日(日)★☆★☆

新年初練習から2013/01/04 22:53

★☆★☆国内ラージヒル開幕戦2013UHB杯ジャンプ1月6日(日)★☆★☆1月4日、2013年、新年最初の練習を公開した福島千里選手。北海道ハイテクACの北風、寺田、野村らとともに初日から全開トレーニングを披露した。おなじみのバスケットボールでのウォームアップ、フレキハードルを使ったドリル。60、70、80(多分)のウインドスプリントといったフルコース。更に!スパイクを履いてスタートダッシュも行った。■このシューズがかっこいい。白を基調にしいて、遠目には2011年に愛用していたホワイト&ブラックのものかな?と思ったが、よく見るとラインは黒ではなく「ネービー(濃紺)」、しかもかなり濃い。それこそ黒と見間違うほど。更にこの濃紺のラインを、赤というか緋、あるいは深紅というべきか濃い朱色で縁どっている。赤い紐が鮮やかに目を引いたが、この縁どりの色とコーディネートされていたわけだ。フムフム、オシャレだ。■ソールの固さがどうだとか、材質が何かとか、重量は?とか、まあ、そんなことは聞かないけれど新春からスパイクでダッシュした感触は聞いた。答えは「イイ感じです」。うんうん。そう見えました。新年も好ダッシュでスタートしたようだ。

クリスマスプレゼント!?2012/12/24 00:05

「きょうは大サービスだなぁ〜!」記者に囲まれて質問に答えながら福島千里選手が笑った。「今年は全然、話してこなかったけれど、クリスマスということで」と笑顔で続ける。■23日、札幌陸上競技協会が北海道ハイテクACで行った小学生の陸上教室でのこと。今年で3回目となるこの催し、12月下旬に行われるということもあり、クリスマスにまつわる話や1年の振り返り、そして翌年への目標、抱負などの質問が出る。■今年も一通り、子供たちと接してどうだったか?指導するときに心がけていることは何かなどといった陸上教室に関する質問のあと「今年はどんな年だったか?」という質問になった。すると福島選手、いたずらそうな表情を浮かべて「それ、聞いちゃいます?」と聞き返す。一瞬、たじろいだインタビュアーは「年の瀬も近いので・・・」と食い下がる。福島選手、ウフフと不敵な笑みを浮かべ「まあ、聞かれると思っていました」と言ってから、何と答えようかと慎重に言葉を探しているようで、「うーん、久しぶりに苦しい1年でした」とサラッと答え、さらに「苦しい年だったけれど『そういう年があったから良かった』といえるようにしたい、これからが大事」と言葉を続けた。■子供たちと接するときに心がけていることは、「本気でやる」ということ。陸上をやってみたいなと思ってもらいたい。それには何をどう説明するとかではなく「本気を見せる」こと。それが一番、説得力があると考えている。本気でぶつかると、子供たちも必死でやってくる。「すごく良い練習になります」。「私にとって、こういう機会はクリスマスプレゼントをもらっているみたいなものなんです」、「小学生のみんなにとってもクリスマスプレゼントと、少しでも感じてくれたらうれしい」と言って、またニコッと笑って「うまくまとまりましたよね」と取材を締めくくった。■画像は福島選手を描いたグッズ(ストラップ、リストバンド)。ハイテクACの母体になる専門学校のデザイン関係の生徒が描いたものらしい。恵庭の道の駅、Jikeiれすとらん(ジケイレストラン)などで取り扱っている。

余裕をもって2012/11/17 01:01

この4年、ロンドン、ロンドン、ロンドン、ロンドンと思ってやってきました。オリンピックがああいう結果だったのは残念だったけれど、4年間を経験できたので、次はどうしようか考えられる。■2016年リオデジャネイロに向けては余裕をもってガンガンやります。「余裕をもって」だけでも「ガンガンやる」だけでなく両方なんです。ここ大事です。■狙ってないのに2とか1とか(11秒2台、11秒1台)が普通に出せるとか・・・。(手で狭いエリアを示して)こういうところで必死にやるのと、(両手を広げてゆったり構えて、そこで素早く手を動かし)余裕をもってガンガンやるのって違うじゃないですか。■(リオは考えないの?という質問に)もちろんリオにはこだわるんのですけど、リオ、リオ、リオ、リオではなくて、リオ、リオくらい。リオへ向けて頑張るけれど、リオに向けて、今、何をする。来年、何をするというのが大事じゃないですか。■朝起きて、晩ご飯のこと考えるのではなくて、朝起きたら、まず何する、次、何する、と1つ1つ考えていくと、空いた時間に何ができるか!?とか余裕ができるじゃないですか。朝ご飯を食べているとき晩ご飯のことを考えているのって変じゃないですか。朝、晩ご飯のことを考えているような4年間にはしたくありません。■1つ1つ確実な、リオへの4年間がスタートしている。

落ち込んでいる暇はない2012/11/16 02:06

久しぶりに陸上の話題。福島千里選手とちょっと話した。これまでになく自然な感じで話が聞けた。特別な思いで臨んだ2012シーズンは不本意なものだったろうから、さぞ落ち込んでいるかと思ったら、そうではなかった。前向きだった。■今回、ロンドンについて聞きたいと申し出たらロンドンの話はできないと言う。福島千里を知る者としてはどうにも腑に落ちない今回の現実。いったい何があったのか、解明しないままでは次には進めない。そこで、「答えなくてもいいから、質問だけはさせて」とお願いした。そして、言えないこと、答えたくないことは「その件に関しては話すつもりはありません」と宣言してもらえないだろうかとも提案してみた。■「今まで順調すぎたから悪かったことが記事になるのは仕方ありませんよね」。「本当に楽しみにしていた場所だったし、オリンピックの特別な空気の中で、何か起きるかもしれないという期待もして・・・でも起きませんでした」。準備の段階からうまくいかず、望むような結果とは違うものであろうというのも、ある程度の覚悟はできていたようだったが、それでも必死にリカバリーにつとめるシーズンだったようだ。■福島選手は言い訳をしない、不平不満は口にしない。言って改善されるのならともかく言っても仕方ないことは言わない。不本意なものでも結果、現実を受け入れることはできたが、取材を受けるのは気が重かったという。「ミックスゾーン(取材エリア)で記者の皆さんの前で『ダメでした』なんて言えないじゃないですか、自分ひとりでオリンピックに来られたワケじゃない、大勢の人たちが応援してくれて、支えてくれて、それでダメだったじゃすまないですよね、何と言えばいいのか、ほんとあそこに行くのが一番大変でした」。■ショックでもう走る気力を失っているのではないかと心配したと聞いてみる。すると「ショックって、周りの人の方が私よりずっとショックを受けているみたい、私はこれからもガンガンやります」。目標はドンドン前に進んでいる、落ち込んでいる暇などないという福島選手。夢を、世界を追いかける福島選手の今と未来については、16日(金)のスーパーニュースの特集で放送予定(北海道内のみ)。