三郷実沙希!2014/09/26 23:55

仁川アジア大会はいよいよ、陸上競技が始まります。初日、楽しみにしている種目があります。女子の3000mSCです。日本選手権優勝の三郷実沙希選手(スズキ浜松AC)に注目しています。■陸上競技は私自身が学生時代にやっていたことなどもあり、やはり思入れは強く、取材などでも力が入ります。出身校の選手などにも、ついつい肩入れをしていまいます。皆さんも、職場が同じ、学校が近いとか、我が郷土が輩出した選手だとか、「縁」のある選手だと、どうしても力が入るものではないでしょうか。■実は、三郷選手のお母さんと私は通っていた中学が同じなのです。1学年3から4クラスの小さな学校でした。学年は1つ違いでした。お名前は千代子さん。中距離選手として活躍しました。中学には陸上部はなかったのですが冬の間、長距離継走の全校選抜チームが結成され県下でも有数の好成績を残してきました。ただし、当時、大会は男子のみ。俊足選手でも活躍の場はありませんでした。長距離継走(駅伝)のある男子をうらやましく思っていたかもしれません。■当時の陸上女子中距離種目は800mだけ。社会人の大会でも1500mまでで、長距離種目はありませんでした。駅伝やマラソンが行われるなんて想像できない頃でした。時代的には増田明美さんが3000メートル、5000メートルなどで日本記録連発する少し前。初めて世界選手権もまだ開催されていない頃です。ゾーラバッドやメアリー・デッカー、イングリット・クリスチャンセンなどの登場はもっと後になってからです。ゴーマン美智子さんやグレテ・ワイツの時代です。■三郷さんのお母さんは、中学卒業後、スポーツ学課のある三好高校に進学、高校卒業後はトヨタで選手を続けました。トヨタは今は男子長距離だけのようですが、当時は長距離種目はグループのDENSOにあり、トヨタ本体のスポーツ部はトラック&フィールドのチームでした。三郷実沙希選手のご両親はこのトヨタのチームメートだったそうです。実沙希選手のお父さん、輝芳さんは静岡の森高校で鹿児島インターハイ2位。今年、日本選手権優勝の際、お母さんの千代子さんは、我が家で日本一は娘が初めてと喜んでいました。■三郷実沙希選手が所属するスズキは実業団連合を脱退したこともあり、駅伝には出場しなくなりました。駅伝がないとメディアが賑やかに扱うことは少なくなります。それでも個々の選手が目標に向かってレベルアップをはかっています。言って見れば、村上選手や海老原選手、十種の右代選手のように個々が結果を積み上げて注目度をあげていくしかなのです。■お母さんが同郷ということもあり、三郷選手は以前から気にしていました。日本選手権では2011、2012年と2年続けて女子1500メートルで4位。あと少しで表彰台に届きませんでした。それでも5000メートルでもサーキットなどで上位争いをするようになり、3000メートル障害にも取り組み始めました。そして、日本選手権の参加資格を掴むと去年の日本選手権では3位に入りました。そのあと東アジア選手権に選ばれ、銀メダルを獲得!。SCのキャリアは僅か2年。まだまだ伸びシロ十分!アジアから世界へ飛躍を願っているのです!!