ゲストランナー2011/07/26 01:59

士別ハーフマラソンは約10.5キロのコースを2周する。スタート、フィニッシュの他に3キロ(2周目14キロ)、9キロ付近でも取材をした。9キロ地点で見ているとまず現れたのが5キロの部のランナーたち。その中に大きな声援を受ける選手がいた。ナンバーカードには「増田明美」と書かれている。ゲストランナーの増田明美さんだ。沿道の声援より大きな声で「あら!コンちゃん、なんでここにいるの!?」。■その後、14キロ地点の取材を終え、ゴール地点に移動すると既に走り終えた増田さんはランナーたちを迎え声をかけていた。私を見つけると「川内さん?伊藤舞さん?世界陸上のマラソン代表の取材できてるの?」と・・・。いえいえ、確かに日本を代表するランナーが北海道に来て走る様子は取材しますが、そればかりではありません。「一応、陸上担当ですから、道内の試合は気にしてます。来月には『北海道マラソン』もあるので」■以前は士別ハーフマラソンの様子をまとめた番組も放送していた。今はなくなってしまったが、この時期網走でもハーフマラソンがあって、北海道内のハーフマラソンで良いレースした選手が北海道マラソンでも活躍してきた。■今回、注目していたのが、ワコールの樋口紀子選手。札幌ハーフでは招待選手ながら大きく失速、しかし、その経験から夏のレースへの対策を立て直した。先週のアジア選手権のマラソンでは優勝を果たしている。川内選手からも「タフですね」と声をかけられていた。惜しくも終盤の競り合いに屈して今回は3位だったが、手応えを掴んでいる様子だ。■女子の優勝は宮内洋子選手(京セラ)。そして福士加代子選手や森本友選手という復帰組も出場。合宿の一環でレースというよりは緊張感を持った中での距離走といったところだろう。

陸上女子短距離合宿始まる2011/07/26 15:14

来月の世界陸上選手権の女子400メートルリレーの日本代表メンバーが函館で合宿を行っている。26日は報道陣に「一部」練習が公開され、5選手が合同インタビューに答えた。■昔、ゴルフの取材で終日クラブハウスで待っていて、練習を終えた選手を次々にインタビューする仕事を担当したことがあった。ひとりの選手が「練習もプレーも見ずに質問できるのですか?」とチクリ。調子はどうでしょう?この大会への取り組みは?今、何を課題にしているのですか?などと問いかけると「少し見れば分かると思います」などとケンモホロロ。■競技の特性上、全てのプレーヤー、全てのプレーを取材することができず、1部の選手を除いて1から聞くことが容認されているゴルフですら、せめてワンプレーでも、練習だけでも見てから聞きなさいというのがその選手の考え方だった。■コメント取材は何とでも言える。以前、「調子は上々です」と話し、練習を見せてくれなかったマラソン選手がいた。大会が近づき欠場が分かった。ケガをしていた。選手にウソをつかせたわけだ。ウォームアップだけ見て、あとはインタビューです。といわれても中身のあるコメントなど引き出せる訳などない。せいぜいPRコメントくらいだろう。でもインタビューさえ聞かせてくれないこともあるから、場を設けてもらえるだけでもありがたいのだが・・・。

