1つのチームだと思う2011/03/27 12:46

言葉が出なかった。被災地への義援金を募る呼びかけについて聞かれた夏見円選手の目には涙がにじんでいた。「今できることは募金を呼びかけたり、防寒着を送ったりすることぐらいですけど、少しでも力になれば」と話した。■JR北海道は18日から道内15駅に義援金箱を設置しているが、27日は道内4駅で野球部とスキー部の選手が募金のお願いをした。このうち札幌駅西改札ではクロスカントリースキーの夏見円、石田正子両選手、野球部ルーキーの本間篤史選手(駒大苫小牧ー亜細亜大)の姿もあった。■夏見円選手は「スキーをやっている者としては1つのチームと思っている」と被害の大きかった地域に思いを寄せる。W杯の最終戦を欠場して帰国を早めた石田正子選手は「世界中の人たちが日本を応援してくれている。希望を失わず一日でも早い復興を願っている」という思いを口にした。■被災地はウインタースポーツとの関係が深い。それだけではなくスポーツをやっていると全国につながりがあり、これまでいろいろな支えがあった。誰が、どこでということではなく、チームジャパンの一員としてこの難局に立ち向かっていかなければならない。