アイスホッケー女子代表合宿2013/03/25 23:30

日本のソチ行き決定第1号となった女子アイスホッケー。来月ノルウェーで行われる世界選手権に向けた代表合宿が苫小牧でスタートした。24日は集合して陸トレ。25日は氷上初練習が行われた。◆ポプラトの活躍で脚光を浴びたキャプテン大澤ちほ(三星ダイトー、苫小牧駒澤大)、MVP久保英恵(SEIBU、ダイドードリンコアイスアリーナ)、守護神・中奥梓(TOYOTA、セビオ)、高校生16歳コンビ、青木亜優子(釧路、武修館高)、浮田留衣(ダイシン、釧路工業)、全日本で鼻骨骨折MVPの小池詩織(三星ダイトー、苫小牧駒澤大)・・・スマイル輝く面々が一同に会した。◆その中に先月34歳になった近藤陽子の姿もあった。日本を代表するDF。1998年の長野オリンピック、当時18歳でメンバーに入った。あれから15年あまり、悔しさを何度も経験してきた。「オリンピックのチケットを取るのは本当に大変なこと。今回、みんなの夢を叶えてもらえた」。デンマーク戦は先輩宅でテレビで見ていたという。勝利が決定的になり「帰って練習しなければ」とテンションが上がった。今年1月の最終予選代表発表。近藤の名はその20人の中になかった。代表候補の合宿には参加し、1月の中国との練習試合にも出場していたが、間に合わなかった。◆2011年クリスマス。ヒザのじん帯を切る大けがをする。年が明け手術。「ケガは完治したけれど、まだケガをする前のプレーはできない」。世界最終予選には間に合わなかったが、1年後のソチはもちろん明確な目標。世界選手権の代表には招集され、「(代表としてアイスに立つのは)目標としていた場所だし、必ず戻ってくると思っていた」「もう一度世界と戦えるチャンスをもらいうれしく思う」「チャレンジしたい」と少女のように気持ちを高ぶらせる。◆近藤は最後に年齢のことを聞かれ、「気持ちを切らしてしまうと終わってしまうので、とにかく気持ちを切らさず挑戦したい、気持ちは『若い』と思っています」と笑顔(スマイル)を見せた。