ロンドン五輪開幕まで1年2011/07/28 01:50

2012年7月27日(現地)に開幕するロンドンオリンピック。開幕1年前となる27日はオリンピック事前イベントが各地で行われた。■来月の世界選手権に出場する陸上女子400メートルリレー代表メンバーの合宿を26日、函館で取材した。福島千里選手はロンドンオリンピックについて「まずしっかり代表にならなければいけない。ロンドンのためにも今年の世界選手権をまとめられたらいい」と話し、あと1年ということに関しては「選手は誰もがロンドンを見据えているはず、ロンドン開幕までは1年だが、自分の中ではもう始まっているイメージ。準備だとかそうしたことを考えたら(ロンドンへの道のり、戦いは)1年とかそういうレベルではない。今は1ヶ月後に迫った世界選手権に集中したい」。■さて、この26日の公開練習は途中、報道陣をシャットアウトした。「選手の集中力を高めるため」などということだが、実は他に単純な「物理的」なワケがあったのではないか。これは憶測だが、その単純な理由とは人影の排除。合宿初日、これから始まるバトンパスの精度を上げるトレーニングの基礎となるデーター収集、どの選手がどのタイミングでバトンを渡しているのか、リレーゾーンでの加速はどうなっているのかを計るものとして連続写真やビデオの撮影をしていたのではないか。実際にトラックの内側に等間隔で目印(目盛)を設置していた。もし仮に取材や立ち入りをOKにすると、周辺に人が立ち並び目盛がつぶれてしまう。また残す資料として背景に人などが写っていないようにするためではなかろうか。■練習終了後、麻場女子短距離部長は、バトンパスの精度アップが今回の大きなテーマ、受け手の加速の質を上げるとし、1つの指標としてリレーゾン(20m)の通過タイムを2秒1台を目指すとした。合宿は8月1日まで行われるが7月31日の南部陸上で実施される女子400mリレーでどの程度、精度が上がっているか、目標タイムの43秒30に近づき、あるいは突破する可能性も高い。■ウォームアップだけでも各選手が好調なのは伝わってくるものだ。大きな目標に向かって合宿入りの前からキチンと準備をしていていたのも伺えた。▷▷▷▷▷北の大地に四半世紀2011北海道マラソン8月28日◁◁◁◁◁◁

2011北海道マラソンまで1ヶ月2011/07/29 14:16

今年も北海道マラソンの季節がやってくる。レースは8月28日。招待選手や今年の大会概要は8月5日(金)に発表される。現在、調整作業が行われているがかなり楽しみなレースになりそうだ。▶▷▶▷▶▷北の大地に四半世紀2011北海道マラソン8月28日◁◀◁◀◁◀

函館なう!2011/07/30 23:12

31日に行われる南部忠平記念陸上の取材で函館に来ている。火曜日に4継メンバーの合宿公開があったので短期間に札幌と行ったり来たり。大会前日の30日、競技場でプログラムを受け取った。カラーグラフ付き。■この大会、1931年に走り幅跳びで世界記録を樹立、1932年のロサンゼルスオリンピックでは三段跳びで金メダルに輝いた南部忠平さん(札幌出身、97年死去)の功績をたたえて行われている。第1回大会には南部忠平さんはもちろん、織田幹雄さん(日本人初五輪金メダリスト、故人)も会場を訪れた。■カラーグラフには南部忠平さんやウイリー・バンクスさん、エベリン・アシュフォードさんの姿も掲載されている。短距離では伊東浩司さん、井上悟さん、長距離では早稲田大学の渡辺康幸駅伝監督の現役時代の画像、その横には花田勝彦上武大駅伝部監督も写っている。北海道出身選手では女子棒高跳び小野真澄選手、順大のユニフォームを着ている高平慎士選手、北海道関係選手としては伊藤佳奈恵選手以来の女子100m優勝となった北風沙織選手などの写真がある。■南部陸上が函館で行われるのは今回が2回目。前回は2008年、北京五輪直前。オリンピック代表が追加発表された大会だった。グラフにはその時、優勝した福島千里選手の写真もある。その年、織田記念で日本タイ記録、日本選手権、そしてこの南部陸上と3連勝した。A標準が代表の条件とされていたので、優勝したもののAに及ばなかったことで、落選かと落胆ムードだったが、函館・千代台公園競技場の会議室で発表された選手の中に「福島千里」の名前があった。女子100メートル五輪56年ぶり出場のサプライズであった。■グラフの中には新井(小島)初佳さんの選手時代のものもある。今、女子の短距離陣への期待が高まっている。あすの注目種目の1つ女子400メートルリレーを走る福島千里、高橋萌木子、岡部奈緒の3人が生まれたのは1988年。田中将大、斎藤佑樹らと同じゴールデンエイジ。まさしく、この年、1988年に南部忠平記念陸上がスタートしている。▶▷▶▷▶▷北の大地に四半世紀2011北海道マラソン8月28日◁◀◁◀◁◀