サラバ!別れの季節2015/03/20 21:26

スキージャンプのシーズンファイナル大倉山ナイターが明日、21日に行われる。今シーズン限りで現役を退く選手のさよならジャンプも行われる。■ノルディック複合でソルトレーク、トリノ、バンクーバーと3度のオリンピックに出場。ワールドカップ2勝の高橋大斗(土屋ホーム)も今季限りで引退する。W杯2度の優勝を含む6度の個人表彰台。萩原健司の後継者として日本コンバインドチームをけん引した。■印象深いのは2010バンクーバー五輪。前年、日本は世界選手権の複合団体で金メダルに輝く。エースの大斗は控えに回った。92年のアルベールビル五輪で萩原、河野、三ケ田の3選手で金メダルに輝いたとき、エースの阿部が悔しさを味わい94リレハンメルで見事に金メダルを獲得してみせた不屈の物語を重ね合わせる人がいた。■結果から言うとバンクーバーで複合チームはメダルを逃した。それでも個人戦には出番のなかった高橋が、起用された団体戦でみせた大ジャンプはウィスラーの人たちをうならせた。家族の声援は熱く、温かかった。■高橋の持ち味はジャンプ。スペシャルジャンプの選手を相手に表彰台の中央に立つことも度々、あった。2005年、金子佑介がバッケンレコードを出しながら優勝できなかったときも、その横で一番高いところに立っていたのは高橋大斗だった。■2007年、札幌世界選手権。雨が降り、霧が立ち込め、どんよりとした空気の中で高橋大斗のビンディングが外れた。空中に飛び出すやいなや回転しながらランディングバーンに肩から落ちた。見ていた私は息をのみ、胸がつぶれそうだった。復活への道のりの険しかったろう。不調の中で荒井山の子ども用のジャンプ台を飛び続けることもあった。■昨シーズン、純ジャンプ1本に転向した、皆が舌を巻くようなジャンプを誰もがまっていたが、まだ大斗らしいジャンプは見られていない。ラスト大倉山、どんなフライトを見せてくれるのだろか。

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