帰省で一変した竹内択2011/01/22 23:54

浅田真央選手や高木美帆選手ならともかく、バンクーバーオリンピックに出場した選手でさえ知られていないことがあり驚く。スキージャンプでも日本選手団主将の岡部孝信選手や6回目の冬の五輪の葛西紀明選手なら「聞いたことある」くらいな人もいる。22日のUHB杯で優勝した竹内択選手や2位の栃本翔平選手もオリンピック選手。栃本選手は高校時代から世界選手権でメダルを獲得している。この2人にワールドカップで優勝経験を持ち、今季も大倉山2勝の湯本史寿選手が表彰台に乗ったのだから・・・これは豪華な絵柄なんだよね。■優勝の竹内選手、条件が違うということを差し引いても先週までとは大きく変わった。21日の練習を見ていたが、無駄なくきちんと立ち上がった。力強いが力みはない。素人目にも高さがとれ前進スピードが衰えず、観客に迫ってくる。140メートルを越えてきた。そして、22日の2本目は141メートル50。ヒルサイズを遥かに越えて141メートルをオーバーしてもテレマークをいれてきた。さらりと着地した。アプローチの視線を変えたのだという。僅かな変更だが大きく変わった。国内調整で開眼したようだ。このあとのワールドカップ、来月下旬の世界選手権が楽しみになってきた。■そして、この日のハイライトは岡部孝信選手の1回目。130アーチを描いて2位につける(結果は⑪位)。今季またルール変更があり、岡部選手の板はまた短くなった。おそらく長野のころから10センチほど短くなっているのではないだろうか。アルペン用のスキー、ジャンプでもキッズスキーなのかという短さ。科学的に浮力、揚力は確実に落ちる。そんなハンデがあっても反骨精神で新しい技術を身につけ過去よりも、今よりも、更にもっともっと高いレベルを見つめ飽くなき挑戦を続けている。これは凄い。「久々に距離がでました。内容はよくないですね」クールな男のまなざしは鋭い。■画像は9日