瀬古利彦氏来札〜五輪マラソンコース公表後初2020/01/16 00:05

東京五輪に向け日本マラソン強化を託された瀬古利彦氏。1年後の東京五輪と同じコースでマラソン代表を選考するMGCマラソングランドチャンピオンシップ(9月15日)を終え、本番へ大きな山を越え、さらに気合を入れ直した矢先、突如、降って湧いた会場移転。まさに晴天の霹靂。突然のことで衝撃を受けた。あまりのショックに気持ちも沈み、何も手につかなかっと心情を吐露。年末にコースが決まり、2020年が明けて、やっと気持ちを切り替えたという。14日、札幌のテレビ局の依頼を受け北海道を訪れ、初めてコースを見て回った。■スタートフィニッシュの大通公園、「気が引き締まる」。「ビアガーデンはやった方がいいね、飲みに来るよ」。すすきの、「最高だね、ここしか知らなかったからね」。テレビ向けにか、おどけたコメントを口にするサービス精神。5キロ、「まだ大集団だろうね」。大通公園外周2周を含めここまで左折7回、右折1回と8度の直角のカーブ。「最短距離を狙って接触や転倒、捻挫しないよう気をつけないと。靴底が厚いからね。直線はいいけと、カーブはね」。■8キロ付近の登り坂。「後半に(坂が)あるとよかったんだが、まだ10キロ手前、影響ないかな」。「気温はどうかな」。「給水ごとにペースが上がる、アフリカ勢はガンガン前に行くと思うよ。遠慮するなと選手には言おうと思っている」。南7条大橋を渡り創成川に沿って北へ。テレビ塔の下を通ると「ここは何キロくらいだろう」(スタッフ:12キロから13キロ、ここからは北側の周回と重なり3回走ります)「周回はいいね、応援し易い、3回見られるもの、少し移動すればさらに3回、警備や係員の負担も減らせる」。「現場で見て欲しいね」という具合にコース全域に渡って確認する瀬古リーダー。「北海道大学の構内を走るのも素晴らしい」。「30キロからだろうね。後半の方がペースが上がる展開を予想しておいた方がいいだろう。男子でいえば5キロ14分半を切るとか」。赤レンガ、「北海道の象徴的な所を走り、フィニッシュに向かう、いいね」。「札幌駅も近いんだね」。■沿道を応援で埋めて欲しい「中村!服部!前田!鈴木!って名前で応援してくれたら選手も力が湧いてくる」。「札幌に足を運べるのは雪解けの春になってからかと思っていたが、このタイミングで見ることができてよかった」。落ち込んでいたリーダーが視線をしっかり前に向けた。■マラソン五輪代表残り1枠は速さ(設定タイム)がカギとなる、こうした事態を予想していたわけではないが、ファイナルチャレンジにも大注目。