世界アルペン6位2011/02/23 20:11

2月20日にドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘンで行われたアルペンスキーの世界選手権、男子回転で湯浅直樹選手が6位に入賞した。世界アルペンの日本勢入賞は53年振りの快挙だ。■日にちが経過してブログの題材にしたのは、もちろん湯浅選手の快挙を記しておきたいと思ったからだが、合わせて22日付けの北海道新聞社会面に掲載された記事にも感銘を受けたという要因もある。■記事にはオリンピック半世紀ぶり、しかもアルペンダブル入賞に沸いた5年前のトリノと、歓喜の中で湯浅選手が感じていた強い反省とリベンジの思い。そして、その後の挫折。引退を撤回し再挑戦を後押ししたもの、更に、自分を変えようと取り組む今の無骨なスタイルを綴っている。■5年前、皆川賢太郎、湯浅直樹、佐々木明で挑んだトリノオリンピックのアルペン競技男子回転。徹夜で映像を収録、編集、放送した。当時の興奮は忘れない。■光が強くあたっているときばかりではない。また、光が強ければ強いほど影は深い。その暗い影を忘れず見つめたとき、また光の本当の強さが理解できる。更に輝きを放つ予感を抱かせてくれる。

カーリング裏話@名寄2011/02/23 21:04

カーリングの日本選手権を制した中部電力が行った優勝報告会(16日、長野)を伝えるニュースが「殺到する取材を全て断っている」とも紹介していた。チーム全体を尊重し、個別の選手だけにスポットを当てることに難色を示しているとのこと。徹底している。■そういえば名寄でこんなことがあった。予選リーグ最終日、翌日の取材予定について、大会の広報担当の方から「選手のインタビューはナシにできないか」という提案があった。大会も5日目に入り選手の負担を軽くしたい。優勝の決まる最終日は会見を設けるから、1日くらい会見なしの日を設けたいというものだった。■報道陣側からは、その日の勝敗については記事も書くし、放送もする。決勝に進むチーム、準決勝の顔合わせも決まる、当事者のコメントは欲しい。短くても、全員でなくても構わないので、何とか取材の機会は設けてほしいと要望した。■その結果、インタビューへの出席者は選手を代表してスキップの方ひとり、時間は5分程度となった。■翌日、女子は3位決定戦に回ることが決まった名寄協会を除く3チームのインタビューが行われた。ロコ・ソラーレのスキップの本橋麻里、チーム青森はスキップでサードの青田しのぶが取材のために時間を作ってくれて、インタビューに応じた。約束通りチームを代表して1人の出席だった。取材が難しいという印象の中部電力はどうだったか・・・。■プレーオフ1回戦(予選1位2位対決、決勝進出決定戦)を制した中部電力はスキップの藤澤五月ひとりではなく、メンバー4人がインタビュースペースに現れた。選手は揃って取材に応じた。今、思い返すとスキップひとりではなかったのは「チーム全体」を尊重する方針を貫いていたためだったのかもしれない。■会見終盤、対戦した本橋の印象に関する質問があったが、藤澤、市川が答えたところで時間切れになり、佐藤、清水は答えずインタビューは終了した。・・・あれで良かったのかなぁ。■ちなみに男子の敦賀信人(チーム常呂)もインタビューに答えた。自チームのこと以外の質問も多かったが、「カーリング界のPR部長」的な姿勢で失礼とも思える質問にも丁寧に応じる。同じ地区から日本選手権に進出したロコソラーレの存在が自分たちの励みにもなる、カーリング界全体が盛り上がるのは歓迎というようなコメントをしていた。さすが五輪選手である。スポーツ選手が発言することの大切さを理解している。

ビッグネームの出場が判明/東京マラソン2011/02/24 22:29

ハイレ・ゲブレシラシエ(エチオピア)の欠場が判明した27日に行われる東京マラソン2011だが、超大物がこの大会に出場することが、24日分かった。皇帝に勝るとも劣らない大物選手とは・・・。■北海道出身。短距離、幅、ハードルの他、マネージメントもこなす敏腕選手。美瑛などで「マラソン」(正確にはテンケー)に転向。着々と実力を伸ばしている。今回はスーパーマネージャーを従えて出場との噂もある。その選手の出場が判明したのは、福島千里選手が開設した新ブログ2回目の記事に記されている(http://ameblo.jp/chiasto0627/entry-10811754929.html)。答えはこの記事の最後にも・・・。■さて、話は変わり、きのう(23日)のすぽると!で渋井陽子(三井住友海上)のインタビューを放送していた。大阪のデビューやベルリンの優勝・・・。見てたなぁ。東京のレース後引き上げて行く姿も。陸上から離れて「小さい自分に気づいた」とインタビューに答えている。めちゃ自分を追い込んでいたからだろう「頑張れと言われるのが嫌だった」とも。今回の東京は「ユルくいく」という。筋肉が走りたがるのを押さえるのが大変、それを我慢させる。楽しみだな。ユルくお願いします。■超大物選手、答えは北海道ハイテクACの畑善子さん!ファイト!!

