3連覇か下克上か2013/02/16 13:21

日本カーリング選手権は16日、予選リーグ(1次リーグ)上位4チームによるプレーオフに突入した。女子は予選リーグで3チームが6勝1敗で並んだ。勝率が同じ場合、直接対決の成績で順位を決めるが、三つ巴で序列がつかない。予選7試合各ゲーム前に行うLSD(ラストドローショット)の成績で予選リーグの順位が決まったのだが、3連覇を目指す中部電力は3位となった。◆優勝決定方式は変則トーナメントで行われる。まずプレーオフ1回戦は予選上位チームにアドバンテージを与えるべく対戦カードは予選1位2位と予選3位4位の上位同士、下位同士の組み合わせとなる。予選1位2位で勝者は決勝進出、敗者は敗者復活のチャンスが残り準決勝に回る。準決勝の相手は、予選3位4位対決で勝ち上がったチームとなる。(3位4位対決の敗者は3位決定戦に)◆今回の予選リーグの結果によって、例年注目されない、プレーオフの下位カードが俄然クローズアップされている。3連覇を狙う中部電力とジュニア日本代表の札幌国際大学。◆パシフィック・アジア選手権で銀メダルを獲得した中部電力。自分たちで勝ち取った世界選手権の出場権、自ら出場する目標をもっているが、それには選考会をかねているこの日本選手権で優勝しなければならない。3位に回ったことで、優勝には、プレーオフ1回戦、準決勝、そして決勝と1も負けず3連勝が絶対条件なのだ。◆プレーオフの相手、札幌国際大学も注目のチーム。同世代の両チームはこの大会まで実質的な対戦がない。どちらが強いか分かっていない。常呂高校時代、日本選手権2度準優勝。当時最強のチーム青森を苦しめ、バンクーバーオリンピックの候補にも挙がった。予選リーグでは中部電力に軍配が上がったが、その差は感じられなかった。ここを突破すれば、北海道のチームとの対戦。北海道選手権チャンピオンとして反撃も期待できる。◆現女王が3連覇へ意地のプレーオフ3連勝のスタートを切るか、札幌国際大の予選4位からの下克上か。まずは16日の1戦に注目だ。(午後2時開始)