東京五輪マラソンコースの特徴①2019/12/22 23:50

急遽、受け入れることになった地元(北海道・札幌)への〝ご迷惑〟というか、インパクト(衝撃)を最小限にする工夫。交通規制を伴う大がかりなイベントがやってくるのだから少なからず市民生活に影響を及ぼすわけだが、そうした影響をなるべく少なくするという配慮がなされている。◾️マラソンコースに使用される公道の総延長は約19キロ。規制道路と区画単位でみた私有地との接道部分はほとんどが1辺のみになっている。2方向がコースに接するのは⑴大通西4丁目、⑵南9条西3丁目、⑶南10条西3丁目、⑷南15条西1丁目、⑸中の島1条2丁目、⑹中の島2条6丁目、⑺平岸2条13丁目、⑻豊平6条5丁目(対向車線全面規制の場合)、⑼北23条西1丁目、⑽北23条西14丁目、(11)北21条西13丁目、(12)北20条西11丁目、(13)大通西1丁目の交差点を曲がるこの13箇所。また、コースに取り囲まれることによってコース外の移動路が遮断される区域は、駅前通と創成川通の間、幌平橋からコースに沿ってぐるりと南7条大橋までを囲んだ内側のエリア、それに北大北西部の武蔵女子短大を含む住宅街などになる。◾️このうち、曲がり角の⑵〜⑻の7箇所と包囲されてしまうススキノ東部、中島公園東部、豊平区の水車町、中の島、平岸などのエリアは、早ければ選手通過後の午前7時半頃までに規制が解除されると見込まれる。◾️2周目以降の約10キロループに囲まれたエリアは、北大北西部の住宅地を除けば、迂回距離は長いもののエリア外へのルートは確保できる(渋滞などで実質動けなくなる恐れはある)。◾️郊外のバイパスや埠頭などをコースにする場合はともかく、人口200万近い大都市のど真ん中を走るマラソンとしては奇跡的なことではないだろうか。これには中心部に大通公園、(公立私立合わせた)学校など公的施設、官公庁の敷地やパブリックスペース(北3条広場)があったこと、何より北海道大学の協力で構内を約3キロ、のべ約7キロをもコースにできることが大きいと考えられる。◾️大通公園をコースに取り入れると従来のイベントは中止せざるを得ないのかと危惧していたが、報道によると実施の方向で検討を進めるという。迂回路の長さや想定経路の渋滞対策などまだ、調整や課題解決が終わっているわけではないだろうが、開催受け入れ地の方々も含めてよかったと思われるようにという努力、方向性が伺われる。

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