高梨沙羅公式練習も絶好調2011/02/25 00:41

オスロ22日に開幕したノルディックスキーの世界選手権。女子ジャンプは25日に行われるが、注目の高梨沙羅(上川中2年)は3度の公式練習(22日-24日)、合わせて7つのジャンプで5本ランク1位をマークした。残り2本はいずれもランク2位(22日の3本目は低いゲートから出てのもの)。23日は3本とも100メートル越え(飛距離では全て最長)、24日には103メートを飛び、2本目以降の2回をパス、本番に備えている。ダニエラ・イラシュコ(オーストリア)が22日、23日の練習をパスしているのと、24日も高梨より低いゲートから出ていて力量差が計れていないのは不気味だが、間違いなくメダル、それも一番良い色のメダルを狙える位置にいる。■ちなみにダニエラ・イラシュコは24日の公式練習3本目は3日間でもっとも低い19番ゲートから出て102.5メートルと圧倒的な力を伺わせている。【注意・追記】開幕は開会式の行われた23日。オフィシャルトレーニングは開幕に先立ち22日から行われている。記録はFISオフィシャルHPを参照。

メダルは持って帰れないが・・・2011/02/26 02:25

五輪正式種目への試金石、世界選手権。日本勢が女子ジャンプの主役に躍り出る可能性が高く、心が高鳴った。公式練習も、試技も、他を圧倒していた14歳、高梨沙羅だったが、初めての世界選手権は6位だった。1回目は踏切のタイミングが遅れ、板が安定しなかった。2回目は少し早かった。「本番で合わないのは力不足」とインタビューに答えたという。■優勝はコンチネンタル総合トップ&最多優勝のイラシコ、昨年の世界ジュニア&今年のユニバ金のリンガルディエールが銀、今年の世界ジュニア金でコンチ総合2位のマテルが銅。実力者がメダルを獲得した。「大事なところで力を発揮することの大切さ」高梨は本人が言う様に「大切なものを得た」。■山田いずみさんによるとイラシュコは膝の靭帯を痛めていたという。ゲートを下げて飛びすぎないようにすることで、ゲートファクターと飛型点、更に着地の際の膝への衝撃をも計算していたのか・・・。ただ者ではない。悪条件でもきっちり実力を出してみせたダニエラに脱帽だ。■オーストリア、イタリア、フランスと南欧、アルペン国がメダルをとり、入賞選手の中に東洋の日本選手も。アメリカ大陸、ロシア、北欧勢の活躍がイマイチだが女子ジャンプが世界に広がっていること、高いレベルで争っていることは証明できた。会場の盛り上がりは天候で水を差されたが、五輪への道は、この天気のように暗雲、見通しが悪いとは言えないだろう。ロゲ会長の見解を聞きたい。ソチへ期待が膨らむ。

自己ベストかな?畑マネ2011/02/27 12:06

27日に行われている東京マラソン、速報によると女子10kmに出場した畑善子選手(北海道ハイテクAC)は午前10時9分過ぎにフィニッシュ。スタートからのタイムが59分21秒、スタート地点通過のギャップを補正したタイムは54分58秒だった模様。おそらく自己ベストタイムを更新したのではないか。ハイテクACの女子10km記録なのかな?お疲れさまでした!!▼テレビ観戦でのつぶやきまとめなど⇒http://twilog.org/kita_fox_da

女子ジャンプ陣帰国2011/02/28 01:12

世界選手権に出場した高梨沙羅、渡瀬あゆみ、葛西賀子、伊藤有希の4選手が27日、成田経由で北海道に帰ってきた。世界ジュニアにも出場した高梨、伊藤の両選手は1月22日以来の北海道、高梨は自宅の上川町、伊藤は下川町まで、帰宅の道のりはまだまだ残されているが、関東はすっかり春の装いが濃くなっていたのか、高梨は「東京より北海道はさむいなとおもった」と表情を和らげた。■オスロで得たものについて聞かれた高梨は「少し引いて考える」「何か問題があっても少し下がって冷静になると必ず解決策が見つかることが分かった」と、なんと成長した14歳か。「取材は大変ではないか」との質問には「女子ジャンプに注目してもらいたいから大丈夫です」とこれまた大人な対応だった。■入賞者に贈られる記念品についはてバッゲージの中で出すのが難しいと見せてもらえなかった。誰に見せたいかと聞かれ、家族に真っ先に見せたいと答えていたから、あるいはその辺りが本当の理由かもしれない。今度、見せてくださいね!!日本女子初の入賞の記念の品です。【画像は新千歳で葛西、高梨、伊藤、渡瀬(左から):葛西さん顔の写っているのがなくてすみません】

女子ジャンプに寄せる期待と課題2011/02/28 02:41

女子ジャンプ陣が世界ジュニア、コンチネンタルカップ、世界選手権の遠征を終えて帰国した。このあと宮様スキー国際大会、コンチネンタル蔵王、そしてシーズンファイナルとまだ試合は残っているが、大きな山を越えた。■来季からは女子のワールドカップがスタートする。正式決定はまだだが、おそらくソチオリンピックでは女子ジャンプが行われることになるだろう。女子ジャンプは新しい時代に踏み出す。■今季、日本女子は世界ジュニアの伊藤の銅メダル、高梨の世界選手権の入賞&コンチネンタルの日本勢優勝、世界選手権メンバーではないが平山がユニバシアードで銀メダル獲得と大きな収穫のシーズンだった。しかし、今後世界と戦って行く準備はできているのだろうか。■オリンピック種目になると世界のレベルは一気に上がる。今、女子ジャンプで世界の上位にいるのはオーストリア、フランンス、イタリアというアルペンおよび日本や北米など「ノルディックスキー」の本場以外の国の選手たち。■現状で世界のトップにいる選手に加えドイツ、オーストリアといったスキー王国、ジャンプの本場フィンランドやノルウェー、自国開催のロシアの強化も進むだろう。美翔女たちに期待する。