3走列伝/陸上4×100m ― 2011/05/07 13:44
2008年の北京オリンピック。MVPは陸上短距離のウサイン・ボルト(ジャマイカ)だろう。◇ボルトは男子100m世界新金メダル、男子200メートル世界新金メダル、男子400mリレー世界新金メダルと3つの世界記録で3つの金メダルを獲得した。◇そのボルト。リレーでどこを走ったか覚えているだろうか。日本が塚原、末續、高平、朝原で銅メダルに輝いたあのレースだ。◇正解は3走。カール・ルイスのごぼう抜きの印象が残るアンカーや直線のスピードを活かせる2走にエースを起用するのが定石とみる向きには意外かもしれない。確かに台所事情の厳しいチームだと駅伝でいう「つなぎの区間」的なこともあるが、強い四継チームは3走を良い選手が走っている。◇北京ではジャマイカのボルトはもちろん、銅メダルの日本男子は高平慎士だった。アンカー朝原が精神的支柱になっていたが、高平は走力でのエース的な存在になっていた。◇カール・ルイスが4冠に輝いたロス五輪のアメリカの3走はカルビン・スミスだった。カルビン・スミスは前年の世界選手権200メートルチャンピオンで当時、100メートルの世界記録保持者だった。◇1992年、日本がオリンピックのリレーで60年ぶりの入賞を果たしたバルセロナ。青戸、鈴木、井上、杉本とバトンを繋いだ。3走の井上悟は当時、100メートルの日本記録保持者、日本選手権で100でも、200でもタイトルを獲得している上、93年の世界選手権の男子100メートルでは準決勝進出を果たした日本陸上史屈指のスプリンターだ。◇リレーの走行距離は400メートルの4分の1ではない。100ではなく120メートル位。150メートルが速い選手がいい。3走はコーナリングもあり200メートルの要素も必要だ。リレー3走列伝に新たな物語が生まれるか・・・。
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