ソチへの道2012/10/27 12:20

カーリングのパシフィックアジア選手権(PACC)に出場する日本代表が決まった。男子はSC軽井沢クラブ、女子は中部電力だ。これまで日本選手権優勝チームが出場していたが今回、初の試みとして代表決定戦が開催された。背景にはカーリング振興、競技力アップ、何よりソチオリンピック出場への危機感がある。■日本はソチ五輪の出場権を得ていない。ソチオリンピック出場権は、既に終了している今年の世界選手権、そして今季の世界選手権(来年3月・女子)の成績によって決まる。昨季、世界選手権に出場できなかった日本は今季は何が何でも世界選手権に出場しなければならない。その世界選手権出場にはパシフィックアジア選手権2位以内が必要なのだ。■今回のPACC日本代表決定戦は「今、もっとも強いチーム」を決定する戦いだったのだが、チームジャパンとして国内でできることの1つとして、厳しい試合の経験を積む機会を増やそうというものでもあった。■カーリングがオリンピック競技に仲間入りした1998年の長野以来ソルトレーク、トリノ、バンクーバーと日本女子は五輪連続出場しているのだが、ソチ五輪にも出場できるかどうかは、まずは来月のパシフィックアジア選手権(ニュージーランド)という関門を突破しなければならいのだ。中部電力にはぜひとも頑張ってきてもらいたい。

LS北見とは2012/10/27 19:29

カーリングの本橋麻里選手のチームの名は「ロコ・ソラーレ(Loco Solare)」だが、26日まで行われていた日本代表決定戦のプログラムや公式記録、成績には「LS北見(エルエスきたみ)」とある。この点について説明しておこう。■シムソンズ、アイスマン、フォルティウス、ウインズ、マックス、ロビンズ・・・日本のカーリングチームは思い思いのチーム名をつけている。ただ、日本カーリング協会への競技登録の際は愛称ではなく、所属する企業や学校、クラブ、地域、地区協会名に限られている。ニックネーム、愛称で登録していた時期もあったようだが、「ユニーク過ぎる」名前などもあり、現在のようになった。従って、今回の代表決定戦や日本選手権では、登録上の名称で表示されている。■ということでカーリング協会の競技会では、アイスマンはチーム常呂(チーム北見)、現札幌国際大学のウインズはチーム常呂高校、道銀フォルティウスは北海道銀行と表示されてきた。■海外の場合、国際大会では国・地域名で、国別対抗ではない場合はスキップ名で呼ばれることが多いようだ。例えば、ロコ・ソラーレが海外で試合をする場合、日本代表なら「Japan」、チーム遠征であれば「M.Motohashi」、日本選手権など日本カーリング協会の競技会だと「LS北見(読みはエルエス)」となる。■番組などで紹介する場合、大会ごとに変わるチーム名をどうしようかということで、チーム名は「ロコ・ソラーレ」なのだから、チームの呼び方(読み方)は「ろこそらーれ」で良いのではないかといことで、文字表記と同じ「えるえすきたみ」または北見をつけず「ロコ・ソラーレ」と読むというのを基本的な考え方にしている。字幕などリザルト表記と不一致になるが、野球でF8-4Hと表記し、「日本ハムが8対4でソフトバンクに勝ちました」としているのを認めているのと同じ考え方だ。更にちなみに「LS北見」を「ろこそらーれ北見」ではなく「えるえす」と読むのはロコ・ソラーレの略ではないからだ(ダブルミーニングの趣向)。