桐生祥秀2012/12/16 03:13

先日、日本陸連の年間表彰、アスレティック・アワードに行ってきた。出席するのは初めてだった。2007年から始まったこの表彰式、今回で6回目だそうである。ニュース映像や各社報道、上司の話を通じて知ってはいたが、格式を感じる席であった。■既に報道されている通り、今年のアスリート・オブ・ザ・イヤー(最優秀選手)は室伏広治選手だった。色は違うがアテネ金以上に8年後のロンドンでのメダルの価値は高い。挨拶も立派であった。3.11にも触れ、ロンドンのメダルを東北に届けたいと話した。■挨拶で秀逸だったのが高平慎士選手。ロンドン五輪のリレー入賞メンバーが優秀選手賞を受賞したが、高平選手はその挨拶の中で、「まだ『個人』で受賞できていない、今後は個人で受賞できるように」と話し、「新人賞は難しいというのは自分でも分かっているつもり」とユーモアを込めたスピーチで会場を和ませた。■その新人賞は記者選出が土井杏南と山縣亮太、そして、連盟選出がディーン元気という3選手。これまでどのような人が受賞してきたのか、規約がどうなのかは分からないが、男子2選手は新人賞という感じがしなかった、それ以上というか、優秀賞相当ではないかと(実際、山縣は優秀選手賞とのW受賞)。もう、十分、陸上界の顔になっているような錯覚をしていたが、確かに顕著に飛躍したのは今季だったのだなぁとも。■一方、高校生の土井は、まさに新人賞と言う感じで、賞に相応しいとは思ったが、五輪決勝進出の山縣、ディーンと並べるのは少しかわいそうに感じたのだ。(山縣は個人では五輪日本勢最高記録と予選突破)■土井は高校生の五輪出場という明るい話題も提供してくれた。取材する側からいえば取り上げやすい。高校の制服姿で土井が式典に加わるのは花になるし、将来に希望を感じさせる2012年を象徴しているなぁ、などとも思いつつ、ならば、ユース世界最速の桐生祥秀を表彰してやればよかったのになぁと。勝手にああでもない、こうでもないなどと一人考えた夜でもあった・・・。【受賞者は次の通り】<アスリート・オブ・ザ・イヤー>室伏広治(ミズノ) <優秀選手賞>中本健太郎(安川電機)、男子4×100mR:山縣亮太(慶應義塾大学)、江里口匡史(大阪ガス)、髙平慎士(富士通)、飯塚翔太(中央大学) <新人賞>山縣亮太(慶應義塾大学)、土井杏南(埼玉栄高校)、ディーン元気(早稲田大学) <特別賞>村田機械株式会社

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