席替え ― 2012/04/13 01:06
新年度になって席を移動した(異動ではない)。2週間になろうとしているが、片付かない。袖机の形状や以前は「領地」をはみ出して積んでいたいたものが収まらないなど要因はいろいろある。■とにかくずーと片付けたいと思っているのだが、その前に次から次へといろいろなものが押し寄せてくるものだから、なかなか思うにまかせない。■とりあえず手当たりしだいに捨てることにしたのだが、分別したり、ものによっては裁断したり、選別するのも大変だ。■それにしてもいろいろなものが捨てられずに残っていた。1993年ころのアナウンス資料もあった。スポーツ中継で選手名リストにこまかくプロフィールや紹介コメントなども書き込んであった。式次第にそって、添える想定アナウンスコメントもいっぱい詰め込んである。■おそらく使うことはないこうした資料をなぜいつまでも机の中にしまっていたのか。シュレッダーにかけながらその意味はすぐに鮮明に浮かんできた。■「お守り」あるいは「戒め」のためだったと思う。必死にやっていたし、全然うまくできなかった。失敗、反省の連続だった。だから何度担当しても、何年やっても、その頃の必死さや教訓を忘れてはいけないと思っていたのだ。20年もの歳月が経ち、もう形は残さず捨ててしまっても、その気持ちは忘れないようにしよう。
その大変さを知るから ― 2012/04/16 03:08
札幌市内の百貨店で行われている「美と健康フェア」に関連して陸上短距離の福島千里選手のトークショーが行われた。イベントは終始、穏やかで明るいムードだった。■トークのテーマは当然、今夏ロンドンで行われるオリンピックについても及ぶ。意気込みなどを聞かれたが「まず代表になることが大事。意気込みはそれ(代表)が決まってから言います」とのこと。ただ、「目標にはしていますよね」と促され、目標を聞かせてくださいとせがまれると、「代表になって、準決勝に(進んで戦いたい)」と。司会者が「『メダル!』とか言わないのですか?」と聞くと、心の内では「決勝進出」が(将来にわたっての)大きな目標なのか、『決勝』という単語を噛み締めるように言って、言葉を止めた。「大きな目標を言いたいところですが、その大変さを分かっているので、言えないですね」「1歩、1歩やっていきたい。ロンドンが集大成とは思っていないので、その先に繋がるような大会にしたい。といっても今の最高のものを出し切らなければ次にも繋がらないと考えている」とこの夏が大事なシーズンであり、良いシーズンにしたいとの気持ちを話した。
続き ― 2012/04/16 03:08
北京のときでももう少し力が出せたのではないかという点を聞かれ、「オリンピック出場を目指して、代表になれるように準備はしていたが、その先のオリンピックに出場してそこで戦う準備ができていなかった」と当時、足りなかったものを分析した。それからの1年、1年、1日、1日の積み重ね。そして、アジア大会や世界選手権準決勝・・・経験してきたもの、準備してきたことの大きさが穏やかさに繋がっているのだろう。■以前、シーズン開幕直前は少し不安な気持ちになると話していたことがあったが、今は不安な気持ちはなく、とても楽しみだという。これまでいろいろなことを経験したことが不安な気持ちを拭い去っているのだろう。■この日、午前の練習内容が披露された。おそらく、きょうはよく頑張ったという自負もあったのだろう。その内容はバスケットボール1時間(ウォームアップ)、フレキハードルをちょろちょろとやり、そしてメーンは「100mを全力、レストは短く、折り返してすぐに戻ってくる」シャトルランと言われているもの(多分)。これを3セット!。■2週後の織田にむけかなりのポイント練習だったはずだった。だが、司会者は少ないのですね。と意外とおどろかない。いやいや、これはキツい練習。福島選手は「やってみて下さい!」と反論した。マラソン練習のように尋常では人が到底、走らない距離の走り込みなどなら驚きやすいのかもしれないが、その辺は分かりにくいかもしれない。尋常では到底走らないスピードでやるわけだから、大変ですよ。
100 Days to Go ― 2012/04/19 00:48
4月18日はロンドンオリンピックの開幕まで100日。時差の関係で日本の方が先に日付が変わるから日本時間では19日に入ってもしばらくはその日にあたるかな。ワクワクしますね。きょうはこの4年に思いを込めてきた人とお会いしましたよ。
「夢の途中」 ― 2012/04/28 14:37
北海道恵庭市にある北海道ハイテク・インドアスタジアム。陸上女子短距離、100m、200mの日本記録保持者でアジア大会2冠の福島千里選手らが所属する北海道ハイテクACの本拠地である。■その直線走路とエントランスを結ぶエリアにつくられたサロンスペース。椅子とテーブルが配され、広い窓で採光される明るい空間は来場者が待機したり、くつろいだり、練習間のレストの場所にもなっている。■その明るい空間の大きな窓と窓の間に大きな書が飾られている。書かれている文字は「夢の途中」。北海道ハイテクACの監督で北の大地で名選手を育て続けている、中村宏之氏の思いが書にしたためられたものだ。■未知の扉を開け続ける福島千里。スプリント力で日本女子ハードル界を変えようとしている寺田明日香。そして、スネ骨折から復活した小さな大スプリンター北風沙織・・・現役の彼女たちばかりではなく、中村監督の見る夢。その素敵な夢への道のり。「途中なんですよね、どこまで行っても途中のままなのかもしれませんけれどね」。■国内の陸上もロンドン五輪シーズンが開幕。福島たちの開幕戦は29日の織田記念国際陸上。夢に続く道を疾走する姿。今から心が高鳴る。
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